「幼女戦記」がどのような作品なのか、読者による小説のあらすじと感想です。
を読んだきっかけ
「幼女戦記」を読んだきっかけは、どこかのブログで幼女戦記のアニメが面白いと絶賛されていたことがきっかけでした。実は元々テレビ番組の録画欄でこのアニメの存在自体は知っていたのですが、タイトルがタイトルでしたので(幼女って・・・(笑))観ることはなく避けておりました。
ですが、誰かが面白い!と絶賛するとやはり気になります。早速AmazonのPrime Videoで一話目を視聴したのですが・・・評判に偽りはありませんでした。むしろいままでタイトルだけで食わず嫌いしていた事がもったいない!!!面白さです。そこからアニメを追っかけ視聴し、即原作のライトノベルにも手を出した次第です。
どんなライトノベル?
幼女戦記は、現代日本で人事を担当していたエリートサラリーマンが異世界に転生するお話です。
いわゆる「なろう系」ライトノベルのジャンルに入ります。ですが一般的な「なろう系」小説と異なるのは、現代の知識を異世界に持ち込んで俺つええええ!な点は余り変わらないのですが、そのまま主人公無双な展開にはならないところです。なろう系小説が苦手な方にも是非お勧めしたい展開になっています。
あらすじ・ストーリー
いきなりですが主人公のエリートサラリーマンはクビにした社員に逆恨みされ、殺されてしまいます。
その後、主人公は神様(主人公曰く存在X)の元に送られますが、ひねくれた態度をとり続けた報いとして、今までの人生とは真逆の世界に送られてしまいます。性別は女として、科学ではなく魔法が存在する世界へ、そして無力な子供として目覚めます。”幼女”戦記というタイトルはここからきています。
近隣諸国との間で緊張が続く大国に孤児として生まれ落ちた主人公は、否応もなく兵士の道へと進みます。現代から引き継いだ知識と持って生まれた魔力を駆使して、主人公は再びエリート街道を進みますが、世の中そんなに都合の良い展開ばかり待ってはくれません。
安全な後方勤務を夢とする幼女の行く末は、周囲との認識のずれや周辺の大人の都合、また周辺諸外国の陰謀に阻まれ、ころころと坂道を転げ落ちるよう石のように戦火の渦に放り込まれることになります。
大国の軍事力と己の知識を総動員して、一度は得たかに思えた勝利も、ほんのわずかなミスで手から滑り落ちてしまいます。この辺りが先に述べたなろう系小説との決定的な差でしょう。個人がいくら強く賢くあろうとも、一人の力で世界の大勢を変えるのは難しいものです。
一度逃した勝利は遙か遠くまで流れ去り、所属国は日に日に劣勢となっていきます。それでも逃れられないのは兵士の定めか、社畜の勤めか?、異世界に転生してもその性根とは離別できないサラリーマンの顛末が見られます。
感想
私自身が幼女戦記で最も気に入っているシーンは、2巻の前編です。
主人公の部隊が敵国上空まで秘密裏に侵入したシーンですが、みなさまならこの状況でどう攻めますか? 大抵の方は「奇襲」を考えると思います。私自身もそうでした。
ところが実際の戦争ではそうそう簡単に「奇襲」は出来ないようです。ネタバレなのでこの先は伏せますが、まさかまさかの展開で、腹を抱えて笑い転げる羽目となりました。是非このシーンはアニメかつ音声付で観て頂きたい物です。(アニメだと第5話終盤になります)役者さんの演技も完璧ですので、普段アニメを観ない方もお勧めしたい一品です。
現在幼女戦記は第12巻まで刊行され、幼女(サラリーマン)の苦悩はさらに深まっていきます。
Amazonや楽天で購入して読むことができます。
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