電子書籍のメリット・デメリット

「電子書籍を始めてみたい」

そう思ったときに気になることは、電子書籍のメリット・デメリットだと思います。実際に使ってみる前に知っておきたいことですよね。

この記事では、紙の本も電子書籍もよく読む私が、電子書籍のメリットとデメリットを解説します。

電子書籍のメリット

本の保管場所がなくてよい

一番のメリットは書籍の保管場所がなくていいことです。

紙の本で何冊も揃えようとなると、保管スペースと大きな棚が必要になってしまいますが、電子書籍であればスマホひとつのなかに全てがおさまります。

私はけっこう本を読むほうだと思います。読み終えた本で、おもしろくなかった本やあまりピンをこなかった本は捨ててしまいます。

しかし、おもしろかったのでまた読み返したいと思える本や学びのあった本は、本棚にしまって保管をしておきます。

年間に200冊も読んでいた時期があるのですが、そうすると相当なペースで本が増えていってしまいます。

ときどき整理をしてたくさんの本を処分したりするのですが、しばらくするとまた本が増えてしまってました。

引っ越しをするときが大変

本をたくさん持っていると、引っ越しをするときがかなり大変です。

私はこれまでに4回引っ越しをしたことがありますが、毎回ダンボール箱を何箱もようして本を梱包してました。

電子書籍を使って本を読むのであれば、引っ越しのときのダンボール箱の数が激減します。

私は現在年間に50冊ほどの読書をします。数年前には年間200冊ほどを読んでいましたが、このところ読書量が減ってきましたし、電子書籍でも読むことが増えて紙の本は増えなくなり、本の収納スペースは落ち着いています。

持ち運びが楽になる

通勤・通学の電車の中でも、喫茶店でも、紙の本を読むとなるとカバンの中に入れて持ち運ばないといけませんよね。

読書好きは複数冊を持ち運ぶことが多いと思います。

数冊を持ち運ぶとしたら、かさばってカバンがふくらんでしまいますし、重くなってしまい大変です。

しかし、電子書籍であればひとつのスマホまたは専用端末の中に何冊もの書籍が入ります。スマホか端末をひとつだけ持ち運べばいいので楽ですね。

スマホで読むのでしたら、カバンがなくてもポケットに入れたスマホだけでいくらでも読むことができます。

私は今は電子書籍を読むことが多いのですが、以前は紙の本だけを読んでいました。

どこかに電車に乗って出かけるときには、カバンのなかに必ず本を入れて電車のなかで読んでいました。

なぜか3冊くらいはカバンに入れていましたね。

読みかけの本1冊だけを入れていると、その1冊が終わってしまうこともありますし、他の本を読みたくなることもあるので、3冊くらいは入っていたのです。

無料で読める、または安く購入できる書籍がある

電子書籍ストアには、無料で読むことができる書籍があります。

購入前のお試し読みの位置づけであることが多く、何巻か連載しているマンガの1巻目が無料で読むことができたりします。

それだけでも楽しむことができるくらいですね。

無料でお試し読みをした書籍が気に入ったのであれば、その続編はお金を出して購入して読むということができます。

また、1冊ごとに購入するにしても、電子書籍ストアではセールをしていて価格が割り引きされていることが多いです。セール中の作品で読みたいものがあれば、お得に読むことができます。

複数の電子書籍ストアに会員登録して、無料の書籍やセール中の書籍を探しまわって読むのもありですね。

いつどこにいてもすぐに買える

いつどこにいても書籍を探して買うことができます。

家のなかでも、電車の中でも、公園のベンチに座っていても、食事中でも、ネットがつながりさえすれば読みたいと思ったその場所で書籍を買うことができます。

電子書籍を何年もつかっていると当たり前のように感じますが、これはすごいことです。

どこでもOKです。電子書籍であれば、今あなたがいるその場所で書籍を手に入れることができてしまいます。

汚れたり・色あせたり・曲がったり・破れたりしない

紙の本のように、汚れてしまいそれがとれなくなる・色あせてしまう・曲がってしまう・破れてしまうようなことがありません。

紙の本の場合だと、取り扱いに注意しておかないと劣化をしてしまいがちです。

しかし、電子書籍でしたら汚れても拭けばきれいになりますし、よほど雑な扱いをしなければ破損して壊れてしまうこともありません。

電子書籍のデメリット

電子書籍はメリットがあるぶんデメリットもあります。

貸し借りができない

電子書籍は貸し借りをすることができません。

紙の本であれば気軽に友人に貸すことができますが、電子書籍だと端末ごと渡さないと貸すことができません。

中古本として売ることができない

電子書籍は売ることができません。

紙の本であれば、ブックオフなどの古本屋に持っていくと売ることができます。

私はブックオフに何冊も本を売ってきた経験がありますが、だいたい数十円~数百円の値段がつきます。

また、人気の本であればメルカリなどのフリマアプリを使うと、ブックオフに売るよりも高い値段で売ることができます。

少し手間がかかりますが、Amazonを利用して自分で本を売ることもできます。けっこう高い価格で売れることがありますよ。とくに新刊を購入して読んだ後にすぐに売ると、定価の7~8割程度で売ることができますね。

また、専門書などあまり価値が下がらない良質な本だと、かなり高い価格で売ることができます。

その代わり、自分で登録や発送作業などをしないといけないので、手間はかかります。

一度、ため込んでいたたくさんの本をAmazonに出品して、月に5000~10000円程度を売り上げていたことがあります。

上記したように専門書などは高く売れましたね。

中古の紙本のほうが安いことがある

ブックオフに行くと、販売開始から何年もの時間がたっている書籍は、100円コーナーで売られていることが多いですよね。

そういった本だと電子書籍で購入するよりも古本で購入したほうが安くなるでしょう。

電子書籍ストアが無くなったら、読めなくなる

会員登録をしている電子書籍ストアがつぶれて無くなってしまったら、購入済みの電子書籍を読むことができなくなる可能性があります。

返金などのなんらかの還元はあるかもしれませんし、他の電子書籍サイトが吸収するのであれば、そちらで引き続き電子書籍を読むことができるかもしれません。

会員登録して利用していた電子書籍ストアがなくなったら、なんらかの損失はあるでしょう。

とはいえ、電子書籍自体は今後無くなるものではなく、ますます発展していくものですから、つぶれないようなしっかりと会社のサービスを選んでおけば問題はないでしょう。

大手の会社が行っている人気があるところを選んでおいたほうが間違いないでしょう。

本を読んでいる感じがしない

「電子書籍よりも紙の本がいい」と思う方はたくさんいると思います。

たしかに本の重みや質感、紙の匂いなどを感じながら1ページずつめくって読むのがいいですよね。

スマホや専用の端末で電子書籍を読んでいると、あまり本を読んでいるという実感を得にくいです。

紙の本と電子書籍を比べると、やはり紙の本がいいなと思います。小説とか専門書などは、紙の本のほうがじっくり読めていい気がしますね。なんとなくではありますが…。

ただ、電子書籍の上記したようなメリットがあります。いつでもどこでも読みたいものをサクッと読むことができるのは、大きなメリットです。

私は紙の本と電子書籍の両方を使い分けています。

目が疲れやすい

電子画面をずっと見続けることになりますから、紙の本を読むよりも目が疲れてしまいます。

目にやさしい液晶画面の電子書籍専用の端末もありますので、気になる方は専用端末を使うとよいですね。

電子書籍では売っておらず紙本だけで売っている場合がある

近年は、書籍は紙の本でも売られているし、電子書籍でも売られていることが多いですね。

しかし、電子書籍では売られていない書籍はたくさんあります。

新書や文庫本、ビジネス書や一般書などは、電子書籍と紙の本の両方が売られていることが多いですが、専門書などは売られていないことが多いです。

また、昔の古い本も電子書籍では売られていないものが見られます。

その場合は、紙の本を買わないと読むことができませんね。

逆に電子書籍だけで読むことができるものもありますが、それは個人が出版したものが多いですね。出版社が出した書籍はまずは紙の本で出されることがほとんどでしょう。

電池が切れると読めない

そこまでのデメリットではありませんが、スマホや専用端末の電池が切れたら読めなくなります。

昔のスマホは、電池の持ちが悪いこともあって気にしていたかもしれませんが、現在のスマホは電池の持ちがよくなりました。

充電をしっかりしておけばいいので、デメリットと言えるほどではないかとも思いますが、一応書きました。

私は何年も電子書籍をつかっていますが、電池が切れたから読めなくなった!ということは記憶に無いですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

電子書籍にしても紙の本にしても、比べればどちらにもメリットとデメリットがあります。

新書や一般書などサクッと読みやすいものは、電子書籍で。

小説や専門書はじっくり読みたいので、紙の本で。

私はこういった使い分けをしています。

どちらか片方だけをつかうのではなくて、うまく使い分けるのがいいかなと思いますね。

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