がんばるのではなく、より楽に、より効率的に生産性を高める。
毎日毎日仕事をがんばっても楽にならないな…と思っている方にとっては、より楽に生産性を高める方法があれば知りたいと思いますよね。
ピョートル・フェリクス・グジバチが著した「ゼロから“イチ”を生み出せる! がんばらない働き方」を読むとそのヒントが得られるでしょう。
この記事では 「がんばらない働き方」の要約、重要ポイントをまとめました。
仕事を減らして楽になること
捨てる目的は不要な仕事を減らし、楽になり、頭を整理すること。そして、より高い仕事に時間を投下すること。
著者が過去に働いていたグーグルでは「10x」と言って、常に今の10倍の成果をあげようとする企業文化があったそうです。
ふつうであれば、今よりも2倍の成果をあげるだけでも大変なことです。それを10倍にしようというのは次のような意図があります。
10倍の飛躍を目指すからには、目の前の細かな作業を効率化して1分1秒を短縮するといったレベルの工夫では絶対に無理なことです。過去の延長線上の発想ではなく、抜本的に仕事のやり方を見直す必要が出てくるでしょう。そこに頭を使おうということでしょう。
- あなたが成長するためには、既存の仕事を捨てるという判断が、どこかで生じます。やれと言われることすべてをやるのは無理。
- 部下をより優先度の高い仕事にフォーカスさせるためにそれ以外の仕事を捨てるように指導してもよい。
- 慣れ親しんだ仕事を捨てなければ次のステップには進めない。言い換えると、成長し続ける限り捨て続けるということ。
など仕事を減らすために意識すべきことが書かれています。
TO DOリストは捨てる
著者は、TO DOリストの危険な面についても言及しています。 TO DOリスト は、やるべきことをリスト化したものですね。
何をやるべきなのかが可視化されて抜け漏れがなくなりますし、一つが終わったら次、一つが終わったら次へと作業を処理していくことが快感にさえなるでしょう。
しかしそういったメリットがある一方で、インパクトが小さくて学びも少ない作業ばかりを書き連ねて、それをこなそうと頑張ってしまうというデメリットがあります。
著者は「今あるものを捨てて、インパクトの大きく学びが多い仕事をすべき。」
「ある作業を捨てるといいうことは、それをしかるべき専門性やスキルを持っている人たちに任せる、自分は自分の強みに特化する」
「仕事の見直しをせずに新しいアイディアを出すための余裕を持てない」
を主張します。
ある程度仕事をしてきて、部下をマネジメントする立場になった人にとっては、耳を傾けるべき内容ではないでしょうか。
メールチェックはしない
すぐに返信しないといけない案件もあれば、その日じゅう、あるいは翌日でもいい場合もあります。
何をするにしても、降ってきた仕事に対して反射的に動くようだと他人に振り回されている感覚が強くなり疲労もたまります。
会議のために無駄な資料を作らない
会議をやるとなると、あれもこれも資料を用意しろという話になる。会議のための会議、またその会議のための小会議という複数の会議をやりたがる人が多い。そのような会社で仕事をしている人も少なくないと思います。
著者が以前に働いていたモルガン・スタンレーでは、経営トップにプレゼンをするなら1枚にまとめなさいと教えられたようです。
相手が経営層に近い人物であるほど、ゆっくりと説明している時間は与えられないでしょう。不要なことを削ぎ落して、本当に必要なものを1枚にまとめなければいけないし、むしろそのほうが相手には伝わるということです。
まずはプロトタイプをつくってもらう
部下に仕事を任せるときには、プロトタイプを持ってきてもらいます。
プロトタイプとは試作品のことで、簡単なものでいいのでひとまず形にしてみるというものです。
上司が部下に口頭のみで説明しただけでは、上司と部下の間で仕事の完成イメージを共有するのが難しいということでしょう。
上司のあなたが部下に仕事を任せたときに、最後までに仕上がった仕事の結果を見たら、まったく求めるものでなかったなんてことがあるでしょう。
あるいは、部下に対してでなくても、他部署に仕事を依頼するときもそのようなことがあるでしょう。
時間をかけずにまずはプロトタイプをつくることによって、意見交換しやすくなりますし、修正するにしても試作の段階であれば簡単です。
細かな依頼であればよいかもしれませんが、大きな仕事の依頼であれば、まずはプロトタイプをつくってもらって完成イメージの擦り合わせます。時間がかかるように見えますが、それが結局はゴールへの近道となります。
問いのない学びは身につかない。
「今の自分が必要としている知識はそう多くはない。」
「たくさんのセミナーに通うと成長できた気になるかもしれないが、あれもこれも取り入れていると血肉にはなりません。血肉になるのは、そのとき自分が抱えている課題の解決につながる知識だけです。」
著者は、人から聞いたことはすべてメモにとっていたのですが、いつの日からかメモをとらないようになったそうです。自分が必要としていることであれば、メモをとらなくても頭の中にちゃんと残るからというのがその理由です。
まとめ
「がんばるのではなく、より楽に、より効率的に生産性を高める。 」
そのための方法が ピョートル・フェリクス・グジバチの「がんばらない働き方」 は書かれています。
マネジメントをしていていつまでも楽になれないと思っている方には、学ぶべきことが多い本です。
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