「先生の白い嘘」性的なトラウマのある教師と生徒【あらすじ・感想】

「先生の白い嘘」がどのような作品なのか、読者によるマンガのあらすじと感想です。


出典:https://www.amazon.co.jp

「先生の白い嘘」はどんなマンガ?

高校の24歳の女性教師、原美鈴が主人公。美鈴は、性暴力の被害者で、被害の後遺症もあり、加害者との関係が断ち切れず悩んでいます。担任の男子生徒、新妻が同じように性暴力の被害者と知り関係が深まっていきます。

「先生の白い嘘」のあらすじ・ストーリー

主人公の美鈴は、親友の彼氏に性暴力をふるわれました。そのことが後遺症になっています。しかも、加害者との関係を断ち切れないでいます。教師の仕事は続けていますが、後遺症のせいで表情はいつも暗いです。国語の教師で内向的な性格です。

一方、美鈴の担任の生徒でる新妻は、バイト先の社長の妻に誘われ無理やり性交されてしまいます。美鈴と同様に、性暴力がトラウマになっている状態です。美鈴が彼を面談した際に、新妻は性暴力の被害にあったことを打ち明けます。

生徒の新妻は、事件以来、勃起不全に悩んでいたのですが、美鈴との面談で勃起してしまいます。その時から、新妻は美鈴を担任の教師としてだけでなく、女性として意識するようになりました。

新妻は同級生に告白されるままに付き合っていました。彼女と別れようとするのですが、説得できずそのまま付き合い続けています。美鈴が暴力の加害者との関係で、悩んでいることに気づき、美鈴への想いを募らせます。

一方、美鈴の担任の女生徒「ミサカナ」が、そんな新妻を操ろうとします。ミサカナは引きこもりの兄を持つ美少女。生徒からも先生たちからも人気があります。しかしミサカナは、かつて兄から暴力をふるわれており、今も部屋をのぞかれるという事情を抱えています。

そんなミサカナは、友達のミカと新妻の恋を応援しているふりをして、二人をコントロールしています。ほかにも美鈴の担任の生徒で、水着グラビアをして問題になる生徒がいたりします。

新妻は美鈴のことを想い続け、生徒と恋仲になったと非難される美鈴をかばおうとし、そして…。

「先生の白い嘘」を読んだ感想

性暴力の問題を正面から扱っていることに価値があると思います。性暴力の関係の法律は改正されましたが、まだまだです。

これは改正前後に書かれた作品なので、非常に深く問題に切り込んでいます。そういった時代の空気がありました。それまでは、性について真面目に語ることがタブーとされていました。

そして、性暴力の定義があいまいにされ、被害者も落ち度がある、などという誤った言説がまかり通っていました。

しかし、この作品は、そういった古い言説にメスをいれ、人々の考えを問いただす貴重な作品です。主人公の女性と加害者、親友、そして、担任の生徒たち。彼らを通じて、さまざまな問題の側面が描かれます。担任の男子生徒は、男性が被害者になった場合の例として、真摯に描かれています。これからも、こういった真面目な漫画が読まれてほしいです。

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