「探偵ガリレオ」天才物理学者・湯川学が挑む事件【あらすじ・感想】

「探偵ガリレオ」がどのような作品なのか、読者によるあらすじと感想です。


出典:https://www.amazon.co.jp

「探偵ガリレオ」を読んだきっかけ

探偵ガリレオといえば、東野圭吾さん。 天才物理学者と称される、帝都大理工学部物理学科助教授の湯川学が活躍するガリレオシリーズです。

映画化、ドラマ化されてもされて更に知名度がアップしました。 ドラマの福山雅治さんの爽快な演技、格好よさをきっかけに本を買うことにしました。

どんな小説?

天才科学者と称される、帝都大理工学部物理学科助教授の湯川学が、友人でもある警視庁捜査一課の草薙俊平に協力して、常識を超えたオカルトチックな事件に挑戦する連作ミステリーです。

探偵ガリレオは、第1章~5章からなる短編集となっています。

あらすじ

先述した通り、5章からなっています。 第1章、燃える 深夜のバス停にたむろして、大騒ぎをし、付近住民に迷惑をかける若者たちの内、一人の頭が急に燃え上がってしまいます。

その直前に赤い糸が浮いているのを一人の少女が目撃し、そこから、人体発火のトリックを見破っていくストーリーです。 第2章、転写る 中学校の文化祭で飾られていたデスマスクがあり、それは釣りをしていた中学生が池で拾った金属製のマスクに石膏を流して作ったものでした。

しかし、そのマスクを見て青ざめる女性がいます。 そのマスクの真相に迫るストーリーです。 第3章、壊死る 心臓病を抱えた男性の遺体が浴槽で見つかりました。 当初は、心臓病を抱えていたことから、心臓麻痺と考えられていました。

しかし、その胸にはアザがついていたのです。 その痣は細胞が瞬間的に破壊され、壊死したためのものだとわかった事から、事実に迫るストーリーです。

第4章、爆ぜる 海水浴場を急に爆発が襲います。 ビーチマットで沖に浮かんでいた女性が犠牲となった、爆発はテロや殺人との予測をされるも、爆発物が一切見当たらないというものでした。 唯一の手がかりは爆発直前に、その女性に近づいた一人の男性と言うこと。

そこから真実を探し出すストーリーです。 第5章、離脱る マンションの一室で女性の殺害死体が見つかりました。 容疑者として浮かんだのが、元、お見合い相手の男性だったのです。

元、お見合い相手の男性は、犯行時刻には別の場所で車を止めて休憩していたと主張するが、目撃者が現れないでいました。

ついに、元、お見合い相手の男性を目撃したという少年が現れるも、その証言には信憑性がありませんでした。 その少年は、幽体離脱をして元、お見合い相手の男性を目撃したと証言するからです。 そのなぞに迫るストーリーです。

読んだ感想

まず各章のネーミングが面白いです。 第1章燃える、これは普通ですね。 第2章転写る(うつる)。 第3章壊死る(くさる)。 第4章爆ぜるも普通です。 第5章離脱る(ぬける)。 なぜこのような時を当てたのか、内容を読めばなるほど!と思うものでした。

タイトルひとつからこのような捻りが聞いているのですから、中身はもっともっと捻られています。 短編集という事で、短い話のなかにかくさんのサプライズが散りばめてられていて、あっという間に読み終わってしまいます。

ですので、よく本を読まれる方には少し物足りなく思う事もあるかもしれません。 あと、ドラマの中の「実におもしろい」を期待している方は残念ながら、そのセリフはありません。

また、天才物理学者と称される、帝都大理工学部物理学科助教授の湯川学というところから、理系で物理や科学が分かってないと分からないストーリーかと身構えがちなのですが、全くそんなことはありません。

バリバリ文系の私でもよく分かる内容ですので、気軽に読んでもらえる一冊だと思います。 ガリレオシリーズの第一弾なので、ガリレオファンの方なら最初からちゃんレンジしてみてはいかがでしょうか?

Amazonや楽天で購入して読むことができます。電子書籍はありません。

他の電子書籍サイトでも「探偵ガリレオ」の電子版は読むことができません。

honto では、紙の本を購入することができます。

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