毒見師イレーナ【あらすじ・感想】

「毒見師イレーナ」がどのような作品なのか、読者によるあらすじと感想です。


出典:https://www.amazon.co.jp

「毒見師イレーナ」を読んだきっかけ

まずタイトルが気になって読み始めた作品です。「毒見師」とあるのだから、恐らく主人公は毒見を仕事にしているのだろうし、イレーナは女性名だから、どういった理由で毒見師になった女性の物語なのだろうと興味を抱きました。

どんな小説?

架空の世界を舞台にしたファンタジー小説です。

また、タイトルには毒見師とあり、作中の主人公は毒見師という職業につきますが、魔術の存在する世界観の物語で主人公自身にも強大な魔力が秘められています。戦い一辺倒のストーリーではなく恋愛小説でもあります。

あらすじ

身寄りのない子供達の暮らす施設で育った主人公イレーナ。施設の仲間たちと仲よく暮らしていたが、悪人に囚われてしまう。

悪人はイレーナの仲間たちにまで被害を及ぼそうとしていることを知ったイレーナは持っていたナイフで悪人を刺す。結果悪人は死に、イレーナは死刑囚となってしまう。

イレーナの暮らす国の法律では、どんな理由があろうとも人をあやめた者は死刑。しかし、死刑囚となったイレーナにバレクという青年が取引を持ちかける。それは「この国の最高司令官の毒見師になれば、死刑は免除してやる」というものだった。

イレーナは毒見師として生きることを選択する。バレクの指導のもと毒見師の修行をし、毒について学ぶイレーナ。毒見師という危険な職病にくわえて、イレーナが手にかけた悪人の父親である将軍は、「息子のカタキ」としてイレーナの命をねらっている。

将軍から刺客を送り込まれたイレーナを救出したのは、バレクだった。バレクとイレーナはいつしか惹かれあう仲となる。しかしイレーナは、隣国からやってきた使節団の女性から自身の出生の秘密を教えられる。

「イレーナは隣の国から誘拐されてきた存在で、本当の家族は生きている。本来の自分の国に戻ろう」と言う女性の証言は真実らしかった。バレクと別れることが気がかりのイレーナだが、バレクは「離れていても心はいつもいっしょだ」と告げる。

バレクは血のつながった家族を失った過去があるので、イレーナを本当の家族と再会させたいと思っている。そしてバレクには最高司令官を守るという使命があるので、この国を離れられることはできない。

イレーナは本当の家族に会うため旅立つことを決断する。二人は、いつかまた会えることを願って。

読んだ感想

重く、ダークな要素もあるファンタジーですが、主人公のイレーナを愛するバレクという青年が登場したり、ロマンス小説としても読みごたえありました。

過去にかなり不幸な目にあわされていたイレーナが仲間を守るために極悪人を手にかけてしまい、その結果死刑判決を受けてしまうものの、死刑免除されるために「毒見師」となることを選び、結果として幸せをつかんでいく過程は読んでいるあいだ、思わず主人公を応援したくなるエネルギーがあります。

ジャンルはファンタジーですが、登場する植物(たとえばカカオなど)は、現実でも耳にするものなのでチョコレートの効果、効能などためになる知識も得られ、主人公の心の強靭さに勇気をもらえた作品です。

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