「羊たちの沈黙」のあらすじと感想【レクター博士とクラリスとの駆け引きが作品の魅力】

「羊たちの沈黙」がどのような作品なのか、読者によるあらすじと感想です。


出典:https://www.amazon.co.jp

「羊たちの沈黙」を読んだきっかけ

この小説が映画化された時に、関心を持ちました。友人が「とても面白い小説だ」と言っていたこともあり、あらすじで見た内容や登場人物のキャラクター設定などが面白そうだったので読みました。

「羊たちの沈黙」はどんな小説?

「羊たちの沈黙」は、ひと言で言うと、「クライム・サスペンスもの」ということになるでしょう。主要登場人物がFBIの人間であることを見ただけで、犯罪捜査の内容であることがわかります。

そして冒頭の「FBIの中で連続殺人事件を扱う行動科学課は、・・・」という書き出しからも、連続殺人事件についてのプロファイリングの内容であることがわかります。ただし、単なる「クライム・サスペンスもの」ではなく、主人公のハニバル・レクター博士についての物語でもあります。

「羊たちの沈黙」のあらすじ・ストーリー

FBIアカデミーの訓練生のクラリス・スターリングが、FBIの行動科学課課長のジャック・クロフォードと協力し、連続殺人事件の捜査にあたるわけですが、そこで重要な役割を果たすのが、患者9人を殺した元精神科医のハニバル・レクター博士です。

未解決事件の捜査の参考資料を作成するために、収監されている凶悪犯にインタビュー調査をすることになり、クラリス・スターリングが、超危険な人物であるハニバル・レクター博士と面会します。連続殺人事件の捜査にハニバル・レクター博士の助言が役立ち、連続殺人事件は解決します。

しかし、上院議員の娘が誘拐されたことをきっかけに、ハニバル・レクター博士は取り引きをして、監視が緩められることになり、脱走してしまいます。

「羊たちの沈黙」を読んだ感想

サスペンス・ストーリーとしても非常に面白いのですが、この小説の一番の魅力は、きわめて知的でありながら、とても狂暴で超危険な人物であるハニバル・レクター博士のキャラクターだと思います。

この小説の面白さの中心は、レクター博士とクラリスとの会話、駆け引きにあり、そして何よりもレクター博士についての描写にあります。レクター博士が、グレングールドが演奏するバッハのゴルトベルク変奏曲のカセットを聴きながら、優雅に食事をしつつ、脱走の準備をしているという部分があります。

「グレングールドが演奏するバッハのゴルトベルク変奏曲」といった、細かな部分の描写によってレクター博士の趣味を表現するといったところが、非常に読ませる部分だと思います。映画も見ましたが、やはり映画では、レクター博士についての描写は不十分なところがあります。

小説では、レクター博士についての細かな描写を堪能できるので、映画を見た人もぜひ小説を読むことをお勧めします。

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