「よつばと!」のあらすじと感想です。
あらすじ
よつばと!は、あずまきよひこが書いた日常系漫画です。“よつば”という5歳の女の子とその周りの人々との日常が主に描かれています。よつばのおかしな行動や無邪気な姿に笑ったり微笑んだりしてしまうコメディ作品です。
好奇心旺盛な5歳の女の子“よつば”は、“とーちゃん”ととある町に引っ越してきます。その町でよつばはたくさんの人と出会い、たくさんの経験と思い出を作っていきます。
読んだ感想
よつばと!を読んでいると自分の子供の頃と重なった、という人が少なからずいるんじゃないでしょうか。私もその一人です。
一番共感できたのは12巻に収録されている68話「よつばとうそ」です。
よつばはある日、仲のいいお隣さんからバランスボールを借りてきます。バランスボールって大人から見てもかなり大きい、子供からしたら相当なものですよね。
壁や床にバウンドさせて無邪気に遊ぶよつば。しかしあの大きなボールを考えなしに家で跳ね回らせたらどうなるでしょう?
案の定よつばはキッチンにあった食器を割ってしまいます…後ろからとーちゃんの「あ」という声がします。人間悪いことをするとドキドキするんですよね。
そこに後ろから急に声をかけられたら、肩を跳ね上がらせてビクッとしちゃいますよね。まさに悪事が見つかったときの私ですし何なら今も同じ反応をしちゃうかもしれません。
また、よつばは更に悪事を働きます。窓から突然ボールが飛んできた!と嘘をついてしまいます。とーちゃんにはすぐ嘘だと見抜かれ、嘘をついたことを叱られと悪循環が続きます。
最終的に、嘘をつくのはよつばの中に“うそつきむし”がいるせいだと虫のせいにするよつば。うそつきむしっていう単語がまた子供らしくて可愛いですね。
とーちゃんは自身の非を認めないよつばに「出かけるぞ」と声を掛けます。行先はお寺でした。門の横に立っている仁王の像にうそつきむしを退治してもらうためです。
仁王の像に食べられる!と怯えたよつばはあっさり反省。とーちゃんにだっこされながら来た道を戻ります。
そこからのとーちゃんのセリフが素晴らしいです。
「お茶碗割ったのは別にいい」
「失敗するのはよつばの仕事だ」
「でもうそはつくな」
失敗したことよりも嘘をつくことの方が悪い。人は誰しも失敗します。でもそれを正直に認めて謝ることの大切さをとーちゃんは教えました。私も親の立場になったらとーちゃんを見習おうと思います。
よつばと!は登場人物全員が優しくて、自分も周囲に優しい人間でありたいと思えてしまうような素敵な作品です。ぜひ皆さんも読んでみてください。きっと愉快で暖かい気持ちになれますよ。
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