久坂部 羊おすすめ小説ランキング11選【読書好き39人の声を集めました】

久坂部 羊の作品から、読者アンケートでおすすめの小説を11冊を選びました。ランキング形式で紹介していくので、どの作品を読もうか考えるときの参考にしてください。

1位「無痛」10票

神戸の住宅地での一家四人殺害事件。惨たらしい現場から犯人の人格障害の疑いは濃厚だった。凶器のハンマー、Sサイズの帽子、LLの靴跡他、遺留品は多かったが、警察は犯人像を絞れない。

八カ月後、精神障害児童施設の十四歳の少女が自分が犯人だと告白した、が…。外見だけで症状が完璧にわかる驚異の医師・為頼が連続殺人鬼を追いつめる。

「BOOK」データベース

読者の声

医療ミステリーに近いところもありつつ「刑法39条」という法律についても考えさせれる作品です。(22歳 男性 会社員)

見ただけで他者の症状が判るほどの観察眼を持つが故に苦悩を抱えた医師の葛藤が伝わってきました。(49歳 男性 パート・アルバイト)

日本の刑法を問う物語。人間の尊厳について考えさせられる作品となっています。(52歳 男性 会社員)

外見だけで症状がわかる医者というキャラクター設定がこの作品の面白さを増している。(43歳 女性 主婦・主夫)

精神疾患をもつ人間が犯した罪について刑法39条について考えさせられる本でした。(50歳 女性 自営業)

「命」をテーマにした作品が多い中で、この作品では刑法第39条について考えさせられます。(33歳 男性 会社員)

医療サスペンス。作家であり医者である、久坂部 羊 先生が執筆されたリアリティー溢れる作品となっています。(25歳 男性 パート・アルバイト)

久坂部さんの死生観と医療に対しての皮肉というか、表紙から見ても奇抜ながらに深く考えさせられるものがあります。(22歳 男性 学生)

医療の究極の形を追い求めるがあまり、着実に手を染めてしまう残念なお話が印象に残った(47歳 男性 会社員)

手術シーンがリアルに描かれていて、好き嫌いが分かれる作品ですが、シーンの切り替わるタイミングが早いのでリズミカルに読み進めることができます。(46歳 男性 会社員)

2位「悪医」8票

余命宣告された52歳の末期がん患者は、「もう治療法がない」と告げた若き外科医を恨み、セカンドオピニオン、新たな抗がん剤、免疫細胞療法、ホスピスへと流浪する。2人に1人ががんになる時代、「悪い医者」とは何かを問う、第3回日本医療小説大賞受賞の衝撃作。

「BOOK」データベース

読者の声

治療不可の重病と単なる気休めでしかない医療行為との間で苦しむ医師や患者の姿を通して描かれる医療の裏面と闇。(56歳 男性 無職)

医者や患者の双方が治療する上で葛藤する面があるといった内容なので、がんの経験がある私にとって共感出来ました。(55歳 男性 会社員)

もう治療法はありません。余命は3か月であることを患者に伝える医師の気持ち。初期の癌は治るだろうと思っていた患者の気持ち。 その言葉が信じられず別の病院を探し続ける患者。様々な立場の思惑が生々しく語られている見応えある作品。(43歳 男性 会社員)

がん患者と主治医の思惑が、どちらも捨てがたく、天秤に掛ける難しさを感じる点で、悩ましいながらも、面白みを感じます。(28歳 男性 会社員)

この作品は、医師である主人公が医療界で起こる内容をテーマにした良い作品です。(42歳 女性 無職)

死に対する立場上の価値観の違いや周囲の欲や悪意に満ちた考えなど、誰にでも訪れる状況に自分ならどうなるだろうかと考えるきっかけになる作品です。(32歳 女性 自営業)

再発したがん患者と治療する手段が尽きたと答える医者の立場の違いが痛いほどわかります。どちらかが正解とはいえず、考えさせられる作品になっています。(62歳 男性 会社員)

末期がん患者への告知をはじめとする、患者への向き合い方と受け入れる患者との価値観、温度差の違いを描いた作品でとても良かった。(18歳 男性 パート・アルバイト)

3位「廃用身」4票

「廃用身」とは、脳梗塞などの麻痺で動かなくなり、しかも回復の見込みのない手足のことをいう医学用語である。医師・漆原糾は、神戸で老人医療にあたっていた。

心身ともに不自由な生活を送る老人たちと日々、接する彼は、“より良い介護とは何か”をいつも思い悩みながら、やがて画期的な療法「Aケア」を思いつく。漆原が医学的な効果を信じて老人患者に勧めるそれは、動かなくなった廃用身を切断(Amputation)するものだった。

患者たちの同意を得て、つぎつぎに実践する漆原。が、やがてそれをマスコミがかぎつけ、当然、残酷でスキャンダラスな「老人虐待の大事件」と報道する。はたして漆原は悪魔なのか? それとも医療と老人と介護者に福音をもたらす奇跡の使者なのか?

人間の誠実と残酷、理性と醜悪、情熱と逸脱を、迫真のリアリティで描き切った超問題作。

「BOOK」データベース

読者の声

現役の医師がこんなこと書いていいの?とびっくりしつつ、物語に引き込まれました。(45歳 女性 パート・アルバイト)

医療ものなのですが、とてもリアリティがあります。これは久坂部さんが医師だからこそのリアリティ。介護問題についても色々考えさせられます。(34歳 女性 会社員)

現役の医師の立場から、現在の老人医療と介護に関する問題を、小説という形で表現した作品だと思います。(50歳 女性 自営業)

「この話はノンフィクションなのか?」と思うような真に迫った内容と、斬新な本の構成が魅力的かつ衝撃的でした。(27歳 女性 会社員)

3位「破裂」4票

過失による患者の死に平然とする医師たちに怒りがたぎる元新聞記者・松野。心臓外科教授の椅子だけを目指すエリート助教授・香村。「手術の失敗で父は死んだ」と香村を訴える美貌の人妻・枝利子。医療の国家統制を目論む“厚労省のマキャベリ”佐久間。

医療過誤を内部告発する若き麻酔科医・江崎。五人の運命が今、劇的にからみ転がり始めた。

「BOOK」データベース

読者の声

介護において、何が正しくて何が悪いのかを考えさせてくれる良書だと思います。(59歳 男性 自営業)

理想の死とは何なのか?現代の日本人の生き方について考えさせられる点が好きです。(44歳 男性 会社員)

病院、医薬業界の内幕を描いたスリリングなサスペンスドラマです。著者の医師としての知見と経験が遺憾なく発揮された傑作だと思います。(60歳 男性 自営業)

心臓の手術の医療ミスがテーマで、遺族や若い医師やジャーナリスト等、それぞれの立場から真実を探る葛藤に引き込まれます。(49歳 女性 無職)

3位「神の手」4票

21歳の末期がん患者・古林章太郎の激痛を取り除くため外科医の白川は最後の手段として安楽死を選んだ。だが章太郎の母・康代はそれを告発した。殺人か過失致死か。状況は限りなく不利だったが謎の圧力で白川は不起訴に。

背後に蠢く安楽死法制化の画策と世論誘導。マスコミを使って阻止を図る康代。白川は困惑しつつも激流に呑み込まれていく。

「BOOK」データベース

読者の声

スイスでは認められている安楽死の権利。日本ではまだまだ反対の意見が多く、安楽死という思いテーマについて深く考えさせられる本です。(19歳 女性 学生)

高齢化が問題となっている日本の現実とリンクし、人の死というものをとても考えさせられます。(35歳 女性 自営業)

私は言葉を本業とする人が物書きを副業にするスタイル以外で面白いと思わなかったのですが、著者は医者で取り扱うテーマが「安楽死」と来たので、精密に深くこすってくる感じが、いやらしく思いました。何の神の手というところが、読み手によって違ってきます。残念ながら、ドラマ化されています。(43歳 男性 自営業)

患者、医者、政治家、新聞記者それぞれの視点から描かれた安楽死をめぐる様々な出来事が興味深く描かれている。(26歳 男性 会社員)

4位「老乱」3票

老い衰える不安をかかえる老人と、介護の負担でつぶれそうな家族。介護する側の視点だけでなく、認知症になった老人の心の動きも細やかに描き、親と子の幸せのかたちを探る。在宅医療を知る医師でもある著者が描く、迫力満点の認知症小説。

「BOOK」データベース

読者の声

介護の在り方が手に取るようにわかり介護人や認知症の方の気持ちがよくわかる構成になっています。(48歳 女性 主婦・主夫)

認知症や介護のことについて考えさせられた。心理描写が丁寧で読み応えがあった。(39歳 男性 無職)

立場が違う視点から見た現実の違いにこそ、介護の本質が隠れていると思えること(45歳 女性 自営業)

5位「芥川症」2票

父の死因とは一体何だったのか?食い違う医師・看護師の証言。真相を求め、息子はさまよう(「病院の中」)。多額の募金を得て渡米、心臓移植を受けた怠け者の男と支援者たちが巻き起こす悲喜劇(「他生門」)。芸術を深く愛するクリニック院長と偏屈なアーティストが出会ったとき(「極楽変」)。

芥川龍之介の名短篇に触発された、前代未聞の医療エンタテインメント。黒いユーモアに河童も嗤う全七篇。

Amazon

読者の声

風刺の効いた、ブラックユーモアが黒い笑いを誘います。特に他生門はいつまでも記憶に残る短編です。(43歳 女性 主婦・主夫)

芥川龍之介の作品のパロディーともいえる短編集です。クモの意図、他生門、極楽変といった芥川の名作を捻ったタイトルが面白いです。ブラックな内容のものもありますが、軽い読み物として楽しめました。(55歳 女性 パート・アルバイト)

6位「祝祭」1票

自分の死を暗示するような謎の言葉を遺し、37歳の若さで急死した医師・土岐佑介。代々医師の家系に生まれた佑介は、生前、自分たち一族には「早死にの呪い」がかけられていると語っていた。

彼らの死は運命だったのか?人生100年、簡単に死ねなくなった時代に「長生きは本当に幸せか」を問う戦慄の5篇。

「BOOK」データベース

読者の声

章によって登場人物それぞれが主人公になっているところが視点を変えて読めて面白い。生と死について考えさせられる。(38歳 女性 主婦・主夫)

6位「カネと共に去りぬ」1票

今日、患者が死んだ。初めて主治医として受け持つこととなった患者に、村荘医師がとった不条理な行動とは?

「医呆人」68歳を迎えた脳神経内科医の郷田智有。悲願である文部勲章の受章を目前にして、健康状態を記録するために日記を付け始めるのだが。「アルジャーノンにギロチンを」研修医の寒座久礼子。

ある朝、目を覚ますと、ベッドの上で自分の心が巨大な毒虫のように変わっていることに気がついた。「変心」ほか、劇薬揃いの全7篇収録。

「BOOK」データベース

読者の声

医療業界の名作パロディー短編集でブラックユーモアが効いています。(50歳 女性 会社員)

6位「オカシナ記念病院」1票

離島の医療を学ぼうと、意気込んで「岡品記念病院」にやってきた研修医の新実一良。ところが先輩医師や看護師たちはどこかやる気がなく、薬の処方は患者の言いなり、患者が求めなければ重症でも治療を施そうともしない。

反発心を抱いた一良は在宅医療やがん検診、認知症外来など積極的な医療を取り入れようとするが、さまざまな問題が浮き彫りになっていき―。現代の医療の問題点を通して、生とは何か、死とは何かを問いかける。著者渾身の医療エンターテインメント。

「BOOK」データベース

読者の声

題名からコメディかと思ったが、患者が望む医療だけを行ないできるだけ何もしない病院の話。自分が余命少なくなったらどうするかと考えさせられました。(34歳 男性 会社員)

6位「怖い患者」1票

いくつもの病院を渡り歩くドクターショッピング、快適なはずの介護施設で起こるおそろしい争い…現役医師がおくる、強烈にブラックな短編集! 全5編。

「BOOK」データベース

読者の声

老人ホームでお年寄りの方が毎日なんでもないことでもめ事になるところがお勧めです。(40歳 男性 パート・アルバイト)

まとめ

いかがでしたでしょうか。久坂部 羊のおすすめ小説をランキング形式で紹介しました。ぜひ作品を手に取って読んでみてください。

タイトルとURLをコピーしました