中沢けい おすすめ小説ランキング7選【読書好き29人の声を集めました】

中沢 けい は1959年生まれの小説家。大学在学中の1978年「海を感じる時」で第21回群像新人賞を受賞しました。

中沢けい の作品の中からどの作品を選んで読んだらいいのか?今回、読書好き35人におすすめ1冊選んでもらいランキング形式でまとめました。ぜひ選ぶときの参考にしてください。

1位「楽隊のうさぎ」11票

「君、吹奏楽部に入らないか?」「エ、スイソウガク!?」―学校にいる時間をなるべく短くしたい、引っ込み思案の中学生・克久は、入学後、ブラスバンドに入部する。先輩や友人、教師に囲まれ、全国大会を目指す毎日。

少年期の多感な時期に、戸惑いながらも音楽に夢中になる克久。やがて大会の日を迎え…。忘れてませんか、伸び盛りの輝きを。親と子へエールを送る感動の物語。

「BOOK」データベース

読者の声

学生時代に1つのことに熱中した人ならある、何ものにも変えがたい思いとそれを分かってくれない人への苛立ちがしっかりと書かれていて面白いです。(28歳 女性 会社員)

引っ込み思案の主人公が吹奏楽と出会う事で、先輩や先生たちと全国大会を目指す作品です。まるで学生時代にもどったのかと思う程のめり込みました。(32歳 女性 自営業)

学生時代吹奏楽部所属時の大会に向けての努力や青春を思い出すことができるから。(29歳 男性 会社員)

自身の経験を思い出して熱くなり、共感できる部分も多く出てくるので、吹奏楽部だった方や仲間と音楽をやっていた方には特におすすめです。(30歳 女性 自営業)

部活小説の草分け的な作品です。学校に居たくないと考えている克久が、吹奏楽部へ入部します。大会を目指す学校生活が描かれます。(34歳 女性 会社員)

思春期の青春らしい作品ですね。練習にずっと打ち込む主人公の奥田くんに感情移入してしまいます。(20歳 男性 学生)

中学生の少年がブラバン部に入部し青春特有のほろ苦さを交えながら成長していく物語です。楽器を演奏できれば、頑張っていればいいことあるなと思わせてくれる内容になっています。(62歳 男性 会社員)

吹奏楽経験者なので、私にとって共感出来る部分が多々あって読むと気持ち良くなります。(36歳 女性 会社員)

吹奏楽部が全国大会を目指して奮闘する毎日の出来事が勢いよく書かれている。吹奏楽部で燃えた青春時代を思い出し熱くなった作品だ。(50歳 女性 主婦・主夫)

引っ込み思案の中学生・克久が吹奏楽部に入部し、様々な人々と交流することで成長する姿を、繊細な筆致で書き上げた秀作です。(59歳 男性 自営業)

青春時代を思い出させてくれる作品で、何か自分も音楽を始めてみたくなるので好きです。(31歳 男性 パート・アルバイト)

2位「海を感じる時 」8票

年上の男子生徒とのセックスの体験を鋭利な感覚で捉えて、身体の芯が震える程の鮮烈な感銘を与えた秀作。作家の出発を告げた群像新人賞受賞「海を感じる時」と、大学生となった、その後の性意識と体験を描き深めた野間文芸新人賞「水平線上にて」。力作二篇収録。

「BOOK」データベース

読者の声

男女の恋愛、母娘関係など色々と複雑な感情にさせられ深い内容に惹かれました。忘れられない作品です。(42歳 女性 パート・アルバイト)

若者が世に対してどう向いあうのか、官能だけではない観点でよく描かれています。(47歳 男性 会社員)

恋愛系の内容ですが母娘の関係性が強調されています。その葛藤や恋愛の歪が生み出す描写が見事です。(29歳 男性 無職)

性に関する衝動を含めた女性という存在を深みのある表現で描く秀作。(56歳 男性 無職)

性について書かれていて、これを10代の時に書かれていることを知り衝撃的でした。(26歳 女性 会社員)

高校生の男女の物語。主人公達の揺れ動く気持ちの模写がポイントです。(52歳 男性 会社員)

体だけの関係と知りながら男を愛し続けてきた女の物語。時間をかけて女に愛情を持つようになっていく男。しかし女は男の愛を受け入れることが出来ない。少女から大人の女へ変貌していく女性を描いた作品です。(44歳 男性 自営業)

作品そのものは昭和時代に発表されているので古めなのですが、母親と娘の言い争いの種だったりは当時から変わらないのだな、と思いました。(19歳 女性 学生)

3位「うさぎとトランペット」5票

宇佐子は小学校5年生。転校生のちょっと変わった女の子ミキちゃんを仲間はずれにするクラスの空気に傷ついて、夏休みを前に学校にいけなくなった。

そんな中、ミキちゃんに誘われ、町のウィンド・オーケストラでトランペットを習うようになった宇佐子は、ブラスの楽しさ、演奏の喜びにふれて、次第に生き生きした心を取り戻していく。きらめく音があふれる、感動の長編小説。

「BOOK」データベース

読者の声

学生時代のほろ苦い思い出がよみがえり、主人公の成長と青春に惹かれていきます。(25歳 男性 学生)

不登校になった主人公が音楽と出会い少しづつ自分の心を開いていくところが今時の若者に読んでほしい一冊です。(40歳 男性 会社員)

主人公のミキが、演奏会で、見事な晴れ姿を見せてくれるので、青春時代を思わせてくれる点が、若かりし頃に戻れます。(28歳 男性 会社員)

仲間はずれにされた宇佐子が、自分の好きな世界を見つけるまでが鮮やかに描かれています。(45歳 女性 自営業)

音楽と出会った少女の成長を、著者独特の優しい眼差しで描いた良作だと思います。(50歳 女性 自営業)

4位「女ともだち」2票

大学夜間部に通う主人公と二人の女ともだち。私は、十代で書いた小説が賞を受け、嘘のような生活をしていたが、そこに高校の後輩、隆子が転がりこむ。

若い女性たちの生々とした光と影を見事に描ききり、「海を感じる時」で衝撃的なデビューを飾った著者の豊かな感性が弾けた中篇小説。短篇「アジアンタム」も収録。

「BOOK」データベース

読者の声

学生の時に読んで、自分の恋愛や友情と照らし合わせ共感したことを思い出しました。(45歳 女性 自営業)

女同士だからこそ甘えあったり傷つけあったりする関係に面白さを感じます。(43歳 女性 主婦・主夫)

5位「グリムの森へ」1票

ドイツを中心としたヨーロッパ各地に伝わる昔話をグリム兄弟に語ったのは、数多くの女性たちだった。

本書はグリム兄弟の残した物語の中から有名な十一編を選び、原書に基づいたお話を、高村薫、松本侑子、阿川佐和子、大庭みな子、津島佑子、中沢けい、木崎さと子、皆川博子という現代女性作家八名が語り部となり再話したユニークな一冊。

十九世紀ヨーロッパでグリム童話の普及に一役買った「一枚絵」を中心に、十九世紀~二十世紀前半に描かれた挿絵の数々も、ふんだんに掲載。さらに四名の文学者によるエッセイ、明治時代に日本語訳された「おほかみ」も収録。

「BOOK」データベース

読者の声

オリジナルのグリム童話とは一味違うテイストを感じられて、改めて楽しむことができます。(46歳 男性 会社員)

5位「豆畑の昼」1票

典雅な文体、清冽なエロス。百年の憧憬のはての我らが時代、恋人たちの風景はかくも変わった。静かなのに、ざわめいていて、寂しいのに、不思議な豊かさがある長編小説。

「BOOK」データベース

読者の声

幼なじみの男女の20年越の培われた大人の恋愛。静かで解放的な雰囲気が漂う間が何とも良かったです。(48歳 女性 主婦・主夫)

5位「野ぶどうを摘む」1票

20歳の愛と性を結晶させた独自の文学世界。愛の不安といらだち。少女から女へ変わる時、その愛も微妙に揺れはじめる! ――あなたにしてもらいたいことがあるのに、何なのか解らない。寝入ってしまった男の傍で、彼女は冷えた乳房を掌で暖める。闇に目を見開いたまま……。

愛と反撥といわれのないいらだちの間で揺れ動く、女性の心理を鮮やかにとらえる、20歳のみずみずしい感性。話題作「海を感じる時」につづく3短編を収録。

「BOOK」データベース

読者の声

この作品は男女の恋愛と性描写もあるので、人間味が深いストーリーです。(42歳 女性 無職)

まとめ

いかがでしたでしょうか。中沢けい おすすめ小説をランキング形式で紹介しました。ぜひ作品を手に取って読んでみてください。

タイトルとURLをコピーしました