幸田 真音は1951年生まれの作家で、主に経済小説を手がけています。
作家として執筆活動をしながらも、大企業の取締役を務めたり、経済関連の議会・調査会委員を務めるなどの活動をしています。
今回は、読書好き39人におすすめ小説を1冊選んでもらい、その感想をまとめました。結果をランキング形式で紹介します。
1位「日本国債」9票
一枚の領収証から始まる迫真の経済ドラマ。総額600兆円を超える長期債務はどうなる?国民にとって重大関心事でありながら、得体の知れない国債をテーマに、卓越した構想力と取材力を駆使して、スリルとサスペンスに富んだ迫真の経済小説。書下ろし傑作長篇。
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読者の声
経済小説で難しい話ですが、とても勉強になりますしビジネスに活かせる作品です。(38歳 男性 会社員)
日本国債のディーラーが遭った不審な交通事故など、興味深いです。(39歳 男性 会社員)
日本は国債への意識を高めないと先が真っ暗になります。政権はもう少しまともな考えを持って欲しいです。(52歳 女性 会社員)
1兆円の領収書から始まる物語で当時で600兆円という巨額でかつ得体の知れない国債の本質に迫る作品。(25歳 男性 会社員)
上、下巻にわたるベストセラー。財政と経済がよくわかる言葉で書かれていて、物語性もあって凄いです。(55歳 男性 会社員)
一枚の領収証から始まる迫真の経済ドラマ、総額600兆円を超える長期債務はどうなる?日本のお話です。(23歳 男性 自営業)
今も国債をばんばん発行していますが、当時もITバブルのきざしがありながらも、国債の暴落をリアルに想定した経済小説です。(57歳 男性 会社員)
日本経済全体を揺るがす卑劣な計画を知った朝倉多希。上司と繋がる謎の団体・・・緊迫の経済ドラマ。(37歳 女性 主婦・主夫)
作者が金融機関に勤めていたこともあり、もしのストーリーながらもリアリティ性が高いのがおすすめです。(38歳 男性 会社員)
2位「小説ヘッジファンド」7票
「昨日のニューヨーク市場では、また例のDファンドが派手にやってくれましたよ。まったく手がつけられない」50兆円の投機資金を操るヘッジファンドが、日本市場に狙いをつけた。だが手口は巧妙をきわめ、ボスの動きも闇に包まれている。国際金融の妖怪の実態をリアルタイムで描く経済小説。
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読者の声
投資家ではなく投機を行うヘッジファンドをテーマにした作品で、読みがいがあります。(41歳 女性 パート・アルバイト)
アメリカの大手ヘッジファンドに勤めるファンドマネージャーを主人公にした作品で日本人から見た外国資本というものが色濃く表れている。(27歳 女性 主婦・主夫)
為替ディーリングの経験がある作者さんなので、その描写はリアリティがあります。経済小説でありながら、人間関係も面白いのでおすすめです。(45歳 女性 主婦・主夫)
為替取引のリアルな臨場感が描写されていて見たこともない世界を体験できる作品(45歳 女性 主婦・主夫)
証券業界での仕事のやり方が伝わってきて、緊張感があって良いです。(39歳 男性 会社員)
実際にその世界にいた方だからこその臨場感があり迫力があって面白かった(29歳 男性 会社員)
ファンドの小説なので株屋の怒号が飛ぶようなギスギスした話かと思ったが、中身は米国流の論理的に攻めるファンドで陰では日本の産業を支援しようとしていたのだといいう落ちで分かりやすくスッキリ感覚を味わえる点がポイントです。(29歳 男性 会社員)
3位「マネー・ハッキング」4票
インターネットを使つて、外銀ディーラー、女性銀行員、青年ハッカーの三人が、恐るべきマネーゲームを始めた!銀行の決算業務、デリバティヴ、債券市場の仕組みを巧妙に操り、瞬く間に数億円を稼ぎ出す。世界を舞台にするオプション取引の凄い手口とは?迫力ある金融犯罪小説。
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読者の声
ハッキングをしてトレーディングを楽しむ。誰にも迷惑はかかってないとゆう物語が好き(32歳 男性 会社員)
一昔前のハッキング技術の内容ですが、ストーリーとしては面白くて、一気に読んでしまう作品です。(42歳 男性 会社員)
インターネットの普及がそこまで進んでいなかった時に書かれた作品であるにも関わらず、細かく専門的知識もストーリーに取り入れられていて、その深さとクオリティの高さに驚かされます。興味深くおもしろい内容のおかげで、読み始めると最後まで止まらなくなること間違いなしです。(20歳 女性 学生)
ハッカーが銀行のシステムに侵入する話でとてもドキドキする展開が面白かった。(39歳 男性 無職)
4位「財務省の階段」3票
財務省で将来を嘱望された若手官僚、原田が自殺した。上司の芹川は、昭和初期の財政政策が克明に記されていた原田のノートに導かれるように、財務省の地下室に向かう。原田は何を伝えたかったのか?地下室で芹川が見た日本の暗部とは―?
政策の検証を許さなかったこの国に未来はあるのか。国会議事堂、日本銀行、マスコミ、金融市場などを舞台に、日本経済の裏側に巣喰う禍々しいものの正体に迫る!
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読者の声
金融経済小説の名手が挑んだホラー小説です。舞台は金融関係だけど、ストーリーは怪談。(65歳 男性 無職)
官僚たちの出世やポストをめぐるドロドロの争いを描くリアルな官僚たちの人生を書く作品。(39歳 男性 会社員)
政治色が色濃く出ている作品で、ホラーの要素も入り混じって闇を多々感じる部分があります。(46歳 男性 会社員)
4位「ナナフシ」3票
2008年の世界的な金融危機でファンドマネージャーだった深尾真司は全てを失った。7年後のある日、コンビニの雇われ店長になった彼は行き倒れの少女を助ける。
昆虫のナナフシのような細い肢体を持つ彼女、彩弓は将来有望なバイオリニストだったが病を抱えていた。彼女を救うべく、深尾は再び金融市場へと―。
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読者の声
色々な要素が絡み合っていて複雑ではあるが、その分読み応えがあって内容も引き込まれる。(20歳 女性 無職)
金融市場のことを詳しく知っている人の作品だな、と思いました。(46歳 男性 会社員)
男子が美少女を拾うというアニメ見たいなお話で2人で協力して再生の物語で感動もあり、終始どんどん読み続けたくなるようなストーリー展開です。(23歳 男性 会社員)
5位「バイアウト」2票
なにより大切なのは出口シナリオだ―。ファンド業界の風雲児、相馬顕良が仕掛ける、壮絶な企業買収オペレーション。外資系証券会社で働く広田美潮はこのディールに加担することでいったい何を得て何を失うのか。
日本経済の希望を描き続ける著者渾身の長篇小説。「会社」は誰のものなのか、を問う倉都康行氏との対談を併録。
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読者の声
2000年代に頻発した企業買収を彷彿とさせる作品。難しい専門用語が多々出てくるが、物語はスピーディでテンポよく非常に読みやすいです。(40歳 男性 パート・アルバイト)
現実にどこかで聞いたことのあるニュースと被るという様な展開がリアルで面白かった。(40歳 女性 主婦・主夫)
5位「スケープゴート」2票
三崎皓子、五十一歳。気鋭の経済学者で、テレビのコメンテーターとしても活躍中だ。ある日、明正党の総裁・山城泰三に呼び出され、民間人として金融担当大臣に指名される。
就任直後、地方銀行の取り付け騒ぎを鮮やかに解決した皓子は、参院選へ出馬、官房長官に抜擢される。そんななか、山城が病に倒れて―。皓子を待ち受ける運命は?
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読者の声
日本初の女性総理大臣の誕生から始まる政治小説。リアリティがとてもあって読み進めてします。(30歳 女性 会社員)
著者の外資系証券会社での勤務経験を活かした金融系経済小説も面白いですが、徐々に増えてきた政治やビジネスと絡めた著作が非常に好きです。特に、主人公の女性が物語がのなかで、困難にぶつかりながらも、野心的になり逞しくなっていく姿が、パワーをもらえて、前向きな気持ちになれるのでお勧めです。(45歳 女性 会社員)
6位「舶来屋」1票
闇市から出発し、エルメス、グッチ、セリーヌ、エトロ…数々の一流品を日本に紹介した銀座の高級ブティック「サンモトヤマ」。その創業者・茂登山長市郎は戦時中に天津で出会った西洋の逸品の買い付けに奔走する。
パリやフィレンツェの老舗で何度門前払いされても挫けず、そして出会った幸運。日本人の逞しさ、美しい物への愛、商人の矜持を鮮やかに描いた、痛快で心にしみる一代記。
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読者の声
「サンモトヤマ」の創始者 茂登山長市郎氏の実話を基にした小説で、いかにしてブランドビジネスを立ち上げたのかが戦後の日本の状況とともに分かりやすく描かれた小説。(37歳 女性 会社員)
6位「投資アドバイザー 有利子」1票
ペイオフ時代到来。あなたのお金、どうします? 投資アドバイザー有利子が、1400兆円の個人金融資産を救う。ベストセラー『日本国債』『凛冽の宙』の著者が個人資産運用の世界を描く、初のコミカル・エンターテインメント経済小説。
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読者の声
投資に興味がない人、投資についてよくわからない人でもサクサクと読めて分かりやすいです。(26歳 女性 会社員)
6位「天稟」1票
明治41(1908)年、15歳で東京の回米問屋へ奉公に出た山崎種二はやがて金融街・兜町を代表するまでになる証券会社を設立し、「売りの山種」として経済界にその名を轟かせる存在になる。しかし、二・二六事件を皮切りに、経済統制は苛烈を極め―。『日本国債』『天佑なり』を著した経済小説の第一人者が、国民生活に最悪の負担を強いた、戦後財政の真実を描く。天性の相場観と経験を頼りに、日本の経済復興に尽くした男の人生の物語。作家生活25周年記念作品。
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読者の声
2020年現在のコロナと一緒に生きていく経済と、戦後日本の経済復興には、いくつ共通点があります。(40歳 女性 主婦・主夫)
6位「天佑なり」1票
仙台藩の足軽の家にもらわれてきた子、のちの高橋是清は、横浜で英会話を学び、13歳で渡米。契約社会のアメリカでは、奴隷として売られる体験もし、帰国後は官・民でさまざまな職に就く。
教師、官吏、相場師、銀行員…、彼の武器は堪能な英語力と、型破りな発想力、そして持ち前の楽天主義。転職と失敗を繰り返しつつも、現場からの視点を失わないその姿勢は、一流の財政センスへと結実してゆく。第一級の歴史経済小説!
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読者の声
高橋是清の生涯を、生い立ちからテロに倒れるまで、彼が対峙した経済問題と絡めて詳述する名作(56歳 男性 無職)
6位「大暴落」1票
日本初の女性総理大臣となった三崎皓子だが、党重鎮の横槍で組閣が滞る。そんななか「今後の降雨量次第では、荒川が決壊し東京が水没する」との情報が入り、台風も相次いで発生…。一方、時を同じくして一日で五十円を超える円安が進み金利は急騰、ガラ―大暴落となる。日本と首都東京を襲う未曽有の危機!!皓子の下した決断は?
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読者の声
女性首相の主人公が瀕死の日本経済を再生していく際の決断や戦略がおもしろい。(54歳 男性 会社員)
6位「人工知能」1票
中学生の頃から悪さばかりしてきた、新谷凱。いつも行き当たりばったりの人生を送ってきた彼が、唯一興味を持てたもの―それは「人工知能」の世界だった。
携帯電話会社でのアルバイトや電気機器メーカーでの企画開発などを経て、AIに携わる仕事に就いた凱。その企業で彼は、ある事件の捜査に協力することになる。
その事件とは、自動運転技術が搭載された試験中の車が、人を轢いたというものだった…。人気経済小説家が描く、衝撃のサスペンス!
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読者の声
現代ではだれもが知っているAIがテーマの作品で人工知能を使ったトリックが新鮮で好きなポイントです。(33歳 男性 会社員)
6位「ランウェイ」1票
有名デザイナー・ブランドのショップ販売員として働く真昼。商社に勤め、社内恋愛の末結婚するものと思っていた彼にふられやむなく転職した真昼に、先輩バイヤーの病気で海外出張のチャンスが巡ってきた。
行き先はミラノ。何もかもが輝くこの街で、真昼はファッションの仕事の魅力に目覚める。だが、帰国後の彼女を待ちうけていたのは、とんでもないトラブルで―!?業界の裏側に鋭く切り込む、新時代のサクセス・ストーリー。
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読者の声
ファッション業界を題材に描いているのが面白く、少女漫画を彷彿とさせるストーリーも素晴らしい。また恋愛要素やドロドロとした人間関係もあり、ファッションのこともいろいろ分かって良かった。(26歳 男性 パート・アルバイト)
6位「インタンジブル・ゲーム」1票
見えないゲームは、人間を変えた。外銀ディーラー、女性銀行員、青年ハッカーの三人がインターネットで始めたマネーゲームはまたたくまに、数億円を稼ぎ出した。
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読者の声
女性銀行員の米山志乃と外銀ディーラーの長峰、天才ハッカーの後藤の3人がマネーゲームで金を稼ぐストーリーが面白い。犯罪小説としても優れているし、経済についてもいろいろ分かって良い作品だった。(46歳 女性 主婦・主夫)
6位「あなたの余命教えます」1票
定年を四年後に控えた永関恭次は、ある日、人間の正確な「余命予測」をする国際アガスティア研究所の存在を知る。余命検査をしようと説明会に参加した永関。そこにはほかに四人の男女がいた。
恋愛、夫婦、介護、家族……彼らが自らの余命を知ったとき、運命の歯車は狂いはじめる。
Amazon
読者の声
タイトルにまず惹かれました。内容はそれなりですが、余命に関わる人間模様などテーマが面白いので。(27歳 男性 会社員)
まとめ
いかがでしたでしょうか。幸田 真音のおすすめ小説をランキング形式で紹介しました。ぜひ作品を手に取って読んでみてください。