宮部みゆき おすすめ小説ランキング23選【読書好き60人の声を集めました】

宮部みゆきは2004年に「冷たい校舎の時は止まる」でメフィスト賞を受賞してデビュー。それ以来、多数の作品を制作し続けて文学賞受賞作品、また映像化・漫画化された作品が多数です。

とても作品数が多いためどれを読んだらよいか迷ってしまう方のために、今回は読書好き60人に聞いたおすすめの小説をランキング形式で紹介します。

1位「火車」11票

休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。自らの意思で失踪、しかも徹底的に足取りを消して――なぜ彰子はそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか? いったい彼女は何者なのか? 謎を解く鍵は、カード社会の犠牲ともいうべき自己破産者の凄惨な人生に隠されていた。山本周五郎賞に輝いたミステリー史に残る傑作。

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読者の声

じっくりと真相に迫りつつ、生きていくことの哀愁すら感じさせつつ、社会問題にも切り込む鋭い文章能力に脱帽しながら、引き込まれます。(38歳 女性 自営業)

自己破産に陥ってしまった人々の生き様が、現実世界に通じる部分が多く、苦労ぶりを垣間見ることで、共感すら覚える点で、おススメです。(28歳 男性 会社員)

「関根彰子」に関することで予想外の展開がありゾクゾク・ワクワクした。本全般に、気持ちの悪い箇所がないところが良かった。(40歳 女性 主婦)

クレジットカードで借金を重ね、自己破産に至った女・関根彰子の行方を探すことになった休職中の刑事・本間俊介の執念深さが印象に残る名作です。(50歳 女性 自営業)

ミステリ調なのですが、テレビドラマのような、トリックではなく過程が重要なストーリーで、犯人とおぼしき人間がラストまで一切出てこないのに、その人物の事が1から10まで分かってしまうのが凄い。(38歳 男性 無職)

こういうジャンルの怖さがあるのかと、目の覚める思いがしました。(47歳 女性 主婦)

カードローンを題材にしたミステリーで映画化もされています。このミステリーがすごいで受賞しています。(50歳 女性 会社員)

休職中の刑事が、失踪した女性を探す話です。彼女を探すうち、自己破産者の悲しい過去に触れるなど社会問題にも切り込むため勉強にもなりおすすめです。(34歳 男性 会社員)

行方不明になった女性を探すうちに明らかになる女性の過去や人生に、幸福になることへの執着を感じてゾッとします。(39歳 女性 自営業)

2位「模倣犯」9票

墨田区・大川公園で若い女性の右腕とハンドバッグが発見された。やがてバッグの持主は、三ヵ月前に失踪した古川鞠子と判明するが、「犯人」は「右腕は鞠子のものじゃない」という電話をテレビ局にかけたうえ、鞠子の祖父・有馬義男にも接触をはかった。ほどなく鞠子は白骨死体となって見つかった――。未曾有の連続誘拐殺人事件を重層的に描いた現代ミステリの金字塔、いよいよ開幕!

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読者の声

宮部ワールドがさく裂したサスペンス小説。上下巻で構成されていて、とても長い作品でしたが、どんどん読み進めたくなる内容です。(38歳 女性 主婦)

犯人がどうしようもなく薄っぺらく、そこが本当に現実的で悲しい気持ちになるぐらい残酷でよかったです。若いころには、悪いことをする人にもそれなりの理由、もしくはのっぴきならない動機があるとどこかで思っていたけれど、その考えの甘さを現実はそういうものではないときれいに否定されたことが気持ちよかったです。(44歳 女性 主婦)

怪奇色が強く出だしから惹きこまれて面白かった。文章もとても上手くて読み応えがあるところが好きです。(39歳 男性 無職)

三部構成の小説です。特に二部の犯人目線で語られる物語が鳥肌が立つほど恐ろしいです。(42歳 女性 パート・アルバイト)

「模倣犯」というタイトルの真実がわかった瞬間鳥肌が立つ点です。(21歳 男性 学生)

日本の劇場型犯罪を描いた作品と言えばこの作品が思い浮かびます、ほぼ同時に公開された映画セブンの影響もあるかなと思います(30歳 男性 会社員)

視点が犯罪の被害者側・加害者側からとなっている点で他の小説と違っていて面白い。心理描写も細かくてわかりやすい。(48歳 女性 パート・アルバイト)

残酷な犯罪の描写がすごくヘビーなのですが、途中で読むことをやめるのが惜しくなって、何回読んでも一気読みしてしまいます。(29歳 女性 主婦)

この小説は加害者と被害者の両方の視点から描かれていますので、感情移入しやすくて読み始めたらのめり込んで夢中になって読むことが出来ます。そして色んなどんでん返しがあった後、最後にこの本のタイトル「模倣犯」の意味が分かるので本当に素晴らしい小説だと思います。(50歳 女性 主婦)

3位「ブレイブストーリー」8票

僕は運命を変えてみせる――。勇気と感動の冒険ファンタジー

亘はテレビゲームが大好きな普通の小学5年生。不意に持ち上がった両親の離婚話に、ワタルはこれまでの平穏な毎日を取り戻し、運命を変えるため、幻界〈ヴィジョン〉へと旅立つ。感動の長編ファンタジー!

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読者の声

映画から知ったのですが、映画よりも幻界に行くまでの家庭内の人間模様の描写がリアルでとても濃いです。幻界に行ってからはストーリーのテンポが良くあっという間に下巻まで読み終わります。(25歳 女性 会社員)

RPGゲームが好きなので、主人公ワタルと一緒に冒険をしている気分になれて没頭して読破した作品。願いを叶えるため異世界の冒険への助言をした美鶴がワタルと違う道をたどっていく過程も対照的で面白かった。(30歳 女性 主婦)

小学生の主人公が人生の岐路に立ち、異世界へ某県へ出かける冒険ファンタジー(34歳 女性 自営業)

仲間の猫のような女の子が可愛く、ストーリーも王道的で面白い。映画化もされ知名度がある。(28歳 男性 会社員)

現実から異世界へというファンタジー物が好きで読みました。前半は現実での主人公の周りの環境がドロドロしていた分、異世界でのファンタジーさがよかったと思います。(37歳 男性 会社員)

老若男女物語に没入しやすい作品だと思います。ストーリーもわくわくさせるもので最後まで楽しめます。(33歳 男性 会社員)

読んでいると、まるで一緒に旅をしているような気分になれるところです。ファンタジー、感動系が好きな人におすすめです。(28歳 女性 パート・アルバイト)

4位「理由」4票

事件はなぜ起こったか。殺されたのは「誰」で、いったい「誰」が殺人者であったのか――。東京荒川区の超高層マンションで凄惨な殺人事件が起きた。室内には中年男女と老女の惨殺体。そして、ベランダから転落した若い男。ところが、四人の死者は、そこに住んでいるはずの家族ではなかった……。ドキュメンタリー的手法で現代社会ならではの悲劇を浮き彫りにする、直木賞受賞作。

新潮社

読者の声

ノンフィクションの手法を巧みに使い、超高層マンションで起こった凄惨な殺人事件を見事に表現した傑作です。(59歳 男性 自営業)

登場人物が多く、更に関係が複雑で難解な物語ですが、TVの報道番組を見る様な感じで読み進められ、映像が無理なく浮かぶので疲れる事は有りません。繰り返し読みたくなる価値がある作品です。(64歳 男性 無職)

リアリティーがあり、どんでん返しにびっくりするところが面白い。(45歳 女性 主婦)

犠牲者たちの人生が、それぞれ事件当初みられていたのとはまったく異なり複雑なことが分かってくきます。重厚なミステリー数冊分の読みごたえを感じた。(58歳 女性 パート・アルバイト)

5位「ソロモンの偽証」3票

クリスマス未明、一人の中学生が転落死した。柏木卓也、14歳。彼はなぜ死んだのか。殺人か、自殺か。謎の死への疑念が広がる中、“同級生の犯行”を告発する手紙が関係者に届く。さらに、過剰報道によって学校、保護者の混乱は極まり、犯人捜しが公然と始まった――。ひとつの死をきっかけに膨れ上がる人々の悪意。それに抗し、真実を求める生徒たちを描いた、現代ミステリーの最高峰。

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読者の声

著者の魅力が最大に生きています。「学校」という世界の、浅ましく未熟な子供達の心理描写に心を悪い意味で揺さぶられ、良い意味で感動しました。(26歳 男性 会社員)

長編のミステリー小説で一度読み出したら止まりません。巧みな文章で話の中に引き込まれていくので非日常な体験ができます。映画化もされているので、小説を読み終わった後に映画を見るとストーリーが分かるので理解が深まります。(20歳 女性 学生)

5位「我らが隣人の犯罪」3票

僕は三田村誠。中学1年。父と母そして妹の智子の4人家族だ。僕たちは念願のタウンハウスに引越したのだが、隣家の女性が室内で飼っているスピッツ・ミリーの鳴き声に終日悩まされることになった。僕と智子は、家によく遊びに来る毅彦おじさんと組み、ミリーを“誘拐”したのだが…。

オール讀物推理小説新人賞を受賞した表題作以下「この子誰の子」「サボテンの花」「祝・殺人」「気分は自殺志願」の計5篇を収録。

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読者の声

記念すべきデビュー作。とても読みやすく時間がなくても気軽に読める。(43歳 男性 自営業)

登場人物のリアルな心理描写、展開が早く二転三転し、作品の中に引き込まれてしまいそうになるところ。(45歳 男性 会社員)

表題作は、引越し先の新居の隣のスピッツの鳴き声に我慢が出来ず、妹と知り合いのおじさんと組んで誘拐しようとする、という衝撃的なストーリーなのだが、どこかほのぼのとした短編。他にも「この子誰の子」「サボテンの花」など個性的なショートストーリーを集めた初期の作品。(52歳 女性 会社員)

6位「蒲生邸事件」2票

二月二十六日未明、宿泊中のホテルで火事に遭遇した浪人生の孝史は間一髪で逃れるも、気づくと雪降りしきる昭和十一年の東京にいた。

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読者の声

宮部みゆきさんの作品の中には、タイムトラベルのものはこれだけです。日本史の中の大事件を背景に、 ミステリーだけではなく、その時代に生きている人の生き方についての描写もとても見事です。(49歳 男性 会社員)

私はタイムスリップ物自体が好きなのですが、この作品はそれにプラス大きな歴史的史実も含まれているところに更に魅力を感じます。実際に起こり得ない話なのにまるで本当にあった話のようにストーリーに引き込まれました。(53歳 女性 無職)

6位「クロスファイア」2票

青木淳子は常人にはない力を持って生まれた。念じるだけですべてを燃やす念力放火能力――。ある夜、瀕死の男性を「始末」しようとしている若者四人を目撃した淳子は、瞬時に三人を焼殺する。しかし一人は逃走。淳子は息絶えた男性に誓う。「必ず仇はとってあげるからね」正義とは何か!? 裁きとは何か!? 哀しき「スーパーヒロイン」の死闘を圧倒的筆致で描く!

光文社

読者の声

始めは超能力者の女刑事が恋人の妹を殺した犯人に復讐を果たすというストーリーでしたが、途中からその超能力を巡って意外な展開を見せていくところが面白かったです。(42歳 男性 自営業)

超能力を持ったが故に過酷な運命をたどる主人公の姿が非常に印象的です。(47歳 男性 会社員)

6位「おそろし 三島屋変調百物語事始」2票

ある事件を境にぴたりと他人に心を閉ざしてしまった十七歳のおちか。ふさぎ込む日々を、叔父夫婦が江戸で営む袋物屋「三島屋」に身を寄せ、黙々と働くことでやり過ごしている。ある日、叔父の伊兵衛はおちかに、これから訪ねてくるという客の応対を任せると告げ、出かけてしまう。客と会ったおちかは、次第にその話に引き込まれていき、いつしか次々に訪れる客のふしぎ話は、おちかの心を溶かし始める。三島屋百物語、ここに開幕。

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読者の声

時代ホラー小説、三島屋百物語シリーズの第一弾です。主役おちかが心を閉ざすきっかけとなった辛く悲しい出来事も描かれています。その原因のひとつだった無意識な傲慢さは、私の心にもあり、知らずに誰かを傷つけているのかもしれないと改めて気付かされます。(48 女性 主婦)

三島屋百物語はシリーズもの。

  • 「おそろし 三島屋変調百物語事始」
  • 「あんじゅう 三島屋変調百物語事続」
  • 「泣き童子 三島屋変調百物語参之続」
  • 「三鬼 三島屋変調百物語四之続」
  • 「あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続」

などがあります。

6位「ステップファザー・ステップ」2票

中学生の双子の兄弟が住む家に落っこちてきたのは、なんとプロの泥棒だった。そして、一緒に暮らし始めた3人。まるで父子のような(!?)家庭生活がスタートする。次々と起こる7つの事件に、ユーモアあふれる3人の会話。宮部みゆきがお贈りする、C・ライス『スイート・ホーム殺人事件』にも匹敵する大傑作!

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読者の声

主人公の泥棒「オレ」と、ひょんな事から泥棒を「おとうさん」と呼ぶことになった双子の男の子との物語です。初めは契約上の関係だったお互いが、事件を通して次第に心を通わせていく物語です。その過程とコミカルなやりとりがとても面白い作品です。(62歳 女性 パート・アルバイト)

登場人物の泥棒と双子たちとの関係性がユニークで、内容も読みやすく、とても好きです。あっという間に読んでしまいました。(37歳 女性 パート・アルバイト)

7位「魔術はささやく」2票

それぞれは社会面のありふれた記事だった。一人めはマンションの屋上から飛び降りた。二人めは地下鉄に飛び込んだ。そして三人めはタクシーの前に。何人たりとも相互の関連など想像し得べくもなく仕組まれた三つの死。さらに魔の手は四人めに伸びていた……。だが、逮捕されたタクシー運転手の甥、守は知らず知らず事件の真相に迫っていたのだった。日本推理サスペンス大賞受賞作。

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読者の声

宮部みゆきさんの作品の中でも、特に誰でも読みやすい作品だと思います。中学生の時に読みましたが、ずっとドキドキハラハラしながら一気読みしたのを覚えています。(34歳 女性 主婦)

7位「あかんべえ」1票

おりんの両親が江戸深川に開いた料理屋「ふね屋」に、抜き身の刀が現れ、暴れ出す。成仏できずにいる亡者・おどろ髪の仕業だった。その姿を見ることができたのは、おりんただ一人。

しかもこの屋敷には、おどろ髪以外にも亡者が住み着いていた。「あたしは見た。はっきり見たのに――。だけど、みんなには見えなかった」。あまりの不思議な出来事に衝撃を受けたおりんが、屋敷にまつわる因縁の糸を解きほぐしていくと、三十年前の忌まわしい事件が浮かび上がり…。

人間の心に巣食う闇を見つめながら成長していくおりんの健気さが胸に迫る。怖く、切なく、心に沁みる、宮部ワールド全開の物語。解説は、女優で作家の中江有里氏。巻末に、物語に登場する「ふね屋」の宴席料理のレシピがつく。

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7位「誰か―Somebody 」1票

菜穂子と結婚する条件として、義父であり財界の要人である今多コンツェルン会長の今多嘉親の命で、コンツェルンの広報室に勤めることになった杉村三郎。その義父の運転手だった梶田信夫が、暴走する自転車に撥ねられて死亡した。

葬儀が終わってしばらくしてから、三郎は梶田の娘たちの相談を受ける。亡き父についての本を書きたいという姉妹の思いにほだされ、一見普通な梶田の人生をたどり始めた彼の前に、意外な情景が広がり始める――。稀代のストーリーテラーが丁寧に紡ぎだした、心揺るがすミステリー。テレビドラマ化でも話題となった人気の杉村三郎シリーズ第一弾。

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読者の声

杉村シリーズ一作目です。善良な主人公が、事件を通して人の裏側、悪意に触れるビターな展開が本作の見所です。(26歳 男性 会社員)

7位「龍が眠る」1票

嵐の晩だった。雑誌記者の高坂昭吾は、車で東京に向かう道すがら、道端で自転車をパンクさせ、立ち往生していた少年を拾った。何となく不思議なところがあるその少年、稲村慎司は言った。

「僕は超常能力者なんだ」。その言葉を証明するかのように、二人が走行中に遭遇した死亡事故の真相を語り始めた。それが全ての始まりだったのだ……

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読者の声

推理小説なのですが、少し超能力の類のことも書いてあったり、状況が本当によく変わるので読んでいて飽きがこなかったです。(31 女性 主婦)

7位「夢にも思わない」1票

秋の夜、下町の庭園での虫聞きの会で殺人事件が。殺されたのは僕の同級生のクドウさんの従妹だった。被害者への無責任な噂もあとをたたず、クドウさんも沈みがち。僕は親友の島崎と真相究明に乗り出した。

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読者の声

将棋部のエースの島崎と中学生の「ぼく」の親友コンビが活躍する、ほろ苦い青春ミステリーです。事件の真相も切ないですが、恋や友情に揺れる思春期の微妙な心情がセンシティブに描写され、ノスタルジックな余韻を味わえました。クールでクレバーな島崎がかっこいいです。彼らの話がもっと読みたくなります。(35歳 女性 無職)

7位「長い長い殺人」1票

轢き逃げは、じつは惨殺事件だった。被害者は森元隆一。事情聴取を始めた刑事は、森元の妻・法子に不審を持つ。夫を轢いた人物はどうなったのか、一度もきこうとしないのだ。

隆一には八千万円の生命保険がかけられていた。しかし、受取人の法子には完璧なアリバイが…。刑事の財布、探偵の財布、死者の財布―。“十の財布”が語る事件の裏に、やがて底知れぬ悪意の影が。

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読者の声

面白いのはなにより「財布」に注目している点です。宮部作品のなかで秀でて特異な世界を演出しています。(25歳 男性 学生)

7位「震える岩 霊験お初捕物控」1票

事件の予兆と、恋の予感。これが宮部みゆきの世界—。死んだはずの人間が生き返る「死人憑き」が本所深川で起きた。

甦った人物が以前より若返っていると感じた「姉妹屋」のお初は、老奉行の御前さまから紹介された与力見習の右京之介と探索を始めた。だがその時、油樽から女の子の遺体が発見される。人は過去にも家族にも縛られる。霊験お初シリーズ第一弾。

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読者の声

お初シリーズの一作目で時代物でありながら本格的な推理小説。不思議なものが見聞きできるお初が南町奉行と与力見習いとタッグを組んで事件を解決していくのですが、実在の南町奉行の根岸鎮衛(「耳袋」の執筆で有名)や忠臣蔵の話が出てきて、現実と空想が入り交じる感じがとても面白いです。(37歳 女性 自営業)

7位「初ものがたり」1票

新作3篇をひっさげて、茂七親分が帰ってきた! 茂七とは、手下の糸吉、権三とともに江戸の下町で起こる難事件に立ち向かう岡っ引き。

謎の稲荷寿司屋、超能力をもつ拝み屋の少年など、気になる登場人物も目白押し。鰹、白魚、柿、菜の花など、季節を彩る「初もの」を巧みに織り込んだ物語は、ときに妖しく、哀しく、優しく艶やかに人々の心に忍び寄る。

ミヤベ・ワールド全開の人情捕物ばなし。

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読者の声

季節毎の初物が本当においしそうに描かれ、江戸情緒いっぱいに感じられる作品。それでいてミステリーで、少し人情ものという贅沢なお話です。(58歳 男性 主夫)

7位「レベル7」1票

レベル7まで行ったら戻れない――謎の言葉を残して失踪した女子高生。記憶を全て失って目覚めた若い男女の腕に浮かび上がった「Level7」の文字。少女の行方を探すカウンセラーと自分たちが何者なのかを調べる二人。

二つの追跡行はやがて交錯し、思いもかけない凶悪な殺人事件へと導いていく。ツイストに次ぐツイスト、緊迫の四日間。ミステリー・サスペンスの最高峰、著者初期の傑作。

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読者の声

冒頭から謎に満ちている始まり方なので推測しながら読め、ラストまで面白さが継続しているのが良いです。(27歳 男性 会社員)

7位「名もなき毒」1票

今多コンツェルン広報室に雇われたアルバイトの原田いずみは、質の悪いトラブルメーカーだった。解雇された彼女の連絡窓口となった杉村三郎は、経歴詐称とクレーマーぶりに振り回される。

折しも街では無差別と思しき連続毒殺事件が注目を集めていた。『誰か Somebody』から約一年後の出来事を描き、テレビドラマ化でも話題となった人気の杉村三郎シリーズ第二弾。人の心の陥穽を圧倒的な筆致で描く吉川英治文学賞受賞作。

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読者の声

履歴書なんて書こうと思ったら何とでも書けるけどそれをあそこまで捏造し、犯罪レベルの問題行動を起こしている人物が人知れず同僚としていたら、と考えさせられました。(50歳 女性 会社員)

7位「ICO -霧の城-」1票

何十年かに一人生まれる、小さな角の生えた子。頭の角は、生贄であることの、まがうことなき「しるし」。十三歳のある日、角は一夜にして伸び、水牛のように姿を現す。それこそが「生贄の刻」。

なぜ霧の城は、角の生えた子を求めるのか。構想三年。同名コンピュータゲームに触発されて、宮部みゆきがすべての情熱を注ぎ込んだ、渾身のエンタテインメント。

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読者の声

宮部みゆきの世界観で語られるICOに浸れる一作です。ヨルダとイコの思いが文字となって表現されていて、ゲームでは見えない側面を想像することができます。この作品を切っ掛けに、ICOの世界がもっと広がっていくかもしれません。(32歳 女性 自営業)

7位「小暮写眞館」1票

家族とともに古い写眞館付き住居に引っ越ししてきた高校生の花菱英一。変わった新居に戸惑う彼に、一枚の写真が持ち込まれる。それはあり得ない場所に女性の顔が浮かぶ心霊写真だった。

不動産屋の事務員、垣本順子に見せると「幽霊」は泣いていると言う。謎を解くことになった英一は。待望の現代ミステリー。

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読者の声

単発のエピソードの集合体である短編集かと思いきや、中盤から終盤にかけて伏線が一気に回収されていき結末に感動を覚える、心温まる作品。(47歳 男性 会社員)

7位「R.P.G.」1票

住宅地で起きた殺人事件。殺された男性はインターネットの掲示板上で「疑似家族」を作っていた。殺人に関わりが? 虚実が交錯し、見えてきたものは…文庫書下ろしミステリー!

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読者の声

最後を知ってから、ミステリーを読んだ感じがする作品でした。いろいろな作品に登場する人物に似ていて、個人的においしく思えました。(43歳 男性 自営業)

まとめ

いかがでしたでしょうか。宮部みゆきのおすすめ小説をランキング形式で紹介しました。ぜひ作品を手に取って読んでみてください。

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