貴志 祐介おすすめ小説ランキング10選【読書好き49人の声を集めました】

貴志祐介はホラー・ミステリー・SFの分野でヒット作品を作り出している作家です。

作品の創作の仕方としては、まず最初にクライマックスの部分を考えてから、逆算していくやり方。狂気と恐怖が入り交じる世界観を描くホラー作品が多いですが、本格的なミステリー作品も創作しています。

そんな貴志祐介の作品から、読者アンケートでおすすめの小説を10冊選びました。ランキング形式で紹介していくので、どの作品を読もうか考えるときの参考にしてください。

1位「天使の囀り」9票

北島早苗は、ホスピスで終末期医療に携わる精神科医。恋人で作家の高梨は、病的な死恐怖症だったが、新聞社主催のアマゾン調査隊に参加してからは、人格が異様な変容を見せ、あれほど怖れていた『死』に魅せられたように、自殺してしまう。

さらに、調査隊の他のメンバーも、次々と異常な方法で自殺を遂げていることがわかる。アマゾンで、いったい何が起きたのか?高梨が死の直前に残した「天使の囀りが聞こえる」という言葉は、何を意味するのか? 前人未到の恐怖が、あなたを襲う。

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読者の声

新興宗教と人間を変異させる感染症という二つの特異なモチーフのもとに、貴志さん独特のダークな世界観が存分に発揮された作品です。(37歳 男性 自営業)

謎の奇病の正体が、徐々に明かされていく点が面白いです。リアリティのある描写もおすすめです。(42歳 男性 自営業)

「もしかしたらあり得るかも」と思ってしまうようなリアリティのある恐怖描写が好きです。散りばめられた伏線が収束して、とんでもない展開になっていくさまに鳥肌が立つ、ハラハラドキドキしたい人におすすめな作品です。(28歳 女性 会社員)

ホラーとミステリーが合わさる深いシナリオは見応えたっぷりなもので楽しめました。(31歳 男性 会社員)

まるでファンタジーのような始まり方だったのが、現実にも起こり得そうなぞわぞわとくる嫌悪感と恐怖になっていく様です。(32歳 女性 自営業)

人間の脳が寄生虫に乗っ取られるという、人間の弱さが書かれている。現実にありそうでないリアルな内容。(30歳 女性 会社員)

恋人の突然の人格変容と自死、その謎の答えはアマゾンにあった?タイトルの意味が分かったときの戦慄が半端ない、一気読み必至の傑作ホラーです。(30歳 女性 パート・アルバイト)

おぞましいラストがたまらない。背筋がゾッとするような感覚を欲しい人におすすめ。(29歳 男性 会社員)

自殺が多発するというショッキングな内容の作品ですが、それ以上に引き込まれるものがある作品です。(46歳 男性 会社員)

1位「黒い家」9票

若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払い査定に忙殺されていた。ある日、顧客の家に呼び出され、期せずして子供の首吊り死体の第一発見者になってしまう。ほどなく死亡保険金が請求されるが、顧客の不審な態度から他殺を確信していた若槻は、独自調査に乗り出す。信じられない悪夢が待ち受けていることも知らずに…。

恐怖の連続、桁外れのサスペンス。読者を未だ曾てない戦慄の境地へと導く衝撃のノンストップ長編。第4回日本ホラー小説大賞大賞受賞作。

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読者の声

映画かもされていますが、じわじわした恐怖が次々と襲ってくる作品です。日常普通に遭遇しそうな内容なのでよけいに恐怖が増してきます。(62歳 男性 会社員)

とにかく後半にいくほど盛り上がって怖くなっていくのが感じられるホラー小説です。(43歳 女性 主婦・主夫)

保険金詐欺に絡んだ殺人事件を通して描かれる現代社会とそこに生きる人々の深い闇が放つ底知れぬ恐怖感。(56歳 男性 無職)

霊にまつわるホラーではないが、かなり人間の残虐性、怖さが作品にあふれています。(47歳 男性 会社員)

保険業界のことがよくわかり、保険金を巡る狂気が恐ろしかったです。(35歳 男性 会社員)

映画を見て原作本にも興味を持ち読み始めました。映画以上に怖くて気持ち悪い内容だったけど最後まで頁をめくる手を止められませんでした。面白かったです。(45歳 女性 自営業)

普段はホラー作品は苦手で読まないのですが、『黒い家』は読み始めからテンポが良く、怖いと思いつつ読むことを止めることが出来ませんでした。読了後もドキドキが止まらなかったのですが、面白い作品です。(46歳 女性 会社員)

とにかく暗くて、ひたすら不気味な点。保険外交員がサイコパスに出会うという、実際にありえそうな設定がより恐怖心をあおるところ。(40歳 女性 主婦・主夫)

この作品を読んだ当時に、実際に保険金目当てと思われる恐ろしい事件が起こっていた。サイコパスが本当に身近にいるかもしれない恐怖を感じた。(45歳 女性 会社員)

2位「新世界より」8票

1000年後の日本。豊かな自然に抱かれた集落、神栖(かみす)66町には純粋無垢な子どもたちの歓声が響く。周囲を注連縄(しめなわ)で囲まれたこの町には、外から穢れが侵入することはない。「神の力(念動力)」を得るに至った人類が手にした平和。念動力(サイコキネシス)の技を磨く子どもたちは野心と希望に燃えていた……隠された先史文明の一端を知るまでは。

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読者の声

文庫は上中下の3巻分あり、読み応えがあり、ファンタジー、SF、ホラーの塩梅が見事で次へ次へと読み進められます。性の描写も独特。大人向けの怖いファンタジーとして断トツでおすすめです。(32歳 女性 会社員)

世界観がしっかりしていて、ファンタジーや冒険ものが好きなら、あっという間に最後まで読めてしまうところです。ハラハラドキドキします。(32歳 女性 パート・アルバイト)

呪力という超能力を手にした1000年後の日本に生まれた渡辺早季。幼年期は平和で自然豊かな町で幸せに過ごしますが、その後信じてきたことが全て覆されるほどの事件を経験する。事件を風化させたくない思いから古代の小説の手法を真似て事件の細部まで忠実に表現しようとします。(44歳 男性 自営業)

SFは好きでないのですが、これは世界観が共感できてドハマりしました。(45歳 女性 パート・アルバイト)

ファンタジーが苦手な人でも読める作品です。人間以外の生物も登場するし、人間の善とは何かを考えさせられる奥深い作品です。(40歳 女性 会社員)

3部作の長編で1000ページ以上あり読みごたえがあります。1000年後の日本を描いています。(50歳 女性 会社員)

ダークファンタジーは新分野で非常にドキドキした。恐怖の中でたくましく生きる人間の強さと弱さが描かれていて面白かった。(31歳 女性 主婦・主夫)

思春期の子どもたちの感情のうずまきを感じつつ、一味違ったファンタジーな世界を見ることができることから(29歳 男性 会社員)

2位「悪の教典」8票

晨光(しんこう)学院町田高校の英語教師、蓮実聖司はルックスの良さと爽やかな弁舌で、生徒はもちろん、同僚やPTAをも虜にしていた。しかし彼は、邪魔者は躊躇なく排除する共感性欠如の殺人鬼だった。学校という性善説に基づくシステムにサイコパスが紛れこんだとき──。ピカレスクロマンの輝きを秘めた戦慄のサイコホラー傑作。

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読者の声

有能な教師の仮面を被った稀代のサイコキラーの「狂気」としかいいようのない無軌道ぶりが印象的でした。(48歳 男性 パート・アルバイト)
安全なはずの学校の先生がとんでもないサイコパスで自分の生徒にも次々と手をかけていく、非常に気分の悪い作品です。人間に潜む悪の部分をこれでもかと表現していると思う。(49歳 女性 主婦・主夫)

爽やかで生徒からの好感度も高い高校教師が、実は猟奇的な本性を秘めていて、段々とその狂気が露わになっていくのがゾクゾクします。ゾンビ系が苦手な人でも大丈夫なホラー小説。(44歳 女性 無職)

外面がよく、コミュニケーション能力に長けたサイコパスが学校という想像しやすい舞台で狂気に満ちた行動をする所です。(23歳 男性 会社員)

キャラクターの魅力はある作品だと思います。主人公のセリフや言い回しが面白い点がありますし、同僚の個性も見どころとなります。生徒とのやり取りも面白いと思います。(33歳 男性 自営業)

サイコパスというのはこういうことかと実感できます。教師が殺人鬼だったら本当に怖いですし、面白くて最後まで一気に読んでしまった作品です。(42歳 女性 パート・アルバイト)

読むのをやめられなくなるほど読み手を引き込むストーリーが好きで、実写映画を観た人も新しい気持ちで楽しめる作品だと思います。(27歳 女性 会社員)

教師による大量殺人というかなりダークな内容ながら、何故か面白く読めてしまいます。読んでみると、評価が賛否両論だったのがよく分かる作品です。(47歳 男性 自営業)

3位「青の炎」5票

櫛森秀一は湘南の高校に通う17歳。女手一つで家計を担う母と素直で明るい妹との3人暮らし。その平和な家庭に、母が10年前に別れた男、曾根が現れた。曾根は秀一の家に居座って傍若無人に振る舞い、母の体のみならず妹にまで手を出そうとする。

警察も法律も家族の幸せを取り返してはくれないことを知った秀一は決意した。自らの手で曾根を葬り去ることを……。

完全犯罪に挑む少年の孤独な戦い。その哀切な心象風景を精妙な筆致で描き上げた、日本ミステリー史に残る感動の名作。

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読者の声

若年期特有の悩みを、主人公が抱えている環境の中で表されている初期の作品です。もし私が中学校or高校の国語の教員なら、副読本としておすすめしたい本です。(56歳 男性 自営業)

まだ若い17歳の少年がなぜ人を殺めなければならなかったのか、犯人の視点から描かれ、彼を慰め応援せずにはいられない作品です。(19歳 女性 学生)

兄妹愛が殺人のきっかけとなるが、殺されて当然だった父親も最後にどんでん返しがあります。著者の作品には、「何が悪」なのか見定めさせるというところが面白いです。故・蜷川監督で映画化されてます。(43歳 男性 自営業)

オチが急展開すぎてゾクゾクするところが好きです。また、主人公が何度も怪しまれて窮地に立たされる臨場感が、まるで自分が捕まるかもしれないかのように感じさせられる文章で緊張します。(23歳 女性 学生)

人の命を奪う行為は、誰であっても許されるものではありません。けれど、自分の大切な人のために犯した罪は、100%の悪なのでしょうか。主人公には、もっと別の解決口を見つけて欲しかった。読み終わった後にやるせない気持ちが残る1冊です。(32歳 女性 自営業)

4位「十三番目の人格(ペルソナ)―ISOLA 」3票

賀茂由香里は、人の強い感情を読みとることができるエンパスだった。その能力を活かして阪神大震災後、ボランティアで被災者の心のケアをしていた彼女は、西宮の病院に長期入院中の森谷千尋という少女に会う。

由香里は、千尋の中に複数の人格が同居しているのを目のあたりにする。このあどけない少女が多重人格障害であることに胸を痛めつつ、しだいにうちとけて幾つかの人格と言葉を交わす由香里。

だがやがて、十三番目の人格「ISOLA」の出現に、彼女は身も凍る思いがした。第三回日本ホラー小説大賞長編賞佳作。

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読者の声

SFではあるものの、小説に登場する多重人格の少女を通した物語がすごく面白いうえ、こわい。(25歳 男性 学生)

特殊な能力を持った主人公が、多重人格を持つ少女と出会い、奇妙な出来事に巻き込まれていくサスペンス。ミステリアスな要素もあり、読んでいて飽きません。(52歳 男性 会社員)

多重人格者に対し本当に別の人間の意識が入り込んだ恐怖が非常に興味深いです。(49歳 男性 自営業)

4位「クリムゾンの迷宮」3票

火星の迷宮へようこそ。ゲームは開始された。死を賭した戦慄のゼロサムゲーム。一方的に送られてくるメッセージ。生き抜くためにどのアイテムを選ぶのか。自らの選択が明日の運命を決める―!コレクターズ・アイテム版。

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読者の声

ある日誰かにより殴られ意識を失い、拉致されて見知らぬ荒野に放り出された主人公はサバイバルゲームのプレイヤー役としてデスゲームに巻き込まれることになります。人間が極限状況に陥った時、どう変貌していくかが克明に描かれています。(41歳 男性 自営業)

生き残りを賭けたデスゲームのような感じで読んでて熱いです。人間の醜い部分がとてもよく表現できてるなと思います。(28歳 男性 会社員)

外界と切り離された世界に来たとき、人間が本当に必要とするものは何かを考えさせられる。(30歳 男性 会社員)

5位「罪人の選択」2票

「夜の記憶」―『十三番目の人格―ISOLA―』『黒い家』の本格デビュー前に書かれた貴重な一編。貴志祐介ワールドの原点!「呪文」―『新世界より』の刊行後ほどなくいて発表された短編。惑星「まほろば」で何かが起きている…。

「罪人の選択」―「罪人」の前に出されたのは、一升瓶と缶詰。一方には猛毒が入っている。果たして正解は?「赤い雨」―新参生物のチミドロによって、地球は赤く蹂躙された。スラム出身の瑞樹はRAINの治療法を探る。最新SF! 

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読者の声

著者が「黒い家」でブレイクする前、雑誌に掲載された短編集で、著者の原点を知るには貴重な小説だと思います。(59歳 男性 自営業)

狂気と恐怖が入り交じる凄惨な世界観が痛ましく、心に突き刺さります。(39歳 女性 無職)

6位「硝子のハンマー」1票

日曜の昼下がり、株式上場を目前に、出社を余儀なくされた介護会社の役員たち。エレベーターには暗証番号、廊下には監視カメラ、有人のフロア。厳重なセキュリティ網を破り、自室で社長は撲殺された。

凶器は。殺害方法は。すべてが不明のまま、逮捕されたのは、続き扉の向こうで仮眠をとっていた専務・久永だった。青砥純子は、弁護を担当することになった久永の無実を信じ、密室の謎を解くべく、防犯コンサルタント榎本径の許を訪れるが―。

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読者の声

ドラマ化もされた作品で、緻密なトリックと個性的な登場人物達の掛け合いが楽しいです。(28歳 女性 会社員)

6位「鍵のかかった部屋」1票

自称・防犯コンサルタント(本職は泥棒!?)榎本と、美人弁護士(実は天然!?)純子のコンビが、超絶トリックに挑む!貴志祐介にしか考えつけない、驚天動地の密室トリック4連発!密室ミステリの金字塔、ついに登場。

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読者の声

密室を舞台とした事件を主人公の二人がどこかコミカルに解決していくが、物理の法則などを使用して論理的に密室を作られて解決していく流れを読むのが面白い。短編集なので適度な時間で一篇を読み切れるのも良いと思います。(46歳 男性 会社員)

まとめ

いかがでしたでしょうか。貴志祐介のおすすめ小説をランキング形式で紹介しました。ぜひ作品を手に取って読んでみてください。

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