眉村 卓おすすめ小説6選+エッセイ1選【読書好き40人の声を集めました】

眉村 卓は、1934年生まれの社会派のSF作家です。独特な世界観を描くというよりも、身の回りの日常生活の話が多い作品で、泉鏡花文学賞、星雲賞などの受賞作品、ドラマや映画になった作品も多数あります。

今回は、眉村 卓おすすめの小説を読書好きの方に選んでもらい、その結果をまとめました。

「なぞの転校生」15票

岩田広一が通う中学に山沢典夫という転校生が入ってきた。典夫はギリシャ彫刻を思わせる美男子なのに加え、成績優秀でスポーツも万能だが、なぞめいた雰囲気を持っていた。ある日とんでもない事件を起こした典夫の秘密とは?

70年代にドラマ化され人気を博したSFジュブナイルの傑作。

「BOOK」データベース

読者の声

私が、初めて眉村卓さんのSFの世界を知った本です。爽やかで、心温まる、不思議な世界観を持った素敵な作品。悪人が出てこないのが、魅力的でした。(52歳 男性 主婦・主夫)

転校生が学校に転校して巻き起こす事件とその転校生の秘密が面白いです。(53歳 女性 主婦・主夫)

眉村さんといえばやはりジュブナイルです。転校生や謎の隣人はいつの時代も少年少女の関心を呼びますし、今も古くないSF的な展開は間違いなくハラハラドキドキさせてくれます。(55歳 男性 会社員)

現在も人類が直面している問題をこの時代から提起して、SFの中でもサクサク読める小説です。(42歳 男性 会社員)

中学校にやってきた謎の転校生との間で引き起こされるSFファンタジーです。(25歳 男性 会社員)

世界や社会の適応できるということはどいうことなのかと考えさせられる作品になっています。SFではありますが、現実世界にも通用する内容が含まれているのが面白いポイントです。(20歳 女性 学生)

何気ない日常の中に徐々にエイリアンが侵食していくという設定が面白かった。(48歳 男性 パート・アルバイト)

平成生まれの私に昭和の懐かしさを感じさせてくれる素敵な作品。登場人物全てがいい人なのもほっとさせられていい。(26歳 男性 パート・アルバイト)

転校生の謎めいた言動が興味深く、その正体は何なのかと物語が進むにつれ、その世界観にどっぷりと引き込まれていきます。(26歳 男性 パート・アルバイト)

次元を飛び越えて転校生がやってくるというストーリーがとても面白いです!文章も読みやすくて一気に引き込まれました。(39歳 女性 主婦・主夫)

転校生の奇妙な習性の留学生がわからず、サスペンスかホラーかと思っていたら、まさかの展開。(45歳 男性 会社員)

小学生の時に読んだ人生初のSF小説です。主人公である中学生世代が持ち合わせる、思春期の好奇心、嫉妬、葛藤の心理描写が巧みで共感を覚えました。今ほど戦争や核のことを考えずに読みました。それでも子供ながらに、戦争の怖さ、巻き込まれる人々の悲惨さを感じずにはいられませんでした。(55歳 男性 自営業)

子供の為の勉学になるし人生の勉学になるしお仕事で疲れた際に拝見すると元気を頂ける作品になります。(28歳 女性 会社員)

転校生が謎に包まれた設定の話は今までいくつも読んできたが、その中でも一番想定外のストーリーで、先が気になって仕方なかった。ラストもすっきりとした終わり方で、全体的に読みやすかった。(41歳 女性 パート・アルバイト)

大阪の進学校として有名な中学校に転校生が入ってくる場面が印象的。スポーツも勉強も万能でやがて人気者になっていく。(28歳 男性 会社員)

2位「ねらわれた学園」13票

突如、阿倍野第六中学の生徒会長に立候補し、鮮やかに当選してみせた高見沢みちる。それまで目立たない存在だった彼女は、魅力的な微笑と不思議な力で学園を支配していく。美しい顔に覆い隠された彼女の正体と真の狙いとは?

’70~’80年代に大ブームを巻き起こし、幾度も映像化されてきた日本ジュブナイルSFの金字塔。

「BOOK」データベース

読者の声

今ではありえないような青春ドラマっぽい作品になっていると思います。(46歳 男性 経営者・会社役員)

大人でも楽しめるSf作品なので好きです。いろいろ今の教育現場なども重ね合わせ考えさせられるところがあります。(43歳 女性 主婦・主夫)

読みやすい本だと思います。中学の頃の朝の読書の時間によく読んでいました。(27歳 女性 パート・アルバイト)
関耕児が通う阿部野第6中学校を舞台にした少年少女たちの奇妙な学園生活。(39歳 男性 会社員)

学校を舞台にダークファンタジーな要素を加えた、日本を代表する学園ミステリーの傑作です。(48歳 男性 自営業)

ストーリーはいたってシンプルですが、ファシズム、選民思想、未来への正しい選択といった物語の背景とテーマ性が楽しめます。(47歳 男性 自営業)

薬師丸ひろ子さん主演で映画化されており、映画を観てからの原作でしたが、どちらも面白かった。(44歳 女性 自営業)

私は大人になってから読んだのだが、学生時代に読んでいたらまた違った感想を持っていたと思う。学校という閉鎖空間で懸命に戦う主人公が潔い。(46歳 女性 主婦・主夫)

華やかな容姿で生徒会長に当選した高見沢みちるによって徐々に自由は奪われていくが、他の生徒たちも自由のため立ち上がる物語。(27歳 女性 主婦・主夫)

話し方やファシズムとか、この時代ならではの独特の雰囲気のようなものを随所に感じられるところ。(20歳 女性 無職)

ねらわれた学園は、原田知世でドラマ化されただけでなく薬師丸ひろ子で映画化された眉村卓の代表作です。ねらわれた学園は、風紀の乱れた進学高校を舞台に会長・高見沢みちるに関耕児率いる反対勢力が挑む作品です。しかし、高見沢を操る謎の転校生・京極が未来から派遣された工作員である一方で、ただ予感と関に適切な忠告する楠本和美の存在と正体が気になる学園サスペンスです。(49歳 女性 会社員)

読んだのは若いとき、映画化されるというので読みました。ワクワクする展開でした。(56歳 女性 会社員)

映画館にもなった作品ですが、ストーリー展開が魅力的で最後までドキドキさせてくれます。(54歳 男性 会社員)

2位「まぼろしのペンフレンド」3票

読者の声

当時、中学生だった私が友だちと文通をしていてペンフレンドがいたこともあり、まず、タイトルに惹かれました。眉村さんの独特なSF感がドキドキで、謎を知りたいがために夢中で読んだことを思い出します。電話や携帯電話ではなく、文通するというレトロな感覚がおススメのポイントです。(51歳 女性 無職)

見知らぬ女の子から来た手紙に、好奇心から返事したことで始まる数々の奇妙な出来事がやがて恐怖へと変わっていき・・最後は驚きの結末です。SF、ミステリー、恋愛と色々な要素を持った面白い作品です。(50歳 女性 主婦・主夫)

現代ではあまり聞かなくなったペンフレンドを題材にワクワクドキドキハラハラさせられる本は眉村さんならではと思えるからです。結末も今読めば当時読んだ時よりも怖く感じます。(29歳 女性 主婦・主夫)

5位「日本SF傑作選3」1票

現代日本SF第一世代作家6人の傑作選を日下三蔵の編集により刊行するシリーズ。

第3弾はアイデアSFの名手、眉村卓。SFコンテスト佳作のデビュー作「下級アイデアマン」、醜い宇宙人をめぐり美醜の基準を問う「わがパキーネ」ほか“異種生命SF”13篇を第一部に、人間とそっくりなロボットが共存する社会の陥穽「準B級市民」、ジュヴナイル中篇「産業士官候補生」ほか、組織と個人の相克を描く“インサイダーSF”9篇を第二部に収録する初期傑作選。

「BOOK」データベース

読者の声

社会人として考えさせられる内容が多く、とても勉強になります。(38歳 男性 会社員)

5位「自殺卵」1票

年金生活者で独り暮らしの主人公の自宅に、「われわれの贈り物で、死んで下さい」と書かれた異様な手紙が届けられた。世界中で、差出人不明の卵型の自殺器と手紙がばらまかれる。キャップを外すと中に針があり、それを自分の体に刺すと、一瞬にして死ぬことが出来る。徐々に人口が減り始め、“死”が日常になる…

終末SFの傑作「自殺卵」ほか書き下ろし「退院前」、「とりこ」の2作を収録した全8編!

「BOOK」データベース

読者の声

眉村卓先生のSF小説、短編はやはり群を抜いてると思います。短編なので普段あまり小説などを読まない人でも読みやすくなってると思います。ご老人の死を貫く姿勢に考えされられるものがあります。読者の読む年齢によってもだいぶ変わってくる作品になってると思います。(20歳 男性 パート・アルバイト)

5位「EXPO’87」1票

読者の声

発表された年代では大阪万博より前である。日本を舞台として世界各国との軋轢が描かれる。(55歳 男性 会社員)

こちらは小説ではなくエッセイですが紹介します。

「妻に捧げた1778話」6票

余命は一年、そう宣告された妻のために、小説家である夫は、とても不可能と思われる約束をする。しかし、夫はその言葉通り、毎日一篇のお話を書き続けた。五年間頑張った妻が亡くなった日、最後の原稿の最後の行に夫は書いた―「また一緒に暮らしましょう」。

妻のために書かれた一七七八篇から選んだ十九篇に、闘病生活と四十年以上にわたる結婚生活を振り返るエッセイを合わせた、ちょっと風変わりな愛妻物語。

「BOOK」データベース

読者の声

末期がんの妻に夫が1日1話ショートショートを書く話で、自分たちの夫婦のあり方を見直そうと本気で思いました。感動して涙がとまりませんでした。(42歳 女性 パート・アルバイト)

命の尊さと夫婦愛がテーマでした。切ない中に温もりを感じるストーリーでした。(28歳 女性 会社員)

今後日本中で課題となるであろう「介護」について考えされられるところ。(27歳 女性 パート・アルバイト)

5年間毎日作者の素直な感情を文章にし、奥様への愛情が感じられるところがおすすめです。(33歳 男性 会社員)

元が妻に捧げた1778話の話なので、夫婦の愛情物語として他読むと確実に感動できます。ただ、佐湯村さんが書くショートショートがたくさん読めるので、ショートショートが好きな人にもお勧めします。(41歳 男性 パート・アルバイト)

映画化もされた小説で、ガンに侵された妻の免疫力を上げるために笑わせるための小説を書いていくという感動のストーリーです。(48歳 男性 会社員)

まとめ

いかがでしたでしょうか。眉村 卓のおすすめ小説を紹介しました。ぜひ作品を手に取って読んでみてください。

タイトルとURLをコピーしました