島田荘司おすすめ小説11選【読書好き28人の声を集めました】

島田荘司は1948年生まれの推理作家で、ミステリー小説界の重鎮的な存在です。

本格的なミステリー作品を多数出版していて、探偵・御手洗潔シリーズ、刑事・吉敷竹史シリーズなどのシリーズものもあります。

島田荘司の作品のなかから、読書好き34人におすすめ1冊選んでもらい、その感想をまとめた結果を紹介します。

「占星術殺人事件」10票

外国人娼婦殺害の現場に、植物防疫官の甲屋が割り込んできた。日本の稲作を壊滅に追い込む害虫「火の蛹」が、殺された女性によって南米から持ち込まれたというのだ。

鮫島は甲屋とともに、娼婦殺害に関わるイラン人の行方を追う。その男は、鮫島が内偵を進めていた窃盗グループの一員でもあったのだ。放火、拉致監禁…。さらに燃え広がる事件に、鮫島が立ち向かう!

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読者の声

イギリスで世界の密室ミステリーベスト10で2位に選出されたデビュー作でトリックが凄いです。占星術が好きなので。(50歳 女性 会社員)

序盤は事件について議論をしているだけなのになぜかすいすい読めて、終盤の一気に解決する感じも爽快で好きです。(29歳 女性 無職)

当時では、新感覚な御手洗潔の登場する初期の作品です。確かマンガ「金田一少年の事件簿」のトリックに採用されるほどの、ち密なアイディアでした。(43歳 男性 自営業)

初めて読んだ時の彼の作品がこちらの本でした。推理ものなのですが、先がどうなるかを自分で予想するのが楽しいです。(19歳 女性 学生)
御手洗の個性と完全に意表を突いたトリックに最後は驚かされると思います。(20歳 男性 学生)

金田一少年の事件簿『異人館村殺人事件』の元ネタとなった作品。バラバラり切り取られた死体の意味とは?パズラーミステリの傑作です。(45歳 男性 会社員)

探偵の御手洗潔は淡々と推理をしていく過程は爽快感があって癖になります。御手洗シリーズ初心者にもおすすめです。(40歳 女性 会社員)
5人の死体をバラバラにして全国に埋めることで6人に見せるトリックが秀逸(54歳 男性 会社員)

トリックの独創性はもちろんのこと、作品の雰囲気も独特のモノが感じられて読み応えがあると思いました。(48歳 男性 パート・アルバイト)

本当にあった事件をうまく絡ませてくるため、物語に引き込まれてしまう。(48歳 男性 会社員)

「斜め屋敷の犯罪」5票

北海道の最北端・宗谷岬に傾いて建つ館―通称「斜め屋敷」。雪降る聖夜にこの奇妙な館でパーティが開かれたが、翌日、密室状態の部屋で招待客の死体が発見された。人々が恐慌を来す中、さらに続く惨劇。御手洗潔は謎をどう解くのか!?

日本ミステリー界を変えた傑作が、大幅加筆の改訂完全版となって登場!

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読者の声

宗谷岬が舞台。高台に建つ奇妙な館で起った密室殺人の謎を説いていくところがポイントです。(52歳 男性 会社員)

連続密室殺人がテーマで、登場人物が次々と殺されていく展開がスリリングであり、その真相には心底驚きました。(60歳 男性 自営業)

王道を行く推理小説で、見取り図が何度も登場するので具体的なイメージを持ちやすくなっています。なぜ斜めなのか、密室のトリックはどうなっているのかなど伏線が多いので混乱しますが、最後ですっきりまとまっているのは見事です。(62歳 男性 会社員)

複雑に絡み合った出来事を、針の穴を通すようなロジックで解き明かす御手洗潔の名探偵振りを存分に楽しめます。(50歳 女性 自営業)

奇妙な人たちが集まった洋館という、いかにも何かが起こりそうな設定に、怪しい人物。犯人は推測できるのに、トリックが想像できない!殺人の動機よりもその準備にかけたお金と年月、労力に驚きますよ。濃いキャラや設定を楽しみつつ一気に読めるミステリーです。(44歳 女性 会社員)

「眩暈」3票

切断された男女が合成され、両性具有者となって甦る。窓の外には荒涼たる世界の終焉の光景が広がっているばかりだ。『占星術殺人事件』を愛読する青年が書き残した戦慄の日記が示すものは何か。醜悪な現実世界に奇想と驚天動地のトリックの矢を放つ。ミステリーの新たな飛翔を決定づけた傑作。

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読者の声

ミステリーでありながら猟奇殺人かと思えばその期待を裏切られるのが良い作品です。(42歳 女性 無職)

切断された男女が合成され、両性具有者となって甦る。窓の外には荒涼たる世界の終焉の光景が広がっているばかり。醜悪な現実世界に奇想と驚天のトリックが描かれた作品です。(44歳 男性 自営業)

基本的にグロテスクな描写、ストーリーが多い島田さん。この作品は王道ではないかと思います。好きな人にはたまらない。(47歳 男性 会社員)

「異邦の騎士」3票

「占星術殺人事件」以前に書かれた、九年の歳月を経て出版化された本格ミステリーの傑作が、著者自身による綿密な推敲、全面的な加筆・修正を経て決定版として復活。溢れんばかりのリリシズムが今よみがえる。

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読者の声

失っていた記憶をテーマにしたミステリーです。驚きと切なさミステリーの凄さに感動させられた。(48歳 女性 主婦・主夫)

御手洗潔シリーズの時系列1番目の話で、最も驚かされる内容。伏線・ラストが素晴らしい。(29歳 男性 会社員)

大好きなお話です。サスペンスものとしてドキドキしながら読みました。なにより終盤に石岡のもとにあらわれる御手洗潔のかっこうよさが最高です。(49歳 男性 パート・アルバイト)

「龍臥亭事件」1票

御手洗潔が日本を去って1年半。彼の友人で推理作家の石岡は、突然訪ねてきた二宮という女性の頼みで、岡山県まで悪霊祓いに出かけた。2人は霊の導くままに、寂しい駅に降り立ち、山中分け入り、龍臥亭という奇怪な旅館に辿り着く。そこで石岡は、世にもおぞましい、大量連続殺人事件に遭遇した。推理界の奇才が、渾身の筆致で描く本格ミステリー超大作。

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読者の声

御手洗シリーズの一つですが、ワトソン役の石岡が活躍する話です。物語の後半には昭和の事件史でも有名な津山の30人殺しのエピソードがかなり詳細に書かれており大変興味深いです。(45歳 女性 会社員)

「摩天楼の怪人」1票

ニューヨーク、マンハッタン。高層アパートの一室で、死の床にある大女優が半世紀近く前の殺人を告白した。事件現場は一階、その時彼女は34階の自室にいて、アリバイは完璧だったというのに…。この不可能犯罪の真相は?彼女の言うファントムとは誰なのか?建築家の不可解な死、時計塔の凄惨な殺人、相次いだ女たちの自殺。若き御手洗潔が摩天楼の壮大な謎を華麗に解く。

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読者の声

ミタライはどうやって解き明かすのかというところが謎めいていてわくわくする。(49歳 男性 会社員)

「溺れる人魚」1票

聖アントニオの奇跡!泳ぐことさえできなくなった元天才水泳選手が自殺しその「原因」を作った医師が殺害された。しかし不可解なことに、離れた場所であったにもかかわらず、同じ時間に同じ拳銃が使われたというのだ―。

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読者の声

ヨーロッパを舞台とした4つの短編からなる物語であり、表題作の天才スイマーの事件が特に印象的でした。(43歳 女性 主婦・主夫)

「御手洗潔の挨拶」1票

嵐の夜、マンションの十一階から姿を消した男が、十三分後、走る電車に飛びこんで死ぬ。しかし全力疾走しても辿りつけない距離で、その首には絞殺の痕もついていた。男は殺されるために謎の移動をしたのか?奇想天外とみえるトリックを秘めた四つの事件に名探偵御手洗潔が挑む名作。

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読者の声

御手洗が、なぜあんなにも変わっているのか、その謎が垣間見えるところが面白いです。(45歳 女性 自営業)

「御手洗潔のダンス」1票

人間は空を飛べるはずだ、と日頃主張していた幻想画家が、四階にあるアトリエから奇声と共に姿を消した。そして四日目、彼は地上二十メートルの電線上で死体となっていた。しかも黒い背広姿、両腕を大きく拡げ、正に空飛ぶポーズで。画家に何が起きたのか?名探偵御手洗潔が奇想の中で躍動する快作集

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読者の声

ちょっと変人だが、その明晰な頭脳で難事件を見事に解決してしまう名探偵・御手洗潔の傑作短編集です。(59歳 男性 自営業)

「暗闇坂の人喰いの木」1票

名探偵・御手洗潔、今回の相手は樹齢二千年を数える大楠か。さらし首の名所・暗闇坂にそびえる楠の巨木は、人を喰い、人を狂気に駆りたてる。

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読者の声

大木が人をとりこんでいくミステリーの謎解きが少しホラーで面白い。(25歳 男性 学生)

「アトポス」1票

その「怪物」は体中にボロをまとい、ボロから突き出した両手は黒い枯れ枝のように痩せていた。頭には頭髪が一本もなく、顔は真っ赤に血で爛れていた。名探偵御手洗潔シリーズ。

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読者の声

読み込んでしまうホラー小説で、なかなかの長編ですが一気に読んでしまいました。(46歳 男性 会社員)

まとめ

いかがでしたでしょうか。島田荘司のおすすめ小説をランキング形式で紹介しました。ぜひ作品を手に取って読んでみてください。

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