瀬尾まいこ おすすめ小説ランキング11選【読書好き46人の声を集めました】

瀬尾まいこ は「そして、バトンは渡された」で2019年の第16回本屋代償を受賞、注目が集まる小説家です。

人とのつながりを描いた文章に温かい心、優しい気持ちになれる瀬尾まいこ の作品。その中から読書好き46人におすすめ小説を1冊選んでもらいました。結果をランキング形式で紹介します。

1位「卵の緒」10票

僕は捨て子だ。その証拠に母さんは僕にへその緒を見せてくれない。代わりに卵の殻を見せて、僕を卵で産んだなんて言う。それでも、母さんは誰よりも僕を愛してくれる。「親子」の強く確かな絆を描く表題作。

家庭の事情から、二人きりで暮らすことになった異母姉弟。初めて会う二人はぎくしゃくしていたが、やがて心を触れ合わせていく(「7’s blood」)。優しい気持ちになれる感動の作品集。

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読者の声

家族の関係について考えさせられる作品でした。派手さはないが味わいのある文章でした。(39歳 男性 無職)

親子を繋ぐものや本当の親子とは何かを読者に静かに問いかける、暖かさに満ちた描写。(56歳 男性 無職)

人の日常生活をのぞき見してるような気持ちになる小説でした。ほのぼの系なので、穏やかな気持ちになりたい方におすすめです。(30歳 女性 会社員)

両親、兄弟が揃っている賑やかな家庭だけが幸せなわけじゃない。家族の数だけ幸せな形があるんだと思うことができる。自分も母子家庭で育ち、その後母親が再婚しステップ家族を経験した過去があるので、余計に考えさせられる内容だった。(27歳 女性 会社員)

血の繋がり以上の絆、家族の暖かさを感じられる作品。心が癒されていく。(30歳 女性 無職)

「普通」とはちがう家族のかたちを描いているにもかかわらず、心あたたまる読後感を味わえるところ。それぞれが互いを思いあっている姿が愛おしいです。(24歳 女性 学生)

血の繋がりのない他人でも愛せるという当たり前の事実をやわらかく伝えてくれる。(28歳 女性 パート・アルバイト)

血の繋がりや親子の関係について考えさせられる話です。ほっこりなるので読んで落ち着きます。(38歳 女性 主婦・主夫)

血のつながっていない母と子の話。母親の溢れる愛情と、物語全体の温かな雰囲気が好きです。(38歳 女性 会社員)

捨て子でかつ母子家庭で育った少年が母親からの愛情の具現化として臍の緒を見たいと思う切なさと母親の愛情。(40歳 女性 パート・アルバイト)

2位「そして、バトンは渡された」9票

幼い頃に母親を亡くし、父とも海外赴任を機に別れ、継母を選んだ優子。その後も大人の都合に振り回され、高校生の今は二十歳しか離れていない“父”と暮らす。血の繋がらない親の間をリレーされながらも出逢う家族皆に愛情をいっぱい注がれてきた彼女自身が伴侶を持つとき―。大絶賛の本屋大賞受賞作。

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読者の声

合唱を通して主人公の女性が自分の存在を承認していくところに惹かれた。(44歳 男性 無職)

父親が3人、母親が2人おり、家庭環境が7回も変わった主人公。けれどそれは世の中が求めるお涙頂戴のストーリーでは無く、主人公がその全ての大人に愛されバトンを繋がれていく物語。多様性の時代を象徴する、優しい家族の物語だと思う。(27歳 女性 会社員)

家族って何だろう?親子の関係って何だろう?主人公の三人の父親と継母の梨花さんとのエピソードを通して、血のつながりより、もっと深い人間同士の心のつながりや愛を感じました。(63歳 女性 無職)

読んでいてとても暖かい気持ちになる作品でした。お父さんがご飯を作ってくれているシーンも好きです。(42歳 女性 自営業)

血の繋がらない家族の間を何度もリレーされ、4回も名字が変わった主人公の優子ですが、いつもきちんと愛されていたのだと思います。不幸に見えるかもしれないけれど、出会う人が皆優しくて情け深い人ばかりで良かったと思います。最後のバトンが早瀬くんと優子の未来に渡されて、希望が持てる終わり方が好きです。(66歳 女性 主婦・主夫)

血のつながっていない親に育てられていくのですが、他人なんですけど、みんな優しくて温かい。虐待とか実子でもある中、本当に優しい心温まる作品です。(38歳 女性 無職)

静かな感動がある作品。複数人の「父親」が登場するが、誰もが存在感を放っていて、それぞれに魅力がある。ラストシーンでこれまでのエピソードが集約されていくさまは、静かな感動を呼ぶ。(28歳 男性 会社員)

生活感のようなものが見えないので、そんな生活なら上手くいくのかなと考えさせられた作品です。(42歳 男性 会社員)

主人公は、高校生なのに、継父継母が数人いる。複雑な家庭環境の中でも、決して悲しくはなかった。とても愛されていたということがものすごく伝わってくるところが好きなポイントです。(35歳 女性 主婦・主夫)

3位「幸福な食卓」8票

父さんが自殺を失敗したときも、母さんが家を出たときも、朝は普通にやってきた。そして、その悲しい出来事のあとも…。泣きたくなるのはなぜだろう? 優しすぎるストーリー。

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読者の声

普通なようで普通じゃない人に、共感と同情が止まりませんでした。物語の終盤は泣けました。(28歳 女性 会社員)

文章が読みやすけれど、それぞれの人の悲しみからの再生が描かれていて深い作品です、(53歳 女性 自営業)

昨日まで普通の家族だったのに、「父さんは今日で父さんをやめようと思う。」の言葉をきっかけに180度違う家族になっていく姿が面白い。(39歳 男性 会社員)

小学生の時に読書感想文用で読みましたが色々な感情が溢れてすぐに書けた。思春期や反抗期を迎えた子供たちに読んで欲しい。家族とはなにか、幸せとはなにか考えさせられる本でした。(22歳 女性 パート・アルバイト)

多数のひとが考える、普通の家庭ではない家庭の様子が繰り広げられます。ただ、家族みんなが自分の好きなことをし、好きなように生きながらも、家族のことを愛し続けている。心がつながりあっていれば、家族の形にこだわらなくてもいいんじゃないかと、これからの家族の形について考えさせられました。(38歳 女性 会社員)

不思議な家庭で育った人生で迎える大きな悲しみにどう立ち向かっていくのかがポイントだと思います。(21歳 女性 パート・アルバイト)
とにかく泣ける作品になっています。家族について考えるキッカケになる本です。(39歳 女性 主婦・主夫)

まず、主人公のお父さんが、お父さんを辞めるという始まりが突拍子すぎて、一気に物語に吸い込まれました。穏やかな話の流れにコミカルさもありながら、主人公の好きな人が亡くなるストーリーは、これまた突然すぎる展開で、泣けました。(47歳 女性 主婦・主夫)

4位「強運の持ち主」4票

元OLが営業の仕事で鍛えた話術を活かし、ルイーズ吉田という名前の占い師に転身。ショッピングセンターの片隅で、悩みを抱える人の背中を押す。父と母のどちらを選ぶべき? という小学生男子や、占いが何度外れても訪れる女子高生、物事のおしまいが見えるという青年…。じんわり優しく温かい著者の世界が詰まった一冊。

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読者の声

私は普段占いにあまり興味がなく、お金を払って占ってもらったこともないのですが、占う側からの視点が大変興味深かったです。(42歳 女性 主婦・主夫)

占い師の目線で見た作品で全体的にやさしい雰囲気でリラックスして読めるのでおススメです。(33歳 男性 会社員)

占い師のルイーズが実は占い師っぽくないし、ちょっと適当なことを言うけれど、占いに来るお客さんにとっていい事を言ってあげることで問題が解決したりする。全体的にほんわかした雰囲気の本。(39歳 女性 主婦・主夫)

会社員から占い師に転身した女性が、様々な相談者と接していくのですが、それぞれの占ってもらいたい事柄が興味深く、その結果にもしみじみします。占い業界の裏側が垣間見えるのも面白い。読みやすく、気分転換に良い作品です。(53歳 女性 主婦・主夫)

4位「おしまいのデート」4票

中学三年生の彗子は両親の離婚後、月に一度、父の代わりに祖父と会っていた。公園でソフトクリームを食べ、海の見える岬まで軽トラを走らせるのがお決まりのコース。そんな一風変わったデートを楽しむ二人だったが、母の再婚を機に会うことをやめることになり…。

表題作のほか、元不良と教師、バツイチOLと大学生、園児と保育士など、暖かくも切ない5つのデートを瑞々しく描いた短編集。

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読者の声

「ランクアップ丼」のストーリーが好きです。主人公との元教師との絆の深さを感じられた。(39歳 男性 会社員)

先生と生徒、OLと学生など、いろんな関係の人々がそれぞれいろいろな形でデートをするお話。短編で、全てほっこりする展開。(30歳 女性 パート・アルバイト)

最後のデートをテーマにした短編小説だけど、男女のデートに限らず、いろんなシチュエーションが描かれている。いずれにせよ、今そばにいる人を大事にしようと思える小説で、心が温まりました。(33歳 女性 自営業)

男同士だったり孫と祖父だったり、デートにはいろいろな形があって、貴方も誰かとデートしたくなるはずです。(33歳 女性 パート・アルバイト)

5位「あと少し、もう少し」3票

あの手に襷を繋いで、ゴールまであと少し!誰かのために走ることで、つかめるものがある―。寄せ集めのメンバーと頼りない先生の元で、最後の駅伝に挑む中学生の夏を描くみずみずしい傑作青春小説。

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読者の声

ザ・青春と言った感じです。爽やかな風が吹き抜けるような展開に、読者自身も彼らといっしょに走らされている気分になります。(47歳 男性 自営業)

中学生が駅伝にかけるそれぞれの熱い思いが読んでいて伝わってくる。(20歳 女性 無職)

中学駅伝の話で各区間を走るメンバーそれぞれの視点で描かれているので、それぞれの不安や葛藤など心理描写がとても面白いです。(28歳 男性 自営業)

6位「図書館の神様」2票

思い描いていた未来をあきらめて赴任した高校で、驚いたことに“私”は文芸部の顧問になった。…「垣内君って、どうして文芸部なの?」「文学が好きだからです」「まさか」!…清く正しくまっすぐな青春を送ってきた“私”には、思いがけないことばかり。不思議な出会いから、傷ついた心を回復していく再生の物語。ほかに、単行本未収録の短篇「雲行き」を収録。

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読者の声

瀬尾さんの描かれる男の子がとにかくよいです。この小説では垣内くん。浮世離れしているようで、しっかりと「ほんとうに大事なもの」だけは手放さないところ。本好きには垣内くんの「読書論」、文学に触れる楽しさに共感すること間違いなしです。(28歳 女性 会社員)

主人公は婚約者のいる男性の浮気相手になったりと半ば投げやりな人生を送っていましたが、垣内君という男子高校生との交流によって自分を取り戻していく過程に心が温まります。瀬尾さんの作品はハッピーエンドが多く、この作品も軽やかな気持ちになりたいときにおすすめです。(30歳 女性 主婦・主夫)

6位「戸村飯店 青春100連発」2票

大阪の超庶民的中華料理店、戸村飯店の二人の息子。要領も見た目もいい兄、ヘイスケと、ボケがうまく単純な性格の弟、コウスケ。家族や兄弟でも、折り合いが悪かったり波長が違ったり。ヘイスケは高校卒業後、東京に行く。大阪と東京で兄弟が自分をみつめ直す、温かな笑いに満ちた傑作青春小説。坪田譲治文学賞受賞作。

「BOOK」データベース

読者の声

出てくる人が皆暖かい。要領の良い兄は東京へ行き、明るくお笑い系の弟は店を継ぐが、最終的には兄が家に帰ってきて弟が旅立つ。心の機微が爽やかに描かれ面白い。(36歳 女性 会社員)

性格が正反対の兄弟が実家である中華屋を継ぐ話だが、最後の最後に綺麗に纏まる感じがとても気持ちのいいストーリー。(30歳 女性 主婦・主夫)

6位「温室デイズ」2票

みちると優子は中学3年生。2人が通う宮前中学校は崩壊が進んでいた。校舎の窓は残らず割られ、不良たちの教師への暴力も日常茶飯事だ。

そんな中学からもあと半年で卒業という頃、ある出来事がきっかけで、優子は女子からいじめを受け始める。優子を守ろうとみちるは行動に出るが、今度はみちるがいじめの対象に。

2人はそれぞれのやり方で学校を元に戻そうとするが…。2人の少女が起こした、小さな優しい奇跡の物語。

「BOOK」データベース

読者の声

心が温まるようなちょっと切ないような物語ですごく良かったし、青春ストーリーが凄く好きでした。(25歳 女性 パート・アルバイト)

小説をあまり読まない人でも、分かりやすく物語の中に吸い込まれる様な面白さがある。(29歳 女性 会社員)

7位「優しい音楽」1票

受けとめきれない現実。止まってしまった時間―。だけど少しだけ、がんばればいい。きっとまた、スタートできる。家族、恋人たちの温かなつながりが心にまっすぐ届いて、じんとしみわたる。軽やかな希望に満ちた3編を収録。

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読者の声

心があたたまるような短編集で、読んでいてとても安定感があり癒されます。(38歳 男性 会社員)

7位「傑作はまだ」1票

傑作はまだ
ソニー・ミュージックエンタテインメント

「実の父親に言うのはおかしいけど、やっぱりはじめましてで、いいんだよね?」

そこそこ売れている引きこもりの作家・加賀野の元へ、生まれてから一度も会ったことのない25歳の息子・智が突然訪ねてきた。月十万円の養育費を振込むと、息子の写真が一枚届く。それが唯一の関わりだった二人。真意を測りかね戸惑う加賀野だが、「しばらく住ませて」と言う智に押し切られ、初対面の息子と同居生活を送ることに―。

孤独に慣れ切った世間知らずな父と、近所付き合いも完璧にこなす健やかすぎる息子、血のつながりしかない二人は家族になれるのか?その「答え」を知るとき、温かく優しい涙が溢れ出す。笑って泣ける父と子の再生の物語。

「BOOK」データベース

読者の声

社会との関わりが薄い小説家の加賀野のもとに、突然、25歳になった息子が現れ、一緒に住むことになるのですが、息子が勝手に自治会に入ったときは笑いました。加賀野が社会と関わりを持ち現実を見始めたときに、ほっこりさせられる感じが好きです。(45歳 女性 パート・アルバイト)

まとめ

いかがでしたでしょうか。瀬尾まいこ のおすすめ小説をランキング形式で紹介しました。ぜひ作品を手に取って読んでみてください。

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