筒井 康隆おすすめ小説ランキング20選【読書好き53人の声を集めました】

筒井 康隆は日本を代表するSF作家です。日本の三大SF作家の一人、と言われています。

奇想天外な展開のなかにも、爽快で笑えるような作品もあれば、人のどろどろとした汚い部分が読める作品、作品の根底に社会への批判、ブラックジョークなどが流れている作品もあります。

読書好き53人に、筒井 康隆の作品で好きな作品を選んでもらい、その結果をまとめました。ランキング形式でお伝えしていきます。

1位「時をかける少女」12票

放課後の誰もいない理科実験室でガラスの割れる音がした。壊れた試験管の液体からただようあまい香り。このにおいをわたしは知っている―そう感じたとき、芳山和子は不意に意識を失い床にたおれてしまった。そして目を覚ました和子の周囲では、時間と記憶をめぐる奇妙な事件が次々に起こり始めた。

思春期の少女が体験した不思議な世界と、あまく切ない想い。わたしたちの胸をときめかせる永遠の物語もまた時をこえる。

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読者の声

永遠のベストセラーで国内青春SFの金字塔です。時間旅行ものとしての発想が当時としては画期的だったと思います。(48歳 男性 自営業)

いつ読んでも青春時代に戻れるような作品です。大分昔の作品ですが、今読んでも充分楽しめます!(39歳 女性 主婦・主夫)

短くて読みやすいし、細田守によって映画化もされているので比較するのが楽しい。(28歳 女性 会社員)

タイムスリップできる力がある女の子が色んな予知をして助けたりする話で、大林宣彦監督の尾道3部作にもなった作品で、その当時からして物語の内容は斬新で、タイムトラベルできるいろんな物語の先駆けだから、一度は読んで欲しいおすすめ作品です。(40歳 女性 主婦・主夫)

原田知世さん主演映画を観た後、原作を読みました。意外に短くて読みやすかったです。(53歳 女性 公務員)

不朽の名作。タイムトラベルものの原点で頂点。ミステリーあり、恋愛ありで読んでいて楽しい気持ちになる。(25歳 女性 会社員)

ラベンダーの香りを嗅いだ少女がタイムスリップする能力を身につけ時限を跨いで様々な事件なラブロマンスに巻き込まれていく。(27歳 女性 主婦・主夫)

映画化やアニメ化された作品で、特殊能力のある少女と未来からきた同級生の切ない恋が見事に描かれているから。(48歳 男性 会社員)

アニメも映画もドラマも見てきたので読みやすみ作品です。比べて見合わせるのも楽しいと思います。(28歳 女性 パート・アルバイト)

王道とはややずれてるけど、壮大な少年少女の物語で読んでてぐわっと引き寄せられる力強さがあります。(29歳 女性 会社員)

時間と記憶をめぐる奇妙で不思議なストーリーが面白いと思いました。(23歳 男性 パート・アルバイト)

SFや恋愛、青春が見事に融合していて面白い。主人公が様々な経験を積み重ねていく描写も素晴らしく、グッと来るものがある。(46歳 女性 主婦・主夫)

2位「七瀬ふたたび」5票

生まれながらに人の心を読むことができる超能力者、美しきテレパス火田七瀬は、人に超能力者だと悟られるのを恐れて、お手伝いの仕事をやめ、旅に出る。その夜汽車の中で、生まれてはじめて同じテレパシーの能力を持った子供ノリオと出会う。その後、次々と異なる超能力の持ち主とめぐり会った七瀬は、彼らと共に、超能力者を抹殺しようとたくらむ暗黒組織と壮絶なバトルを繰り広げる!

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読者の声

『家族八景』からの3部作ですが『家政婦はみた』の元祖?更にエスパーだったという、自分の人生で日本SFの元祖。ドラマ化も嬉しかった。(53歳 女性 パート・アルバイト)

美貌の超能力者で羨ましく思える。敵対する集団から命を狙われ仲間とともに立ち向かう。(38歳 女性 パート・アルバイト)

SFモノってロボットが出てきたり、宇宙戦争みたいな作品が多かった中で、今、自分の傍で起きているかもしれない感じが好きでした。(50歳 女性 無職)

孤独な超能力者が仲間と共に悪者退治する内容。仲間が次々死んでいく中での七瀬の孤独感がなんとなく寂しげと美しいです。(55歳 男性 会社員)

人の心が読める超能力を持つ美女の物語。時代を超えて何度も映像化されている超能力サスペンスの傑作です。(35歳 男性 会社員)

2位「家族八景」5票

幸か不幸か生まれながらのテレパシーをもって、目の前の人の心をすべて読みとってしまう可愛いお手伝いさんの七瀬――彼女は転々として移り住む八軒の住人の心にふと忍び寄ってマイホームの虚偽を抉り出す。人間心理の深層に容赦なく光を当て、平凡な日常生活を営む小市民の猥雑な心の裏面を、コミカルな筆致で、ペーソスにまで昇華させた、恐ろしくも哀しい短編集。

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読者の声

人の心を読める能力を持つ女の子の物語です。自分の能力を知られたくなく色々な所で働きます。その働き先での人々の心の内面を読み取り、人の恐ろしさを感じながらもそれを逆手に取ったりして、したたかな部分を見せる女の子のストーリーです。(68歳 女性 主婦・主夫)

主人公のテレパシー能力がある故に様々な家族模様が垣間見える。(28歳 女性 パート・アルバイト)

主人公が人の心を読めることにより、人のどろどろとした汚い部分がえぐり出される毒のある小説なところが好きです。(51歳 女性 主婦・主夫)

人の内面を読める家政婦、七瀬の人の心が読めるが故の葛藤が面白い。(54歳 男性 会社員)

人の心が読めるため、目立たないよう生きている主人公が家政婦として訪れる家の様々な出来事が興味深い。(56歳 女性 会社員)

3位「富豪刑事」4票

キャデラックを乗り廻し、最高のハバナの葉巻をくゆらせた“富豪刑事”こと神戸大助が、迷宮入り寸前の五億円強奪事件を、密室殺人事件を、誘拐事件を…次々と解決してゆく。

金を湯水のように使って。靴底をすり減らして聞き込みに歩く“刑事もの”の常識を逆転し、この世で万能の金の魔力を巧みに使ったさまざまなトリックを構成。SFの鬼才がまったく新しいミステリーに挑戦した傑作。

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読者の声

お金持ちの息子の事を描いてる作品なのでお金の事を知りたい方にお勧めだと思いました。(28歳 女性 会社員)

金にモノを言わせて大胆に事件を解決する爽快なストーリーが面白いです。(38歳 男性 会社員)

主人公が大富豪の息子という一風変わった設定で、次々と難事件を解決していく痛快ストーリー。ドラマ化もされているので、ドラマと比べながら読むのもおすすめです。(21歳 男性 学生)

本来お金で物事を解決すると品性を疑われたりします。しかし、この作品でのお金の使い方は、そんな半端な倫理観を吹き飛ばしてしまう面白さがある。(41歳 男性 パート・アルバイト)

3位「パプリカ」4票

精神医学研究所に勤める千葉敦子はノーベル賞級の研究者/サイコセラピスト。だが、彼女にはもうひとつの秘密の顔があった。他人の夢とシンクロして無意識界に侵入する夢探偵パプリカ。

人格の破壊も可能なほど強力な最新型精神治療テクノロジー「DCミニ」をめぐる争奪戦が刻一刻とテンションを増し、現実と夢が極限まで交錯したその瞬間、物語世界は驚愕の未体験ゾーンに突入する。

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読者の声

PT治療の研究者が、夢探偵パプリカとなって患者の夢の中に侵入する荒唐無稽な話です。様々なものに遭遇したり戦うのが面白い。(65歳 男性 無職)

精神医学研究所に勤める研究者が主役のSF小説で研究の傍、夢探偵パプリカとして他人の夢に入り込み治療を行う裏の顔もあった。そんな主人公が繰り広げる物語である。(25歳 男性 会社員)

個人的に入り込みやすいファンタジーとして、濃い描写が読みやすく気に入りました。(40歳 女性 主婦・主夫)

夢という非現実の世界と現実と世界、そして人間の精神状態といういくつもの要素が交錯する混沌とした世界観が面白いです。また、他人と夢を共有する「DCミニ」を巡る人間の欲深さにも考えさせられるところがあります。(26歳 女性 会社員)

3位「虚航船団」4票

鼬族の惑星クォールの刑紀999年6月3日、国籍不明の2基の核弾頭ミサイルによって国際都市ククモが攻撃され、翌4日、無数の小型単座戦闘艇に乗ったオオカマキリを従えた文房具の殺戮部隊が天空から飛来した。それはジャコウネコのスリカタ姉妹の大予言どおりの出来事だった―。宇宙と歴史のすべてを呑み込んだ超虚構の黙示録的世界。鬼才が放つ世紀末への戦慄のメッセージ。

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読者の声

擬人化された文房具と、イタチ族との壮絶な戦い。驚くほどの世界観と、実験的な表現方法が盛り込まれた本作は、賛否両論あるとは思いますが、私はこの設定が大好きです。(42歳 男性 会社員)

文具船やその乗組員、鼬族の惑星クォールなど、全てが幻想的で不可思議さに満ちたストーリー展開とその描写(56歳 男性 無職)

登場するキャラクターは文房具とイタチの仲間だけ。人間は一切出てこない。個性的な文房具達に結構感情移入する人も多いんじゃないかなと思います。読み進めていくと、だんだん文章に句読点が無くなっていったり、スパッと無くなるとこも面白い。(40歳 女性 パート・アルバイト)

文房具が主人公の宇宙船の中で繰り広げられる不思議な空間がなんとも不思議で面白い。(50歳 男性 無職)

4位「日本以外全部沈没」3票

地球規模の地殻変動で、日本を除くほとんどの陸地が海没してしまった。各国の大物政治家はあの手この手で領土をねだり、邦画出演を狙うハリウッドスターは必死で日本語を学ぶ。生き残りをかけた世界のセレブに媚びを売られ、すっかり舞い上がってしまった日本と日本人だが…。

痛烈なアイロニーが我々の国家観を吹き飛ばす笑撃の表題作(登場人物解説付)ほか、新発掘短篇「黄金の家」も収録。

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読者の声

内容がかなり笑える。歴史上の人物や有名人を面白おかしくちゃかしていて爽快。(32歳 男性 会社員)

地殻変動により日本以外が全部沈没していき、世界のVIPやスターたちが日本にすり寄って生き残ろうとするユーモアあふれる作品。小松左京の『日本沈没』をパロディ化している。日本人には痛快な作品である反面、平等や共存等について考えさせられる作品でもある。(54歳 男性 パート・アルバイト)

昔、映画化もされた「日本沈没」という小松左京さんの小説があったのですが、これは、地球規模の地殻変動が起こり、日本以外が沈没してしまうという筒井先生独特の発想によるとても面白い小説です。(63歳 男性 自営業)

4位「残像に口紅を」3票

「あ」が使えなくなると、「愛」も「あなた」も消えてしまった。世界からひとつ、またひとつと、ことばが消えてゆく。愛するものを失うことは、とても哀しい…。言語が消滅するなかで、執筆し、飲食し、講演し、交情する小説家を描き、その後の著者自身の断筆状況を予感させる、究極の実験的長篇小説。

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読者の声

世界から一文字ずつ文字が失われていく、という一風変わった小説です。消えた文字は小説の中では使えない。限られた文字で紡がれていく話が見事です(46歳 女性 パート・アルバイト)

当たり前にある大切なものが消えていくことについてとても深く考えさせられる。(20歳 女性 無職)

世界から言語がなくなったら?という実験的小説で面白い。小説なのに使える文字がどんどん減るので、その分制約も多くなるスリルが新しくてワクワクします。(35歳 女性 無職)

5位「旅のラゴス」2票

北から南へ、そして南から北へ。突然高度な文明を失った代償として、人びとが超能力を獲得しだした「この世界」で、ひたすら旅を続ける男ラゴス。集団転移、壁抜けなどの体験を繰り返し、二度も奴隷の身に落とされながら、生涯をかけて旅をするラゴスの目的は何か?

異空間と異時間がクロスする不思議な物語世界に人間の一生と文明の消長をかっちりと構築した爽快な連作長編。

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読者の声

旅を続けながら色んな人と出会いそのストーリーが面白い。筒井康隆の世界観が不思議で引き込まれた。(51歳 女性 主婦・主夫)

久しぶりに読んだ筒井康隆さんの小説でした。昔のはちゃめちゃなSF作品も好きですが、この小説には作者の集大成を感じました。(51歳 女性 主婦・主夫)

6位「文学部唯野教授」1票

我らが若き主人公・唯野仁。彼は早治大学英米文学科の名物教授にして、実は隠れて小説を発表している新進作家、何やら不穏な幕開きである。「大学」と「文学」という二つの制度=権力に挑んだ衝撃の長篇小説。

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読者の声

小説のストーリーを追いながら、現代思想の流れをポスト構造主義までなぞることができる。(47歳 男性 自営業)

6位「農協月へ行く」1票

「月行てこましたろか」。ひとり六千万円の月旅行に出ることになったご一行様。観光用宇宙船の中で大暴れ、着いた先の月では異星人と最初の接触を取ってしまい、国際問題に発展するが―(「農協月へ行く」)。

地殻変動で、日本を除く陸地のほとんどが海没、各国の大物政治家から領土をねだられた日本は(「日本以外全部沈没」)。ほか、「経理課長の放送」「自殺悲願」など痛烈なアイロニーとブラックな笑いに満ちた短篇七作を収録。

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読者の声

当時一部の農協職員が地方旅行で迷惑な振る舞いをしていたということに対して、月に行っても同じ態度だろうという風刺が効いているところ。(31歳 女性 会社員)

6位「天狗の落し文」1票

抱腹絶倒のショートショートから、脳天直撃の言語遊戯まで、断筆宣言時代をはさんで10年にわたって著者のもとに降ってきたヒラメキ全356篇。あふれかえったアイデアは天才作家の本領全開。

ネタを自由にふくらませて、純文学、エンターテインメント、SF、シナリオなど発展可能性は無限大。絢爛豪華なネタの玉手箱にして、文学史上初、「全作、盗作自由」の使用権フリー短編集。

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読者の声

好きな人なら必ず読んでいるでしょうが悟りを開いたような一面もあればちょっとしたジョークを展開した面白さがあります。(35歳 男性 会社員)

6位「笑うな」1票

タイム・マシンを発明して、直前に起った出来事を眺めるというユニークな発想の『笑うな』。夫の目前で妻を強姦する制服警官のニューロイックな心理『傷ついたのは誰の心』。空飛ぶ円盤と遭遇したSF作家の狼狽ぶりをシニカルに捉えた『ベムたちの消えた夜』。ほかに『赤いライオン』『猫と真珠湾』『血みどろウサギ』など、スラップスティックでブラックな味のショート・ショート34編。

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読者の声

ブラックジョーク満載でとにかく笑えますし、元気が貰える作品です。(38歳 男性 会社員)

6位「私のグランパ」1票

中学生の珠子の前に、ある日、突然現れたグランパ(祖父)はなんと刑務所帰りだった。だが、侠気あふれるグランパは、町の人からは慕われ、珠子や家族をめぐる問題を次々と解決していく。そしてグランパの秘密を知った珠子に大事件が襲いかかる。「時をかける少女」以来、待望のジュブナイル。読売文学賞受賞作。

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読者の声

おじいさんが刑務所帰りと言うところが、面白いです。わたしも中学校の時、いじめられていたことがあったので、こんなグランパがいたら良かったなと思いました。(42歳 女性 会社員)

6位「最後の喫煙者」1票

ドタバタとは手足がケイレンし、血液が逆流し、脳が耳からこぼれるほど笑ってしまう芸術表現のことである。健康ファシズムが暴走し、喫煙者が国家的弾圧を受けるようになっても、おれは喫い続ける。地上最後のスモーカーとなった小説家の闘い「最後の喫煙者」。

究極のエロ・グロ・ナンセンスが炸裂するスプラッター・コメディ「問題外科」。ツツイ中毒必至の自選爆笑傑作集第一弾。

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読者の声

今の時代の予言書なところ。人間という集団の行動の典型例がみられる。(42歳 女性 パート・アルバイト)

6位「ロートレック荘事件」1票

夏の終わり、郊外の瀟洒な洋館に将来を約束された青年たちと美貌の娘たちが集まった。ロートレックの作品に彩られ、優雅な数日間のバカンスが始まったかに見えたのだが…。二発の銃声が惨劇の始まりを告げた。

一人また一人、美女が殺される。邸内の人間の犯行か? アリバイを持たぬ者は? 動機は? 推理小説史上初のトリックが読者を迷宮へと誘う。前人未到のメタ・ミステリー。

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読者の声

叙述トリックの傑作。古い作品だが新鮮な驚きがある。ネタバレを見ずに読んでほしい。(32歳 男性 会社員)

6位「くたばれPTA」1票

マスコミ、主婦連から俗悪の烙印を押されたSFマンガ家の怒りが爆発する「くたばれPTA」。高度成長時代の会社員のモーレツぶりを描いた「猛烈社員無頼控」。処女が夜ごと10億の男たちと交わる「20000トンの精液」。一卵性双生児の弟が、自分の恋人を奪った兄に奇想天外な方法で復讐する「かゆみの限界」…風刺SFからホラーまで、黒い笑いが全開のショート・ショート24編。

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読者の声

バラエティ豊かなショートショートの数々が面白い。どのショートショートもその発想力に感心するほどクオリティが高く素晴らしい。(26歳 男性 パート・アルバイト)

6位「おれに関する噂」1票

テレビのニュース・アナが、だしぬけにおれのことを喋りはじめた―「森下ツトムさんは今日、タイピストをお茶に誘いましたが、ことわられてしまいました」。続いて、新聞が、週刊誌が、おれの噂を書きたてる。なぜ、平凡なサラリーマンであるおれのことを、マスコミはさわぎたてるのか?黒い笑いと恐怖にみちた表題作、ほか『怪奇たたみ男』など、あなたを狂気の世界に誘う11編。

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読者の声

ネットなど無かった時代に書かれた作品ですが、どんな平凡な人間であってもメディアの犠牲になりうる、集団リンチの餌食になりうる、という時代を予見しています。(55歳 男性 自営業)

6位「エディプスの恋人」1票

ある日、少年の頭上でボールが割れた。音もなく、粉ごなになって。――それが異常の始まりだった。

強い“意志”の力に守られた少年の周囲に次々と不思議が起こる。その謎を解明しようとした美しきテレパス七瀬は、いつしか少年と愛しあっていた。初めての恋に我を忘れた七瀬は、やがて自分も、“意志”の力に導かれていることに気づく。

全宇宙を支配する母なる“意志”とは何か? 『家族八景』『七瀬ふたたび』につづく美貌のテレパス・火田七瀬シリーズ三部作の完結編。

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読者の声

神になって夢の世界へ舞い込んだかのような異次元な体験のできるエンディングが魅力的。(44歳 男性 会社員)

6位「アフリカの爆弾」1票

妻の様子がおかしい。息子もスパイ組織に入れられてしまった。それぞれが違う組織のスパイとわかった家族の末路は(「台所にいたスパイ」)。とあるアフリカの新興国。5ギガトンの核弾頭を買うことになってしまった日本人サラリーマンは……(「アフリカの爆弾」)。

ほか、「脱出」「露出性文明」「メンズ・マガジン一九七七」「月へ飛ぶ思い」「活性アポロイド」「東京諜報地図」「ヒストレスヴィラからの脱出」「環状線」「窓の外の戦争」「寒い星から帰ってこないスパイ」の12編を収録。

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読者の声

アフリカの大地を舞台に、貧困や民族衝突などの本質を訴える内容。(39歳 男性 会社員)

まとめ

いかがでしたでしょうか。筒井 康隆のおすすめ小説をランキング形式で紹介しました。ぜひ作品を手に取って読んでみてください。

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