石田 衣良おすすめ小説ランキング15選【読書好き50人の声を集めました】

石田 衣良は1960年生まれ。大学卒業後にフリーターを経てコピーライターとして仕事をしていましたが、1997年に「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、作家デビューしました。

若者の複雑な心境を描いた恋愛小説や青春小説を多数世に生み出しており、映画化・ドラマ化された作品もあります。

繊細な表現力で描かれた石田 衣良の作品の中から、読書好き50人におすすめ小説を1冊選んでもらい、ランキング形式で15冊をまとめました。

1位「池袋ウエストゲートパーク」17票

ミステリーの「今」を読みたければ、池袋を読め。刺す少年、消える少女、マル暴に過激ジャーナリスト、カリスマダンサー……駅西口公園、通称ウエストゲートパークを根城にする少年少女たちが、発熱する都会のストリートを軽やかに疾走する。

若者たちの現在をクールに、そして鮮烈に描く大人気シリーズの第一作。青春小説の爽快感とクライムノヴェルの危険な味わいを洗練させ、新しい世代から絶大な支持を得て話題となった連続ドラマの原作。

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読者の声

池袋のリアルな街が描かれているため、非常に興味深く楽しむ事が出来た(43歳 男性 会社員)

ストリートとミステリーがうまく混ざり合い、リアルでももしかしたら起こりそう..とドキドキしながら読み進められる。シリーズものの中でも第1巻が一番疾走感がある。(33歳 女性 会社員)

日本なのになんか外国っぽい空気感、と疾走感があり、殺伐としているのにしているのにおしゃれ。(24歳 女性 パート・アルバイト)

ドラマが面白かったのですが、原作の小説もドラマ以上かもしれないぐらい楽しめました。(44歳 男性 自営業)

現代の若者の見えそうで見えない問題を描いているリアルさがある。(31歳 女性 会社員)

池袋を舞台とした若者たちの物語。ヤクザとの闘争で、知恵と人脈で戦っていくあたりは、楽しめます。(52歳 男性 会社員)

今という時代に寄り添うように続く著者の代表的シリーズの第一作。現代社会の問題点を指摘してもらえると同時に希望も与えられる。(56歳 男性 自営業)

この作品は、作者が読書好き以外の方にも広がったミステリーの代表で読みたくなります。(42歳 女性 無職)

彼のデビュー作ですが、そうとは思えない作品です。主人公がとにかくかっこよく、周りの登場人物も魅力的です。(43歳 女性 主婦・主夫)

シリーズを何作か読んでいます。作者の、少年たちに対する視線の温かさが好きです。(58歳 女性 パート・アルバイト)

透き通った文章といいますか、すらすらと読めて感情移入がしやすいところですね。表現もまどろっこしくなく、理解しやすいからだと思います。(44歳 男性 会社員)

石田衣良さんの巧妙でリズミカルな文章は、展開が早くサクッと読めます。池袋という街の空気感、カラーギャングの抗争など、フィクションだけど、実際にいそうだな…と物語に引き込まれます。(31歳 女性 主婦・主夫)

現代の自警団と言える組織の話ながら、笑いあり、涙ありといった内容がとても面白い作品です。実写ドラマだけでなく、アニメ版も始まり、筆者の代表作だと思います。(47歳 男性 自営業)

私とは縁遠い非行少年の裏社会などが描かれてて、テンポが速くて読みやすいです。(49歳 女性 会社員)

現代に起こっている問題を読みやすい文章で扱って、主人公たちが問題を彼らなりに解決するスカッとする作品です。(33歳 男性 自営業)

第36回オール讀物推理小説新人賞受賞作品でドラマ化もされたデビュー作が一番おすすめです。(50歳 女性 会社員)

主人公たちの年齢は変わらないけど、現在の世の中にアップデートして携帯やインターネットを駆使して新しい世界を作り出していること。(35歳 男性 会社員)

2位「娼年」8票

恋愛にも大学生活にも退屈し、うつろな毎日を過ごしていたリョウ、二十歳。だが、バイト先のバーにあらわれた、会員制ボーイズクラブのオーナー・御堂静香から誘われ、とまどいながらも「娼夫」の仕事をはじめる。

やがてリョウは、さまざまな女性のなかにひそむ、欲望の不思議に魅せられていく…。いくつものベッドで過ごした、ひと夏の光と影を鮮烈に描きだす、長編恋愛小説。

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読者の声

男子大学生がボーイズバーの女性オーナーにスカウトされ体を売る仕事を始めるようになる話。(50歳 女性 自営業)

娼夫になった大学生の青年の危うさと垣間見える知的さが心をくすぐる作品です。(43歳 女性 主婦・主夫)

現代ならではの性の錯綜した姿がかなりインパクトがある作品です。(47歳 男性 会社員)

映画化もしている作品だが、文体がよくて妖しい雰囲気を思わせる、想像力を掻き立てられる作品。特別な魅力がない主人公が魅力的。(34歳 女性 会社員)

社会的地位がある女性も十人十色の欲望があるんだとこの小説に触れることでよくわかり新鮮でした。(50歳 女性 主婦・主夫)

男娼をする大学生・リョウの体験を通して描かれる様々な女性の姿とその本質(56歳 男性 無職)

様々な女性と付き合う中で、欲望の不思議が分かるのは面白いと思いました。(43歳 男性 会社員)

リアルな性描写が石田衣良の文章によって、切なく美しく表現されている。人間の儚さを感じることができる。(26歳 女性 会社員)

3位「約束」5票

親友を突然うしなった男の子、不登校を続ける少年と廃品回収車の老人、モトクロスの練習に打ち込む少年を遠くから見守る一人の女性、仕事を抱えながら女手ひとつで育てた息子を襲った思いがけない病…。

苦しみから立ちあがり、うつむいていた顔をあげて、まっすぐに歩きだす人々の姿を色鮮やかに切りとった、絶対泣ける短篇集。

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読者の声

深い哀しみを味わった人々が絶望の淵から希望を見つける短編集で、必ず号泣できます。(50歳 女性 自営業)

悲しくも優しく、残酷だけど暖かいというような気持ちが忙しくなる一冊です。(30歳 女性 会社員)

短編7編ですが、悲しく重い再生をテーマにしたこの一冊はとても心に響きました。生きると言う事を考えさせられた素晴らしい一冊です。(73歳 男性 無職)

切なくも心温まるショートストーリーが6話集録された短編集です。どのお話も感動的ですが、特に『天国のベル』は、読みながら思わず涙してしまいました。(32歳 女性 会社員)

親友を突然失った男の子と、リストラに晒され息子に侮辱されながらも日常に踏みとどまる父がとても切ない(19歳 男性 学生)

4位「4TEEN」4票

東京湾に浮かぶ月島。ぼくらは今日も自転車で、風よりも早くこの街を駆け抜ける。ナオト、ダイ、ジュン、テツロー、中学2年の同級生4人組。それぞれ悩みはあるけれど、一緒ならどこまでも行ける、もしかしたら空だって飛べるかもしれない―。

友情、恋、性、暴力、病気、死。出会ったすべてを精一杯に受けとめて成長してゆく14歳の少年達を描いた爽快青春ストーリー。直木賞受賞作。

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読者の声

作品を読んだ時の私は20代後半でしたが、10代の青かったころを思い出すことのできる作品でした。(46歳 女性 主婦・主夫)

少年をテーマにした本、キャラも個性的でユニークなので面白みがある。(48歳 女性 主婦・主夫)

学生の頃にあった当たり前の感情でも、大人になってすっかり忘れてしまった事を思い出させてくれる。友情と青春の物語。(24歳 女性 パート・アルバイト)

一風変わった、14歳の4人の青春。羨ましくて、パワフルで、切ない彼らの青春がたまりません。(29歳 男性 会社員)

5位「波のうえの魔術師」3票

おれとこの町のすべての銀行被害者の憎しみのターゲットはメガバンク。マーケットという名のジャングルでは、数が歌いグラフが踊る。仕掛けた罠で銀行の株価を奈落の底までたたき落とす。それがおれたちのちょっと洗練された形の復讐なのだ。痛快コンゲーム小説。

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読者の声

20年程前の日本、主人公が株式売買で生計をたてている怪しげな紳士に出会い、株の世界にのめり込んでいきます。楽な仕事ではない、ほろ苦い経験もしながら成長していく主人公を応援したくなります。(49歳 女性 会社員)

読んでいるだけで経済についての知識がするりと入ってくると共に、主人公がその魅力に飲まれて行く様子、周囲とのかかわりの描き方が魅力的で引き込まれるからです。(40歳 女性 パート・アルバイト)

投資、特に逆張り分割売買を得意とする相場師がどういうものかを理解できる経済小説です。(59歳 男性 自営業)

5位「スローグッドバイ」3票

「涙を流さなくちゃ、始まらないことだってあるんだよ」。恋人にひどく傷つけられ、泣けなくなった女の子。彼女に青年の心は届くのか(「泣かない」)。上手に別れるため最後にいちばんの思い出の場所へいく。

そんな「さよならデート」に出かけたふたりが見つけた答え―(「スローグッドバイ」)など普通の人たちの少しだけ特別な恋を綴った10篇。出会いから別れまでの一瞬一瞬をやさしく描く傑作短篇集。

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読者の声

非常に軽快でおしゃれな文章構成と斬新なストーリー展開に引き込まれるものがあるから。(44歳 男性 会社員)

石田衣良さんの恋愛短編集で、表題のスローグッドバイは別れることを決めたカップルがサヨナラデートをする話で、男女の複雑な感情が丁寧で繊細に描かれていて、毎年夏になると読み返している作品です。(31歳 男性 公務員)

すっきりとした筆致で綴られる、少しだけ変わったとても愛おしい男女たちの恋のお話が描かれている短編集です。読むと恋人に会いたくなる本です。(30歳 女性 パート・アルバイト)

6位「美丘」2票

美丘、きみは覚えているだろうか。ぼくときみがいっしょに暮らしはじめた八月。あの夏の光と夜のやさしさを―。

残された命を見つめ、限りある生を全力が走り抜けた美丘。彼女が生きたことの証として最期を見届ける太一。奇跡のラストシーンに向かって魂を燃焼しつくした恋人たちを描く、号泣の物語。

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読者の声

病気をもった恋愛ものはよくある話ですが、この小説はグッと引き込まれました。(33歳 男性 会社員)

ヒロインの強さと弱さ、それを受け入れる主人公。ただの恋愛小説ではなく、生きることはどういうことかを考えさせられる作品です。(36歳 女性 会社員)

7位「親指の恋人」1票

恵まれた環境に育ちながら、夢も希望も目標もない日々を送っていた20歳の澄雄。しかしある日携帯の出会い系サイトでジュリアとめぐりあい、彼の人生は一変してしまう。

言葉をしらない獣のようにつながりあい、愛しあう二人だったが、六本木ヒルズに住む学生とパン工場で働く契約社員では、あまりにも住む世界が違いすぎた。格差社会に引き裂かれ、それでも命がけて恋を全うしようとする恋人たちを描く。

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読者の声

「ことばの魔術師」という二つ名は、普通過ぎて耐えられないといわれそうだが、同時期を生きてきた者として、ぴたりとくる。この作品では、まだ携帯のメールが重要視されていて、今のツイッター以上に言葉の力がトガって、言葉の意味の重さを感じられます。(43歳 男性 自営業)

7位「骨音」1票

世界で一番速い音と続発するホームレス襲撃事件の関係は? 池袋ゲリラレイヴで大放出された最凶ドラッグ「スネークバイト」の謎とマコトの恋のゆくえは…。

現代のストリートの青春を生きいきと描き、日本のミステリーシーンに新しい世界を切り拓いた、ご存知IWGP第3弾!ますます快調のTV化話題作。

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読者の声

人気バンドの、ファンが熱狂する音楽についての秘密、自己中心的な若者の姿がおぞましく書かれ、またこの作品が出た頃のホームレス襲撃事件なども思い出し、平成の空気を感じれます。主人公や仲間たちのアクションは爽快です。(32歳 女性 主婦・主夫)

7位「下北サンデーズ」1票

弱小劇団「下北サンデーズ」の門を叩いた里中ゆいか。壮絶に貧乏で情熱的かつ変態的な世界に圧倒されつつも、次第に女優としての才能を開花させていく。

やがて下北サンデーズにも追い風が吹き始め、徐々にその知名度を上げていくが、思わぬトラブルも続発することに。演劇の聖地・下北沢を舞台に夢を懸けて奮闘する男女を描く青春グラフィティ

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読者の声

貧乏小劇団の面々のキャラクターが魅力的。また、下北沢の街とそこに生活する若者の夢を追う日々が青春を感じさせる。(39歳 男性 会社員)

7位「ラブソファに、ひとり」1票

今すぐ、誰とでもいいから、結婚したい―身体を内側から焼くような強烈な願望。でも、相手がもっている数字や条件をいくら積みあげても、人を好きになることはできない―予期せぬときにふと落ちる恋の感覚、加速度をつけて誰かに惹かれていく目が覚めるようなよろこび。

運命は、わからないからこそ、素晴らしい。臆病の殻を一枚脱ぎ捨て、あなたもきっと、恋に踏みだしたくなる―当代一の名手が紡ぐ、極上恋愛短篇集!

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読者の声

恋愛ものの短編集で読みやすく、女性の心情が丁寧に描かれていました。(30歳 女性 会社員)

7位「ブルータワー」1票

悪性の脳腫瘍で、死を宣告された男が200年後の世界に意識だけスリップした。地表は殺人ウイルスが蔓延し、人々は高さ2キロメートルの塔に閉じこめられ、完璧な階層社会を形成している未来へ。

「…この物語は平凡な一人の男が、天を衝く塔を崩壊から救う。『ブルータワー』へようこそ!夢みる力が決して失われる事のない世界へ」。

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読者の声

ライトなSF好きがハマるエンタメ作品……だったのだが、新型コロナウイルスによって妙なリアリティを帯び、作品の価値が上がった。今こそ読むべき作品。(32歳 男性 自営業)

7位「チッチと子」1票

つぎに「くる」といわれ続けて10年の万年初版作家・青田耕平は小学生の息子と二人暮らし。将来への不安は募るばかりだが、ついに直木賞の候補に選ばれる。周囲の変化に戸惑う耕平。

だが一方で3年前に不可思議な交通事故で死んだ妻を忘れることができない。「あれはほんとうに事故だったのだろうか」。寂しさから逃れられない父と子がたどり着いた妻の死の真相とは。

変わりゆく親子の変わらない愛情を描く、感涙の家族小説。家族の愛情が孤独な魂を包み込む渾身の感動大作。

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読者の声

シングルファーザーの小説家と息子との距離感がとても良いです。小説家の世界が覗けるお仕事小説であり、心が温かくなる家族小説でもあります。(36歳 女性 主婦・主夫)

7位「5年3組リョウタ組」1票

希望の丘小学校5年3組、通称リョウタ組。担任の中道良太は、茶髪にネックレスと外見こそいまどきだけれど、涙もろくてまっすぐで、丸ごと人にぶつかっていくことを厭わない25歳。

いじめ、DV、パワハラに少年犯罪…教室の内外で起こるのっぴきならない問題にも、子どもと同じ目線で真正面から向き合おうと真摯にもがく若き青年教師の姿を通して、教育現場の“今”を切り取った、かつてなくみずみずしい青春小説。

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読者の声

教師の視点から学校をめぐる様々な問題を取り扱っていますが、登場人物一人一人に悩みや好感の持てるポイントがあり、非常に魅力的です。お話の内容も爽やかな終わり方です。「良い先生」「良い生徒」の形に無理やりはめ込まれる感じではなく、人間としての個性を尊重するような作者のメッセージを感じます。(32歳 女性 自営業)

7位「1ポンドの悲しみ」1票

数百キロ離れて暮らすカップル。久しぶりに再会したふたりは、お互いの存在を確かめ合うように幸せな時間を過ごす。しかしその後には、胸の奥をえぐり取られるような悲しみが待っていた―(表題作)。

16歳の年の差に悩む夫婦、禁断の恋に揺れる女性、自分が幸せになれないウエディングプランナー…。迷い、傷つきながらも恋をする女性たちを描いた、10のショートストーリー。

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読者の声

30代の女性の短編恋愛小説で短時間で読めるのはもちろん、共感できるポイントがおさえられている。(35歳 女性 団体職員)

まとめ

いかがでしたでしょうか。石田 衣良のおすすめ小説をランキング形式で紹介しました。ぜひ作品を手に取って読んでみてください。

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