「空飛ぶタイヤ」自動車メーカーのリコール隠しを題材にした経済小説【あらすじ・感想】

読者による「空飛ぶタイヤ」のあらすじと感想です。


出典:https://www.amazon.co.jp

どんな小説?

主人公の赤松 徳郎が経営する運送会社のトラックが脱輪事故を起こし、そのタイヤが主婦にぶつかり死亡してしまうという事件が起きた話です。

池井戸 潤が作者の、弱者が強者に立ち向かっていく小説。

タイヤが飛んだ原因は、赤松の会社の整備不良が原因なのか?そこから話が始まっていきます。池井戸 潤さんの小説らしく、前半は徹底的に弱者である赤松が追い込まれます。そこから、伏線を回収しながら、いつものすっきりとするエンディングへと向かっていきます。

運送会社、自動車会社、警察、事件に関わった家族などのそれぞれの思惑と苦悩が表現されていきます。

あらすじ

事故による検証が、トラックの製造元であるホープ自動車により行われた結果は、整備不良というもの。事件の責任を赤松の会社が追及される流れになります。

窮地に立った社長の赤松徳郎は、最初は整備不良と考えたが、自社の担当日誌と本人の話を聞くと、どうも整備不良が原因ではないことに気づく。そしてもしかしたら自動車会社の不良が原因ではないかと思い始めます。

そこから赤松は、ホープ自動車に、トラックの不良ではないかと追及にいくのです。しかし、門前払いをするホープ自動車。なかなか請け合ってくれない赤松は、独自に調査を始めます。

そして明らかになってくるホープ自動車のリコール隠しの疑い。その調査の結果は、どう事態を解決していくのでしょうか。

感想

リコール隠しをしている大手自動車メーカーと、整備不良で訴えられる運送会社の一騎打ち。池井戸潤の作品らしく、弱者が強者に立ち向かっていく姿は、応援したくなってしまいます。

また企業の裏側を痛快に描いているところも読みごたえがあります。大手自動車メーカーのホープ自動車の中で、リコール隠しが行われていることと、そのことをリークしようとする社員の葛藤も読みごたえのあるところです。

上下巻とあり、長編ですが一気に読めてしまいます。しかし主人公の赤松がピンチの状態がかなり長い時間続くので、そこは読んでいて辛抱が必要なところでもあります。

実際にありそうなリアルなストーリーもおすすめです。

Amazonや楽天で購入して読むことができます。上巻・下巻に分かれています。

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