「バスカヴィル家の犬」あらすじ・感想

「スカヴィル家の犬」がどのような作品なのか、読者によるあらすじと感想です。


出典:https://www.amazon.co.jp

「スカヴィル家の犬」を読んだきっかけ

小学生時代に一度読みました。その時とても面白かった記憶があったので、本屋で見つけた時に懐かしく思い購入しました。

子供の頃の児童向けと違って詳しく書いてあったので、また新鮮な気持ちで読めました。ミステリー好きの人にオススメです。

どんな小説?

ある財産家が亡くなるが、死体に特に外傷もなくその場は何事もなく処理されるが、側に大きな犬の足跡があったという奇妙な始まりをする小説です。

その財産を継いだ人が今度は狙われることになるが、そこに登場するのが名探偵シャーロック・ホームズです。ホームズは怪しい人間を見つけますが決め手に欠ける。

そこで、ホームズは罠を仕掛け犯人と犬をおびき寄せることにする。そこに、全身を青い炎で燃やす巨大な犬が現れる。巨大な犬という仕掛けがホラー的要素を引き立てるミステリー小説です。

あらすじ

ある日、ワトスンが荒野を歩いていると、丘の上に怪しい人物がいるという情報を得る。そこに行くと、なんとホームズ西部イングランド、ダートムアの荒野でサー・チャールズ・バスカヴィルの死体が発見される。

そのそばには、巨大な犬の足跡があった。遺産相続人であるサー・ヘンリーの依頼で、ホームズは捜査を開始する。ロンドンまで来た、サー・ヘンリーはそこで脅迫状を受け取る。

ホームズは推理し犯人を見つけ出そうとするが、あと一歩で取り逃がす。先に現地に乗り込んだ助手のワトスンを待ち受けていたものは、怪しい動きをする執事のバリモア。

昆虫の研究をする隣人ステイプルトン兄妹。バリモアが怪しい行動をするのには、わけがあった。弟の脱獄犯をかくまっていたのだ。

しかも、ステイプルトンの妹にサー・ヘンリーに間違われたワトスンはがいた。ホームズは、策を練り、先回りしていたのだ。思いがけない再会に胸躍らせるが、そばから急に大きな叫び声が聞こえる。いってみると、サー・ヘンリーの服を着て死んでいる脱獄犯が。

そこに急にステイプルトンが現れる。彼は死んだのがサー・ヘンリーでないと知ると驚き、その場を後にする。ホームズはステイプルトンが犯人であると知っていたが、証拠がない。

そこで、サー・ヘンリーを囮としてステイプルトンの家に行くようにし、そこからの帰り道に待ち伏せる。サー・ヘンリーは家を出て歩いていると、そこに見たことのない巨大な犬が現れる。

爛々と光る双眼、火を吐く口、全身を青い炎で燃やす巨大な犬だった。なんとか犬を銃で撃退したホームズ達は、ステイプルトンを追うが、沼に向かった彼は行方不明に。犬を調べると全身に燐を塗って青く光らせていたのだった。

読んだ感想

莫大な財産をもった人が不審な死に方をする。そこに、遺産相続人が現れると必ず何かが起こる。それが西部イングランドの荒野という舞台設定により一層怖さに拍車をかける。

それに、湿地帯によって、舞台となる場所が一種の密室のような効果をもたらす。極め付きは、巨大な犬を登場させるというアイデア。

これによりますます怖くなりミステリーということを一瞬忘れ、ホラー小説の世界に入り込んだのかと錯覚する。

犬は全身を青い炎のような恰好であらわれるが、それは身体中に燐を塗っているという科学的なトリックも使いミステリーとして成立させている。最後、犯人が本当に死んだのか、ちょっともやもやするが素晴らしい傑作長編ミステリーです。

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