「封神演義」がどのような作品なのか、読者によるあらすじと感想です。
「封神演義」を読んだきっかけ
高校で中国三大奇書として高校で習い、興味を持っていたところに、ジャンプで封神演義の漫画の連載が始まり、面白くて続きが気になり過ぎて、物語の先を知りたかったからです
どんな小説?
封神演義は、西遊記、水滸伝、金瓶梅と並ぶ4大奇書。古代中国のファンタジー小説です。30代以降ならば、小さい頃に西遊記のドラマを見てドキドキしていたのではないでしょうか?
その、斉天大聖孫悟空と並ぶ古代中国のヒーローたちが大勢活躍するのが封神演義です。日本で言えば、日本書紀のようなイメージです。
あらすじ
封神演義の舞台は古代中国。史実である殷王朝滅亡から周王朝創世記までを、仙人界を巻き込んで大戦争を繰り広げる物語。明君だった殷の紂王は、自分の力に驕り女神女禍に無礼を働き、女禍を怒らせてしまいます。
女禍は無礼な紂王を懲らしめる為に、手下である狐妖怪を差し向けます。狐は妲己として後宮にはいり、美貌と妖の術で紂王に取り入り紂王を腐らせていきます。
明君であった紂王は見る影もなく、暴君、暗君となり、人々を苦しめるようになりました。その頃の仙人界では、1500年に一度の劫として仙人にしては落ちこぼれの仙人や人としては出来すぎた人=神を集めて神界を作る為に、魂を封じなければならないすなわち『封神』しなければならない時期にきていました。
これを行うよう白羽の矢がたった崑崙の道士太公望は殷周革命の戦乱に乗じて、彼らを封神することにしたのです。殷の紂王の暴君ぶりに反乱を起こした周の文王は、殷を滅亡させるために必要な軍師を探していました。
ある日、文王は渭水という川で釣りをしている太公望に出逢います。太公望は曲がっていない針を使い餌もつけずに釣りをしていました。不思議に思った文王は太公望になぜエサのついていない釣竿で釣りをしているのか尋ねます。
太公望は魚は釣れなくても他のもの、例えば天下が釣れるかもしれない、と答えました。文王は太公望の受け答えに感銘を受けました。こうして周は太公望を軍師として迎え入れて、殷を倒しに行きます。
周に太公望がついたように、殷にも崑崙と敵対する金鰲島の聞仲という道士が太師がいました。聞仲は強敵で、太公望だけでは戦えません。崑崙は太公望を助けるために様々な道士を味方として送り込んできます。もちろん金鰲島も。封神演義は人間界、仙人界を巻き込ん大戦争なのです。
読んだ感想
封神演義は漫画から入ったのですが、原作である小説もとても面白いです。小説と漫画で違うところも多々ありますので、その違いを探すのも楽しいです。
また、三国志や水滸伝のように、とても登場人物が多い物語なのですが、それぞれのキャラクターが立っていて、使っている宝貝の性能も各々違いますので、こんがらがることなく読み進めていきます。
仙人たちの人間くささが漫画より小説の方が際立っていて、仙人ってやっぱり元人間なんだな、と微笑ましく感じます。バトルシーンはかなり淡々進みますので。血湧き肉躍る感じではありません。
物語の展開が早いので、間延びすることなくサクサク読み進めていけて、気がついたら全部読み終わっていた、という感じです。
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