「成功者K」はどんな小説?モデルは羽田圭介か【感想・あらすじ】

「成功者K」がどのような作品なのか、読者によるあらすじと感想です。


出典:https://www.amazon.co.jp

「成功者K」を読んだきっかけ

この小説の作者は、芥川賞の受賞で一躍有名になった羽田圭介氏です。独特のキャラクターから、その後に色々なテレビ番組に出演するようになったのは周知の通りで、そのような体験を綴った自伝的な小説だと聞いて、興味をもって読んでみました。

「成功者K」はどんな小説?

タイトルの「K」は、羽田圭介氏の「圭介」からとっているのは明らかで、物語はその「K」の視点で進んでいきます。芥川賞の受賞から人生が変わったという内容なのは作者の体験の通りで、そんなこともあったのかといった裏話のようなものも色々と出てきます。

また、その後に同じく芥川賞を受賞する「M」という友人の作家の女性が登場しますが、この人物も実在の村田沙耶香氏がモデルとされており、そのような点が更にリアル感を出している点にも注目です。

「成功者K」のあらすじ・ストーリー

自身の小説で芥川賞を受賞した「K」は、自らを成功者と称し、それまでとは一転した人生を送ることになります。数々のテレビ出演のオファーや複数の女性との関係など、それまで夢見ていた人生にご満悦の様子です。

すっかり自分がすごい人間だと勘違いしてしまったKは、テレビ出演のギャランティに不満を言い出すようになり、内容にも口を出すなどと傲慢な態度をとり始めます。そして、ほぼ体だけの関係で付き合っていた女性からはストーキングやマスコミへの告白をされてしまうなど、序々に歯車が狂い始めます。

Kは調子に乗り過ぎたことを反省し出すと共に、実は成功者でも何でもなかったのではないかとも思い始めてしまいます。そのようなKの苦悩が後半に描かれており、ラストにかけてはそれまでのKに嫌悪感を抱いた人に一種のカタルシスを感じさせてくれます。

「成功者K」を読んだ感想

発売当時、この内容のようにテレビにも多数出演し、正に絶好調だった作者の羽田圭介氏が、自らを戒める為に書いたものではないかと思ってしまいました。

どこまで事実に沿っているのか分かりませんが、テレビ出演のギャランティの部分は特にリアリティがあり、小説を書くよりテレビに出ていた方が儲かるなどと嘯いてしまう様子が印象的に映ります。

小説家という職業は、世間であまりクローズアップされることはありませんが、このK(羽田圭介氏)のような例もあるのだとよく分かり、作者ならではの体験から書くことができた内容なのが面白い作品です。加えて、少しスキャンダルがあると、それまでちやほやしてくれていたマスコミが途端に手の平を返すことに対しての皮肉が面白く描かれていて、そういった部分も楽しめると思います。

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