近藤 史恵おすすめ小説ランキング15選【読書好き42人の声を集めました】

近藤 史恵は1969年生まれ。1993年に「凍える島」で鮎川哲也賞を受賞しデビューしました。2008年に「サクリファイス」で大藪春彦賞を受賞するなど、ミステリとしても楽しめるスポーツ小説、恋愛小説も手がけています。

今回読書好きにアンケートをとった結果をふまえて、近藤 史恵おすすめの小説をランキング形式で紹介します

1位「タルト・タタンの夢」10票

商店街の小さなフレンチ・レストラン、ビストロ・パ・マル。シェフ三舟の料理は、気取らない、本当のフランス料理が好きな客の心と舌をつかむものばかり。そんな彼が、客たちの巻き込まれた事件や不可解な出来事の謎をあざやかに解く。常連の西田さんが体調を崩したわけは?

フランス人の恋人はなぜ最低のカスレをつくったのか?絶品料理の数々と極上のミステリ。

「BOOK」データベース

読者の声

この小説は、フランス料理店をメインとした、色々な訳ありのお客様とこのフランス料理店のシェフの心温まるお話です。出てくる登場人物は4~5人とシンプル、そして来るお客もただのお客様ではなく「甲子園の思い出」「カスレのという料理のに秘められた謎」というような少し珍しいミステリーが入っている作品です。(36歳 女性 無職)

レストランを舞台にしたミステリーで、とにかく出てくる料理がどれもかも美味しそう。さらに謎解き自体もなかなか面白くておすすめです。(42歳 女性 パート・アルバイト)

フランス料理店を舞台にした日常の謎系ミステリですが,、作中の料理の描写が良くて本当に登場人物が美味しそうに食べてるのが好き。登場人物たちもいい味を出してて雰囲気のいい作品です。(45歳 男性 自営業)

1話1話が短めで読みやすく、難解すぎないミステリーでありながら読み応えは抜群なところ。シェフの人柄が魅力的。(20歳 女性 無職)

作品の中にでてくる数々のフレンチだけでも楽しめる作品でした。(38歳 男性 会社員)

ミステリーだけど、ほんわかした雰囲気の作品で、非常に読みやすい短編集です。作品の中に出てくる料理が、知らないものばかりで、その料理を検索しながら読むのも楽しみのひとつです。(29歳 女性 会社員)

フランス系料理をメインに料理の世界観を本の中に閉じ込めたような、料理関係の日常の謎や疑問を紐解いていくミステリアスな作品です。(35歳 男性 会社員)

クールな主人公のシェフのキャラクターと聡明な推理力、おいしそうな料理の描写が好きです。(31歳 女性 会社員)

商店街にある小さなビストロのシェフが日常の何気ないミステリをさらりと解決する過程を、美味しそうな料理と一緒に楽しめる。(44歳 女性 自営業)

食べ物の描写が本当に美味しそうです。ほんの些細な出来事を謎解きに変えるのはミステリ―作家だからこその技だと思います。(48歳 女性 会社員)

2位「サクリファイス」9票

ぼくに与えられた使命、それは勝利のためにエースに尽くすこと――。陸上選手から自転車競技に転じた白石誓は、プロのロードレースチームに所属し、各地を転戦していた。そしてヨーロッパ遠征中、悲劇に遭遇する。アシストとしてのプライド、ライバルたちとの駆け引き。

かつての恋人との再会、胸に刻印された死。青春小説とサスペンスが奇跡的な融合を遂げた!大藪春彦賞受賞作。

「BOOK」データベース

読者の声

自転車ロードレースを題材に描かれていて面白い。またスポーツ小説としてだけでなく、ちゃんとミステリーになっているし、青春ものとしての側面もあって良い。(46歳 女性 主婦・主夫)

自転車ロードレースでの事故をめぐるサスペンスでとても面白くロードレースに興味が湧くと思います。(38歳 男性 会社員)

自転車ロードレース中の事故の真相を探る推理小説としての面白さと、その主人公の葛藤を描く心理描写の巧みさ。(56歳 男性 無職)

自転車ロードレースを題材としたスポーツ小説であり、レース中の事故を巡る推理小説でもある様々な要素を含んだ名作(39歳 男性 会社員)

ロードレースのアシスト役の話でレースの駆け引きや心情などが描かれていてロードレースが趣味で観戦が好きな人は読むべき作品だと思います。(25歳 男性 無職)

自転車レースをテーマにしたシリーズ1作目です。スポーツ小説としてだけではなく、ミステリとしても楽しめます。(51歳 女性 自営業)

これまで自転車レースについて知らなかったが、興味をもつきっかけになったから(41歳 女性 会社員)

この物語は、故に、チーム内の軋轢、嫉妬と挫折、切ないロマンスを生む所がたまらない。(36歳 女性 団体職員)

サスペンスが好きなのですが、自分もロードバイクにのっているので、ロードバイクの細かやかな描写がリアルで好きです。(44歳 男性 会社員)

3位「天使はモップを持って」4票

amazon asin=”B07MMTCKF7″ kw=”天使はモップを持って”]

「世の中はお掃除と一緒だよ。汚れたらきれいにすればいい」――懸命に働くすべての人に読んでほしい! おしゃれでキュートで、お掃除が大好きな女の子・キリコが、怪事件や悩み事をクリーンに解決する大人気ミステリー〈清掃人探偵〉シリーズ第1 弾。新入社員・梶本大介のデスクから書類が相次いで消える。フロアの清掃を担当しているキリコは持ち前の洞察力を発揮し……(「オペレータールームの怪」)。

シリーズ誕生20周年を記念して、新版で登場!  新装版のための著者あとがきを巻末に収録。

Amazon

読者の声

主人公のキリコがおしゃれで元気が良くて、読んでいて明るい気分になる。軽いタッチなので気分転換にぴったりの本。(37歳 女性 主婦・主夫)

探偵役となる清掃員キリコの良い意味で女性らしくない性格が魅力的で、このキャラにハマッたら一気に世界観に引き込まれます。(26歳 男性 パート・アルバイト)

掃除の仕事をしているキリコが仕事場で起こる謎を解いていくのですが、キリコの方がよほど謎めいていてとても魅力的です。続編で結婚しますが、その過程も楽しいのでシリーズで読んで欲しい作品です。(55歳 男性 会社員)

文章表現がおもしろく、読んでいて元気が出るような作品です。掃除がついしたくなってしまう、そんなストーリーになっています。(20歳 女性 学生)

4位「凍える島」3票

友人と喫茶店を切り盛りする北斎屋店長野坂あやめは、得意客込みの慰安旅行を持ちかけられる。行先は瀬戸内海に浮かぶ無人島。話は纏まり、総勢八名が島へ降りたつことになる。

ところが、退屈を覚える暇もなく起こった事件がバカンス気分を吹き飛ばす。硝子扉越しの室内は無惨絵さながら、朱に染まった死体が発見され、島を陰鬱な空気が覆う。道中の遊戯が呼び水になったかのような惨事は、終わらない。――連絡と交通の手段を絶たれた島に、いったい何が起こったか?

由緒正しい主題に今様の演出を加え新境地を拓いた、第四回鮎川哲也賞受賞作。

「BOOK」データベース

読者の声

設定自体は、クローズドサークルという古典的なありふれたものです。ですから、文章によってどれだけ緊迫感を盛り上げられるかが作品にとっての生命線になります。そうしたところを非常に評価できる傑作です。デビュー作でありながらすでに一流。(52歳 男性 団体職員)

孤島に来たグループが次々に殺されていく、ある意味王道なシチュエーションです。終盤にくるどんでん返しや主人公の気持ちが切なくミステリーと恋愛小説をうまく組み合わせた作品で著者の近藤さんの代表作だと思います。(43歳 女性 会社員)

無人島とはこれまた古風な―とは言い条、お得意ぐるみ慰安旅行のお話です。(46歳 女性 団体職員)

4位「ときどき旅に出るカフェ」3票

平凡で、この先ドラマティックなことも起こらなさそうな日常。自分で購入した1LDKのリビングとソファで得られる幸福感だって憂鬱のベールがかかっている。そんな瑛子が近所で見つけたのは日当たりが良い一軒家のカフェ。店主はかつての同僚・円だった。旅先で出会ったおいしいものを店で出しているという。

苺のスープ、ロシア風チーズケーキ、アルムドゥドラー。メニューにあるのは、どれも初めて見るものばかり。瑛子に降りかかる日常の小さな事件そして円の秘密も世界のスイーツがきっかけに少しずつほぐれていく―。読めば心も満たされる“おいしい”連作短編集。

「BOOK」データベース

読者の声

名前も知らない、世界各地のおいしそうなカフェメニューがたくさん登場するところです。この本では、そんなおいしそうなメニューに絡めて起こる日常のささいな謎解きが楽しめます。(37歳 女性 無職)

旅を感じられる空間である喫茶店はどうなのか期待させる内容で読むのが楽しかったです。(38歳 女性 自営業)

美味しそうな食べ物や飲み物ばかりでワクワク。カフェ好きやお菓子好きやにはたまりません。(26歳 女性 会社員)

5位「マカロンはマカロン」2票

下町のフレンチ・レストラン、ビストロ・パ・マルはカウンター七席、テーブル五つ。三舟シェフの気取らない料理が大人気。実はこのシェフ、客たちの持ち込む不可解な謎を鮮やかに解いてくれる名探偵でもあるのです。

突然姿を消したパティシエが残した謎めいた言葉の意味は?おしゃれな大学教師が経験した悲しい別れの秘密とは?絶品揃いのメニューに必ずご満足いただけます。

「BOOK」データベース

読者の声

下町のフレンチレストランを舞台にしたシリーズです。料理に込められたいろいろ意味と作る人,食べる人の思いの深さを感じられます。フレンチの奥深さを垣間見る小説です。(59歳 女性 主婦・主夫)

フレンチ料理に関わる謎を解く、大人向けのこころの優しさあふれるミステリーです。(65歳 男性 無職)

5位「スーツケースの半分は」2票

相棒は青いスーツケースただ一つ。今日も残りの半分に、温かいドラマが詰まってゆく―人生は、一人旅。明日はどこへ行こう?心がふわっと軽くなる、幸せつなぐ物語。

「BOOK」データベース

読者の声

フリーマーケットで買ったスーツケースが次々に女性たちの生活や生き方を変えていくところ。(50歳 女性 主婦・主夫)

なかなか旅行に行けない今こそおすすめしたい作品です。タイプが違う女性たちがオムニバス式に登場する短編集ですが、それぞれに違う悩みだけど根底には「女であること」が少なからずある気がします。そこを丁寧に広げて救いを与えてくれる。元気が出て、きっと旅行に行きたくなる。サプリみたいな小説です。(28歳 女性 会社員)

6位「賢者はベンチで思索する」2票

ファミレスでバイトをしているフリーターの久里子。常連にはいつも同じ窓際の席で何時間も粘る国枝という名の老人がいた。近所で毒入りの犬の餌がまかれる事件が連続して起こり、久里子の愛犬アンも誤ってその餌を食べてしまう。犯人は一体誰なのか?事件解決に乗り出したのは、意外なことに国枝老人だった。

「BOOK」データベース

読者の声

探偵として似つかわしくないキャラクターが推理するストーリーが楽しいです。(23歳 男性 パート・アルバイト)

この作品はミステリー小説なのですが、難しい頭を使うドキドキハラハラする内容というよりは読んでて心温まるような優しい作品です。日常の話で短編なのでとても読みやすいです。(20歳 男性 パート・アルバイト)

6位「二人道成寺」1票

不審な火事が原因で意識不明となった歌舞伎役者の妻・美咲。その背後には二人の俳優の確執と、秘められた愛憎劇が――。梨園の名探偵・今泉文吾が活躍する切ない恋愛ミステリ。

Amazon

読者の声

歌舞伎という女を必要としない世界に関わる女達の感情を描いた恋の物語なのですが、どろどろした感じが好きな人にはお気に入りの作品。(42歳 男性 会社員)

6位「砂漠の悪魔」1票


砂漠の悪魔 (講談社文庫)

大学生の広太は、自らの卑劣な行為が原因で、友人を自殺させてしまう。それをきっかけに、普通の学生生活から一転、悪事に荷担せざるを得なくなる。“バイト”として行かされた中国・北京で、広太は留学生の雅之と出会い、彼と共に中国西部に向かう。おもむいた砂漠で、広太は想像を超える事実に直面する。

「BOOK」データベース

読者の声

物語のスケールの大きさと、現代の中国の闇について書かれているところが良かったです。(55歳 男性 パート・アルバイト)

6位「歌舞伎座の怪紳士」1票

生活に不満はないけど、不安はある。家事手伝いの岩居久澄は、心のどこかに鬱屈を抱えながら日々を過ごしていた。そんな彼女に奇妙なバイトが舞い込んだ。祖母の代わりに芝居を見に行き、感想を伝える。ただそれだけで一回五千円もらえるという。

二つ返事で了承した久澄は、初めての経験に戸惑いながら徐々に芝居の世界にのめり込んでいく。歌舞伎、オペラ、演劇…。どれも楽しい。けれど、久澄には疑問があった。劇場でいつも会う親切な老紳士。あの人っていったい何者…?

「BOOK」データベース

読者の声

生活に不満はないけど、どこか不安な点があるという誰でも思うことを小説にしていて共感できるところがおすすめです。(21歳 女性 無職)

6位「ダークルーム」1票

シェフの内山が勤める高級フレンチレストランに毎晩ひとりで来店する謎の美女。黙々とコース料理を口に運ぶ姿に、不審に思った内山が問いかけると、女は意外な事実を語り出して…(「マリアージュ」)。立ちはだかる現実に絶望し、窮地に立たされた人間たちが取った異常な行動とは。日常に潜む狂気と、明かされる驚愕の真相。

ベストセラー『サクリファイス』の著者が厳選して贈る、謎めく8つのミステリ集。書き下ろし短編収録。

「BOOK」データベース

読者の声

ミステリーやサスペンス、ホラーなどバラエティ豊かな短編集で面白く、どの短編も完成度が高くてストーリーに惹き込まれる。(26歳 男性 パート・アルバイト)

6位「カナリアは眠れない」1票

変わり者の整体師合田力は、“身体の声を聞く”能力に長けている。助手を務める屈託のない美人姉妹も、一皮剥くと何がしかの依存症に罹っていた。新婚七カ月目の墨田茜を初めて看たとき、力は底知れぬ暗い影を感じた。彼を驚愕させたその影とは?

やがて不安が現実に茜を襲うとき、力は決死の救出作戦に出た!蔓延する現代病理をミステリアスに描く傑作、誕生。

「BOOK」データベース

読者の声

ぱっと見ではわからない女性たちの闇を、整体師と雑誌記者が読み解いていく新感覚ミステリーが味わえるところ(36歳 女性 パート・アルバイト)

6位「エデン」1票

あれから三年―。白石誓は唯一の日本人選手として世界最高峰の舞台、ツール・ド・フランスに挑む。しかし、スポンサー獲得をめぐる駆け引きで監督と対立。競合チームの若きエースにまつわる黒い噂には動揺を隠せない。そして、友情が新たな惨劇を招く…。

目指すゴールは「楽園」なのか?前作『サクリファイス』を上回る興奮と感動、熱い想いが疾走する3000kmの人間ドラマ。

「BOOK」データベース

読者の声

推理小説というよりも小説では珍しい自転車ロードレースを題材にしている。(47歳 男性 自営業)

6位「ヴァン・ショーをあなたに」1票

下町のフレンチレストラン、ビストロ・パ・マルのスタッフは四人。二人の料理人はシェフの三舟さんと志村さん、ソムリエの金子さん、そしてギャルソンの僕。気取らない料理で客の舌と心をつかむ変わり者のシェフは、客たちの持ち込む不可解な謎をあざやかに解く名探偵。近所の田上家のスキレットはなぜすぐ錆びるのか?

しっかりしたフランス風のパンを売りたいとはりきっていた女性パン職人は、なぜ突然いなくなったのか?ブイヤベース・ファンの新城さんの正体は?ストラスブールのミリアムおばあちゃんが、夢のようにおいしいヴァン・ショーをつくらなくなってしまったわけは?…絶品料理の数々と極上のミステリをどうぞ。

「BOOK」データベース

読者の声

下町のフレンチレストランの話で、無愛想なシェフが不可解な出来事や事件の謎をとく所がお薦めです。(42歳 男性 会社員)

まとめ

いかがでしたでしょうか。近藤 史恵のおすすめ小説をランキング形式で紹介しました。ぜひ作品を手に取って読んでみてください。

タイトルとURLをコピーしました