折原 一おすすめ小説ランキング17選【読書好き42人の声を集めました】

折原 一は、1951年生まれの推理作家です。

大学を卒業後にはJTBに入社し旅行誌の編集部で仕事をしました。会社員時代に書いていた「おせっかいな密室」が、オール讀物推理小説新人賞の最終候補作となり、退職後の1988年に「おせっかいな密室」を含む短編集「五つの棺」が発表されました。

今回は折原 一のミステリー作品を紹介します。読書家にアンケートをとり、折原 一の作品のなかで一番好きな作品を選んでもらいました。感想とともに結果をランキング形式でお伝えします。

1位「倒錯のロンド」8票

精魂こめて執筆し、受賞まちがいなしと自負した推理小説新人賞応募作が盗まれた。―その“原作者”と“盗作者”の、緊迫の駆け引き。巧妙極まりない仕掛けとリフレインする謎が解き明かされたときの衝撃の真相。

鬼才島田荘司氏が「驚嘆すべき傑作」と賞替する、本格推理の新鋭による力作長編推理。

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読者の声

名作と名高いので読んでみたがプロットがしっかりしていてとても楽しめた。(39歳 男性 無職)

トリックがとても面白かったです。ラストのどんでん返しも良かった。(39歳 男性 会社員)

盗作作品をめぐる被害者と加害者の攻防をトリッキーな描写で綴る傑作。(56歳 男性 無職)

どんでん返しがすごい、これがこの小説の見どころです。おススメです。(39歳 男性 会社員)

数々の仕掛けが読んでいる人をも騙す。考えながら読むのが心地よい作品です。(44歳 男性 会社員)

伏線が巧妙にはってあり、とても面白いです。追い詰める側と追い詰める側の心理ゲームに息をのみます。(31歳 女性 会社員)

受賞作は大名作ミステリばかりの、江戸川乱歩賞受賞作品です。前情報はそれだけでとにかく読んでみてほしい作品です。最後の最後までどういう結末になるのか全くわからない!そして読み終わったらタイトルを改めて読んでみてほしいです。夢か現実か妄想か。今敏監督の映画が好きな方などおすすめです。(28歳 女性 会社員)

騙されても気持ちがいいです。推理小説新人賞の応募作品の盗作を巡る被害者と加害者の駆け引きの話です。(36歳 女性 団体職員)

2位「異人たちの館」7票

8歳で児童文学賞を受賞し天才少年と呼ばれた小松原淳は、なぜ富士の樹海に消えたのか?

母親の依頼で淳の伝記を書くことになった作家志望の島崎は、膨大な資料を読み、関係者に取材して淳の人生に迫るが、やがて不気味な“異人”の影が彼の周辺に出没するようになり…。著者畢生の傑作がここに復活! 

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読者の声

惹きつける文章力は素晴らしい数々の不穏な事件が起きサスペンス性が高まっていく。(48歳 女性 主婦・主夫)

読者を引き付ける文章力がすばらしい。結末が気になって一気に読んでしまいました。(69歳 男性 パート・アルバイト)

ページ数が多いけど、そんなの気にならないくらいどんどん奇妙で不気味な世界に引き込まれていきました。倒叙トリックも見事で、気を付けて読んだのに見事に騙されました。でもそれが心地よい!(35歳 女性 無職)

長い作品ですが思わせぶりな謎めいた展開なのでずるずると引き込まれてしまい面白いです。(32歳 女性 公務員)

8歳で児童文学賞を受賞した作家が若くして富士の樹海に消えたという事件を追う学者の物語。(25歳 男性 会社員)

長い時間軸の中での伏線がみごとに回収され最後はスッキリする作品。(45歳 女性 主婦・主夫)

作中漂う不気味な雰囲気が好きです。二転三転するストーリーで読み応えもあり、きっちり伏線回収するところがいい。(45歳 女性 主婦・主夫)

3位「倒錯の死角」5票

ベッドの上に白くすらりとした脚が見える。向かいのアパートの201号室に目が釘付けになった。怪しい欲望がどんよりと体を駆けめぐる。

あちら側からは見えないはずだ―屋根裏部屋から覗く男と覗かれる女の妄想がエスカレートし、やがて悪夢のような惨劇が。折原ワールドの原点ともいうべき傑作長編。

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読者の声

小説の中で登場する人物が不気味な雰囲気を漂わせていて、読んでいるとどんどん自然にストーリーに引き込まれていきます。ゾッとする場面も多く、非常に面白いストーリーになっています。(20歳 女性 学生)

アルコールのせいでどんな人生になるかがわかる小説です。見逃せません。(41歳 女性 パート・アルバイト)

折原さんの作品は、「不気味」の表現があいます。この作品もその1つです。主人公がすむアパートのとある1室でベッドの上に、女性らしき細い足が見え、男の目は「覗き見」を意識する。勿論あちら側からは見えず。いわゆる屋根裏部屋から覗く男と、覗かれる女の描写の作品です。こうがエスカレートすり男の心情、エロチックな部分も創造されます。(54歳 男性 会社員)

アルコール依存症側からの目線で様々なシーンが目まぐるしく描かれていて、読み応えのある作品に仕上がっています。(46歳 男性 会社員)

主人公、泥棒、被害者の3人の視点で描かれたミステリー。叙述トリック作家といわれる折原一らしい作品。(30歳 女性 会社員)

4位「逃亡者」4票

同僚だった女に持ちかけられた交換殺人の提案に乗り、一面識もないその夫を殺した罪で逮捕された友竹智恵子。

だが、警察の不手際から脱走に成功した彼女は、整形手術で顔を造り変え、身分を偽り、逃亡を続ける。時効の壁は15年。DVの夫、そして警察による執念の追跡から、智恵子は逃げ切ることができるのか。 

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読者の声

追う側ではなく、逃げる側の視点というのが面白い。いつ捕まるのか、というスリルがある。また、逃げているのが女性というのも珍しく最後まで飽きずに読めた。(39歳 女性 主婦・主夫)

実在する犯罪に対し、フィクションを加えた非常に興味深いミステリー作品。交換殺人がかなりリアルに描かれている。(47歳 男性 会社員)

時効直前で逮捕された、福田和子をモデルに、魔術師・折原氏ならではの四転五転のトリックが冴える叙述ミステリなお話です。(26歳 男性 会社員)

主人公が逃亡をしているときの心理的描写などがしっかりと描かれており、よかったです。(34歳 男性 会社員)

5位「冤罪者」3票

ノンフィクション作家・五十嵐友也のもとに届けられた一通の手紙。それは連続婦女暴行魔として拘置中の河原輝男が冤罪を主張し、助力を求めるものだった。

しかし自らの婚約者を犯人に殺された五十嵐にとって、それはとても素直に受け取れるものではない。河原の他に真犯人がいるのだろうか。謎のまた謎の千枚。

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読者の声

冤罪が絶えない世の中なので、自分の日頃の行いに気を付けなければいけないと思いました。(53歳 女性 会社員)

タイトル通り冤罪者からの手紙で、新犯人は誰なのかというサスペンスもの。ラストのどんでん返し凄すぎます。(65歳 男性 無職)

連続婦女暴行事件の犯人として勾留された被疑者の冤罪について描く作品。(27歳 女性 主婦・主夫)

6位「天井裏の散歩者―幸福荘殺人日記」2票

推理作家の大御所小宮山泰三の二階建てアパート幸福荘に住むことは、作家志望者の憧れ。だが住人ときたら、あやしげな者ばかり。

美貌の人気少女小説家南野はるかをめぐり、男たちは天井裏を舞台に騒動を繰り広げ、あげくは密室殺人まで…どこまでが現実でどこからが虚構なのか?極上の叙述ミステリー。

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読者の声

「私」が幸福荘を訪れてフロッピーに保存された文書を読んでいく形式が面白い。構成が複雑でややこしいながら、叙述トリックが素晴らしい作品。(46歳 女性 主婦・主夫)

幸福荘を舞台とした連作短編形式で様々なことが起こるストーリーが面白いし、複雑な構成で叙述トリックがあるのも良かった。(26歳 男性 パート・アルバイト)

6位「沈黙の教室」2票

連合赤軍事件の記憶も新しい1973年、青葉ケ丘中学の3年A組では悪質ないじめが横行していた。不気味な〈恐怖新聞〉が発行され、粛清の対象とされた犠牲者は残酷な結末へと突き落とされた。悪魔の化身のようなクラスを担任教師が呼んで〈沈黙の教室〉…。

その20年後、クラス会の告知が新聞に載った途端、新たな〈恐怖と粛清〉が鎌首をもたげた。四重の謎と多彩な文体が生み出す渾身のサスペンス大作。 

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読者の声

同窓会の通知がまさかの復讐劇のはじまりになるとは。読者をミスリードさせてハラハラさせる展開が見所です。(40歳 男性 パート・アルバイト)

20年ぶりの小学校同窓会を舞台にしたサスペンス。先が気になりどんどん読み進めていくうちに、いつの間にか折原一お得意の叙述トリックにはまってしまい、あっと驚く結末へ…。よくある復讐ものや読み手の想像通りには進まない面白さがこの折原一作品の醍醐味。暗い作風、叙述トリックに素直にハマって一気に読む事をお勧めします。(64歳 女性 パート・アルバイト)

6位「グランドマンション」2票

アクの強い住人たちが、これでもかとばかりに問題を引き起こす「グランドマンション一番館」を舞台に、希代の名手の技巧が冴え渡る!「神の灯火」か『そして誰もいなくなった』か。ファン必読の傑作ミステリー連作集。ようこそ。不可解で愉快なグランドマンションへ。

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読者の声

ショーストーリーなので読みやく、最後まで飽きがこず楽しめたところ。(29歳 男性 会社員)

グランドマンション一番館が舞台。そこに暮らす高齢者達が引き起こすトラブルがおもしろい。(37歳 女性 主婦・主夫)

7位「追悼者」1票

浅草の古びたアパートで絞殺された女が発見された。昼は大手旅行代理店の有能な美人OL、夜は場末で男を誘う女。被害者の二重生活に世間は沸いた。

しかし、ルポライター・笹尾時彦はOLの生い立ちを調べるうち、周辺で奇妙な事件が頻発していたことに気づく。「騙りの魔術師」が贈る、究極のミステリー。

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読者の声

完膚なきまでに騙されてしまうが、それがむしろ快感にすら思えるほど巧みな構成。(20歳 女性 無職)

7位「赤い森」1票

「あの家で何が起こったのか、実際のところ、誰も知らないんだ」樹海の入り口に立つ民宿の主人は、客の反応を窺いながら満足げにうなずいた。森の奥深くにある山荘で起こったといわれる一家惨殺事件。

その真相を知ろうと足を踏み入れた者が遺した「遭難記」。謎に惹かれ、また新たな若者が森の奥へと招かれた―。迷いと惑い、恐怖が錯綜する、驚愕のダークミステリー! 

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読者の声

戸惑いや恐怖が交差する作品で、読んでいてとても引き込まれていきます。(38歳 男性 会社員)

7位「叔母殺人事件 偽りの館」1票

煉瓦造りの洋館で起きた驚くべき殺人事件。屋敷には底意地の悪い実業家の女主人とその甥が住んでいた。叔母の財産を狙う甥の殺人計画はいかに練られていったのか。

その手記を入手するため、取材者の“私”は屋敷に住み込み、事件を追体験していく―そして明かされる衝撃の真相!!名手の叙述ミステリー。

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読者の声

古い洋館で起こった家族内での遺産を巡って発生してしまった殺人事件を描くヒューマン作品(39歳 男性 会社員)

7位「失踪者」1票

ノンフィクション作家・高嶺隆一郎は真犯人に直接インタビューする手法をとっていた。埼玉県の久喜市で起きている連続失踪事件を調査するなかで、15年前の同様の事件との関連性が浮かび上がる。

月曜日に女が消えること、現場に「ユダ」「ユダの息子」のメモが残されること。犯人はまた「少年A」なのか。

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読者の声

少年犯罪に視点をあてた話であり、連続失踪事件の話が興味深く面白い(49歳 男性 会社員)

7位「黄色館の秘密」1票

実業家の阿久津又造一家が住む「黄色館」は、世界の珍品を集めた秘宝館。そこへ犯罪集団から純金製の黄金仮面を盗むという予告が。

フリーライターの葉山虹子に呼ばれて密室マニアの黒星光警部が訪れるが、はたして黄金仮面が消え、密室で殺人事件が発生する。この難事件、迷警部・黒星はどう解決するのか―。異色の長編ミステリーが大幅加筆修正のうえ新装版で登場。

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読者の声

読者の期待を裏切らない展開で、作者のサービス精神ぶりが窺える。特に最後で明かされるトリックには驚きます。秘宝窃盗の方も面白いオチが待っているのも良いです。(42歳 男性 会社員)

7位「猿島館の殺人」1票

フリーライターの葉山虹子は東京湾に浮かぶ孤島「猿島」へ上陸する。帰りそびれた虹子が迷いこんだのは島で暮らす猿谷家の館。ところが、主人の藤吉郎が密室で殺され、その後も怪事件が続発する。

犯人を示す鍵は「猿」。脱獄犯を追って島へきた黒星光警部と虹子は真相に辿り着けるのか。猿づくしの異色長編ミステリーが著者の大幅加筆修正のうえ新装版で新たに登場。

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読者の声

密室殺人に目がない黒星警部が若い女記者とともに島に閉じ込められ事件に立ち向かうユーモア小節。(38歳 女性 パート・アルバイト)

7位「暗闇の教室」1票

日照りに見舞われ、干上がったダム底から緑山中学校の旧校舎が不気味な姿を現わした夏。廃校で肝試しの怪談「百物語」を行った悪童たちは、とんでもない怪物たちを喚び出してしまう!

あまつさえ殺人までも!荒れ狂う暴風雨の闇を動き回るスパルタ教師、連続婦女暴行魔、過激派の女闘士。息継ぐ間もなく襲いかかる悪夢、また悪夢。日本推理作家協会賞受賞作『沈黙の教室』につづく、入魂のダーク・サスペンス第2弾。

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読者の声

ダム湖の底の廃校でのイタズラじみた行為がきっかけで起こるホラーとサスペンスの混ざった怖い話。(46歳 男性 会社員)

7位「セーラ号の謎―漂流者―」1票

ダイビング中、妻とその不倫相手に見殺しにされた推理作家・風間春樹は、無人の八丈小島で意識をとりもどす。脱出しようと泳いで八丈島に向かうが、漂流してしまい、偶然にもセーラ号というヨットに辿り着く。

そこには恐るべき秘密が…。航海日誌、口述テープ、手紙、新聞記事などに仕組まれた騙しとたくらみに満ちたプロット。荒れる大海原に浮かぶヨットで一体何が起こったのか。

憎悪と殺意が錯綜する中、最後に生き残るのは誰か。騙しのマジックを駆使した叙述ミステリー。

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読者の声

「叙述トリックの名手」と言われる著者の作品だけあって、非常に難解で複雑なストーリーです。時系列や登場人物などが入り組んでいるため、一度読み終えても真相を整理するのに時間がかかりますが、だからこそ読み応えのある作品になっています。(26歳 男性 パート・アルバイト)

7位「101号室の女」1票

サスペンス映画の傑作「サイコ」を見事に彷彿させる表題作「101号室の女」、夕暮れの公園で空のベビーカーを押す男の謎に迫る「眠れ、わが子よ」、凶暴な脱獄囚が別れた女に刻々と近づく恐怖を描く「網走まで」等、全9編を収録。巧妙な伏線とラストのどんでん返しで読者を欺く、折原マジックの集大成!

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読者の声

最後のどんでん返しが多い折原さんならではの作品です。短編集なので、一話一話とやりやすいのも良いところ。(27歳 男性 会社員)

まとめ

いかがでしたでしょうか。折原 一のおすすめ小説をランキング形式で紹介しました。ぜひ作品を手に取って読んでみてください。

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