澁澤 龍彦おすすめ小説ランキング9選【読書好き27人の声を集めました】

読書好き27人へのアンケートし、澁澤 龍彦の作品の中で一番おすすめの作品を選んでもらいました。その結果をもとにして、おすすめの作品9冊を投票の多い順に紹介します。

「高丘親王航海記」14票

貞観七(865)年正月、高丘親王は唐の広州から海路天竺へ向った。幼時から父平城帝の寵姫藤原薬子に天竺への夢を吹き込まれた親王は、エクゾティシズムの徒と化していた。

鳥の下半身をした女、犬頭人の国など、怪奇と幻想の世界を遍歴した親王が、旅に病んで考えたことは。著者の遺作となった読売文学賞受賞作

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読者の声

奇想天外なストーリーは夢のような不思議な感覚に浸ることができます。(50歳 女性 自営業)

ジュブナイルのような冒険小説と、渋沢さん独特のグロテスクな世界観が見事に融合された晩年の傑作小説です。(37歳 男性 自営業)

ファンタジーものなのでこの世に実在しない人と動物が合わさった生き物なども登場しますが、彼らの官能的な雰囲気にぞくぞくします。章ごとについているタイトルにも注目したい作品です。(19歳 女性 学生)

遺作であり、1番ファンタジー要素が強い作品です。文明の暗黒面などを取り上げつづげた澁澤龍彦らしい描写もオススメポイントです。(32歳 女性 自営業)

天竺を目指す事になった高丘親王の奇想天外な航海記であるが、生きることの意味を説いた内容になっています。作者の生きざまが垣間見え、さらにコミック化されたメッセージの多い作品にもなっています。(62歳 男性 会社員)

ファンタジーの世界観が堪能できる内容で全体的に幻想的です。奇想天外な架空の生き物が登場して冒険小説のムードも持っているのでオススメです。(29歳 男性 無職)

幼い頃に父帝の寵姫であった藤原薬子より、寝物語で天竺の話を聞かされていた高丘親王は、彼の地への憧憬を抱き続けていた。 それから数十年、成長した彼は夢を実現するために、エクゾティシズムに満ちた怪奇と幻想の旅に出る物語です。(44歳 男性 自営業)

幻想的な小説。幻想小説が好きな人にはたまらない作品。怪しい魅力がある。(30歳 男性 無職)

人間の言葉を話すジュゴンや胴体の下半分が鳥の脚になっている女性等、良い意味で奇妙な姿に、没頭してしまいます。(28歳 男性 会社員)
幻想的で不思議なファンタジー。難解な小説だけど、著者の集大成と感じられるから。(58歳 女性 パート・アルバイト)

旅立つストーリーは怪奇幻想の異国を巡っているように感じられた。(48歳 女性 主婦・主夫)

全体的に幻想的でエロティクでありながら高貴な感じがする文書は、大人の寓話と言った感じです。(55歳 男性 会社員)

遺作となる作品。世界観にどんどん飲み込まれます。あっという間に読めました。(39歳 女性 パート・アルバイト)

主人公が天竺を目指して旅をするファンタジー小説。奇妙な背景ではありますが、読み進めるごとに入り込んでいける世界観が飽きさせません。(52歳 男性 会社員)

「快楽主義の哲学」5票

人生に目的などありはしない―すべてはここから始まる。曖昧な幸福に期待をつないで自分を騙すべからず。求むべきは、今、この一瞬の確かな快楽のみ。流行を追わず、一匹狼も辞さず、世間の誤解も恐れず、精神の貴族たれ。人並みの凡庸でなく孤高の異端たれ。時を隔ててますます新しい渋沢龍彦の煽動的人生論。

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読者の声

人間の真相が分かりやすい内容なので、読んでいる中で自分自身を見つめ直してしまいます。(59歳 男性 会社員)

博覧強記で知られた著者が「快楽」というタブーを通して、人並みの凡庸より孤高の異端であること、精神の貴族であることの大切さを平易な文章で書き上げた秀作です。(59歳 男性 自営業)

快楽主義というと一般的に良いイメージではないがこの本を読むと快楽主義の意味が変わります。(50歳 女性 自営業)

人間としての本能や快楽の考え方のイメージが変わる作品で、人として考えさせられる内容に仕上がっています。(46歳 男性 会社員)

快楽について真剣に書かれている本書は、読めば読むほど自分の固定概念を揺らいでくれる。(25歳 男性 学生)

「サド侯爵の生涯」2票

『悪徳の栄え』の著者、サディズムの祖として知られるマルキド・サド。この公序良俗に対決しつづけたフランス貴族の生涯を、誕生から性的醜聞、幽囚生活、孤独な晩年まで描ききる。無理解と偏見に満ちたサド像を覆す、著者渾身の作にして、三島由紀夫『サド侯爵夫人』の典拠となった画期的評伝。巻末エッセイ・三島由紀夫。

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読者の声

サディズムの語源となったマルキド・サドの生涯を描いた作品です。その独特の世界観と退廃的な美意識は読む者を魅了します。(36歳 男性 自営業)

多くの識者から単なるエログロ作家と見なされていたサド侯爵の人生と文学に新たな光を与え、再評価のきっかけを与えた名作(56歳 男性 無職)

本能と退廃と背徳に殉じた貴族の生涯が独特な文体で綴られていて読んでいて引き込まれました。(48歳 男性 パート・アルバイト)

「澁澤龍彦訳 幻想怪奇短篇集」1票

数々のフランス幻想小説の系譜の中でも、サドからネルヴァル、トロワイヤまで、怪奇・恐怖・神秘を主題に書かれた珠玉の澁澤訳作品群を、オリジナル編集。どれも、時代を感じさせない新鮮味のある作品で、とくに文庫版初の『共同墓地』(トロワイヤ著)全篇を収録。澁澤の翻訳の絶妙な味わいを堪能できる一冊。

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読者の声

単なるファンタジーや夢物語ではなく、欧州の闇の世界を描いた名作です。(50歳 女性 自営業)

「唐草物語」1票

読者の声

人には言えないが好きな世界に変わりは無い。人しれず浸って欲しい。(50歳 女性 主婦・主夫)

「黒魔術の手帖」1票

中世暗黒時代を中心に妖術師や権力者らが繰り広げた黒魔術の数々。カバラ、占星術、タロット、錬金術、サバト、黒ミサ、自然魔法、そして史上名高い幼児殺戮者ジル・ド・レエをめぐる様々なエピソードを紹介した本書は刊行後、世間に強烈なインパクトを与え、三島由紀夫に「殺し屋的ダンディズムの本」と嘆賞された。

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読者の声

この作品は、魔術と呼ばれる怪奇事件だと思わせながら読むのが止まらなくなるのが良いです。(42歳 女性 無職)

「ねむり姫」1票

夜のように深い昏睡の底で、姫はそのとき深海魚の夢のような夢をみていた。澁澤龍彦の幻想文学が新たに息づく。

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読者の声

年をとらない珠名姫。そして、彼女を巡る人々の思惑。ゾッとするほどの美しさと冷酷さを秘めた作品です。(45歳 女性 自営業)

「ソドム百二十日」1票

ルイ十四世治下の末期、殺人と汚職によって莫大な私財を築きあげたブランジ公爵と三人の仲間は、「黒い森」の人里離れた城館で、四十二人の男女とともに、百二十日間に及ぶ大饗宴をもよおす。

ここで物語られる奇怪な話、くりひろげられる乱行、虐殺の数々を物語るサドの異色作「ソドム百二十日」は、さながら性倒錯現象の百科ともいえる傑作である。他に二篇収録。

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読者の声

サディズムの語源ともなった、実在の侯爵マルキ・ド・サド原作の小説を澁澤龍彦が翻訳した異色の作品です。  フランス革命の発端となる襲撃場所として有名なバスティーユ監獄に収監されていた間にこの作品を執筆したとされています。  4人の貴族が人里離れた城で男女を集め百二十日の間乱行の限りを尽くす内容です。(45歳 男性 会社員)

「うつろ舟」1票

無限の陶酔境に誘なう天涯の声。時空を超えた女人と少年の交感。神韻縹渺とただよう妖かしの舟。精妙な構成、流麗な文体で描いた珠玉の名品八篇収録。

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読者の声

なんともいえない幻想的な世界で少年と美女の交流が描かれます。非常に感慨深いものがある。(47歳 男性 会社員)

まとめ

いかがでしたでしょうか。澁澤 龍彦のおすすめ作品を紹介しました。ぜひ作品を手に取って読んでみてください。

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