大塚 英志おすすめ作品ランキング11選【読書好き20人の声を集めました】

読書好き20人にアンケートをとって、大塚 英志の作品の中からおすすめ1冊選んでもらいました。投票が多かった順に感想とともに紹介していきます。

「多重人格探偵サイコ」8票

小林の中に生まれた雨宮の人格が、恋人・千鶴子の死の真相を明かす。これは刑事・小林洋介の最後の事件であり、多重人格探偵・雨宮一彦の最初の事件、コミック版では描かれなかった真実の物語がはじまる。

「BOOK」データベース

読者の声

同時にやっていた漫画作品は出所後の世界が舞台ですが、この作品は刑務所の中が舞台です。その生々しい描写が印象に残ります。(35歳 男性 会社員)

シリーズものです。時系列がだんだんと難しくなっていくので、一気読みがおすすめかもしれません。(19歳 女性 学生)

四肢切断描写などのひたすら残酷な文章の書き方は大塚先生の面目躍如です。(29歳 男性 無職)

多重人格の人間が探偵をしているという面白さ。こういう設定の探偵小説は他に類を見ません。またなんと言ってもエログロ描写が凄いところが好きなポイントです。こういったこう言ったシーンが好きな人にはオススメな小説です。(36歳 男性 自営業)

多重人格をうまくモチーフにした推理、さらに謎解きと当時かなり新しさがあった。(47歳 男性 会社員)

多重人格探偵の雨宮が様々なサイコパスの犯罪を解決していくちょっとゾッとしましたが凄く面白い作品です。(42歳 男性 会社員)

だいぶ猟奇的ですが考えさせられるシーンなどもあり読んでいくと各キャラクターがどんな考えを持っているのかも気になりだします。漫画にもなっているので入り込みやすいかと思います。(41歳 女性 会社員)

この作品は、当時には話題となりコミックになればアニメやゲームにもなった作品です。(42歳 女性 無職)

「木島日記」3票

昭和初期。オカルト、猟奇事件、ナショナリズムが吹き荒れる東京。歌人にして民俗学者の折口信夫は偶然に、しかし魅入られるように古書店「八坂堂」に迷い込む。

奇怪な仮面で素顔を隠した主人は木島平八郎と名乗り、信じられないような自らの素性を語り出した。以来、折口のまわりには奇妙な人、出来事が憑き物のように集まり始める…。

ロンギヌスの槍、未来予測計算機、偽天皇、記憶する水、ユダヤ人満州移住計画。―昭和の闇を跋扈するあってはならない物語。民俗学伝奇小説の傑作、登場。

「BOOK」データベース

読者の声

恐ろしく、怪しく、そして妙にリアルな描写が不思議な魅力を感じさせる作品です。(45歳 女性 自営業)

昭和初頭の二・二六事件などがあった裏側で、猟奇的な事件などが発生する禍々しさを感じる作品です。漫画もあるのでインパクトのある作品を探してる人にはオススメです。(32歳 女性 自営業)

民俗学者・折口信夫博士が巻き込まれる奇妙な事件を昭和初頭の複雑怪奇な世相を交えて描く伝奇的ストーリー(56歳 男性 無職)

「零 ~ゼロ~ 女の子だけがかかる呪い」1票

美しいアヤ。森鴎外訳『ハムレット』の中の詩「オフィーリアの歌」を読む彼女に、誰もが恋をした。そう、ミチも。そんなアヤがある日、姿を消した。女生徒たちは、消えた彼女に導かれるように、真夜中にアヤの写真にキスし、次々と消えてゆく。

ミチはアヤの幽霊から「私の呪いを解いて」というメッセージを受け取るが―。これは神隠しなのか、それともアヤがかけた呪いなのか。女の子だけにかかる呪い、その正体とは。

「BOOK」データベース

読者の声

映画を見てから原作を読んだが、原作の方がホラー度が高く、ドキドキしながら読むことができた。(26歳 男性 無職)

「摩陀羅 天使篇」1票

かつて“前世”という宿縁によって結ばれ、さまざまな場所、時代に集い、そして共に戦った転生戦士たちが、神の国アガルタとの最後の戦いの場、世紀末都市・東京に集結。

麒麟は、日本有数の財閥の唯ひとりの後継者でありながら、新宿に開業する精神科の女医伏姫輝燐として。聖神邪は、弧児院で育った新宿警察署の防犯課刑事犬彦綬蛇矢として。

夏凰翔は、来るべき最後の戦いに備え、転生戦士を探しに日本に帰国した元傭兵カオス・リヴァイアサンとして。沙門は、“邪学”と呼ばれる日本史の暗黒面の封印者の宿命を生きる高校教師兵頭沙門として。

…そして龍鬼、邪魅羅、蒼炎、颶風、飛雄、光。彼ら転生戦士たちは、その盟友にして真王、摩陀羅と友に、アガルタに勝利できるのか…。いま静かに、真の、最後の戦いの幕があがる。

「BOOK」データベース

読者の声

当時人気だったメディアミックスのMADARAシリーズの設定・背景が読めます。なんといっても絵が美麗です。中途で終了してしまい20年経ったいまでも続きが気になる作品です。(41歳 男性 会社員)

「日本が馬鹿だから戦争に負けた」1票

日本がバカだったから戦争に負けた。そう考えた角川書店創業者・角川源義は、戦後日本の「教養」の復興をめざし、角川文庫を創刊する。

二代目角川春樹の「大衆文化」、三代目角川歴彦の「オタク文化」、そして四代目となるドワンゴ代表・川上量生の「工学的知」と角川4代は「教養」をいかに変貌させたのか。

戦後日本の「知」の運命とその将来を見通す。『「おたく」の精神史』と『二階の住人とその時代』に続く、大塚英志にしか書けない“八〇年代サブカルチャー私史三部作”完結編にして、メディアの未来を予言する必読書。

「BOOK」データベース

読者の声

戦争に関する書籍かと思って読んでみると、実は角川文庫の話。日本の教養の変遷と今後の展望が面白おかしく提言されています。(48歳 男性 会社員)

「大政翼賛会のメディアミックス」1票

戦時下、大政翼賛会が主導して「翼賛一家」というキャラクターが生みだされた。多くの新聞、雑誌にまんがが連載され、単行本もいくつか出版されるが、「翼賛一家」の展開はそれだけではない。

それは、レコード化、ラジオドラマ化、小説化もされる国策メディアミックスであり、読者からの参加を募ることによって、大衆の内面を動員するツールだったのだ。

「町内」という世界観や銃後の心得を人々に教え込み、やがては植民地政策の一環として台湾へも進出する「翼賛一家」とは一体何だったのか―。

「自由な表現」が可能になった現在、私たちは無自覚に「表現させられて」はいないのか。現代への視座にも富んだ刺激的論考!

「BOOK」データベース

読者の声

メディアミックスの時代に生きる我々現代人への警句を含んだ良書でだと思います。(59歳 男性 自営業)

「初心者のための「文学」」1票

文学に流されず、文学に損なわれず、文学を読む自分を勘違いせず、正しく文学と出会い、正しく文学を読む十講。

「BOOK」データベース

読者の声

大塚英志が繰り出す文学観が非常に鮮明で興味を惹かれる点が良いです。(44歳 男性 会社員)

「江藤淳と少女フェミニズム的戦後―サブカルチャー文学論序章」1票

母を崩さない小説を探した少年は、けれども妻を崩さなければならなかった。母と妻に拘泥し続けた批評家、江藤淳が妻を殴打したのは何故なのか。

「仮構の私」「仮構の日本」を求めてやまなかった批評家の困難さに寄り添うべく書かれた最も新しい江藤淳論。

「BOOK」データベース

読者の声

江藤淳を論じることで、戦後民主主義(政治)とサブカルチャー(文学)の分野における著者のモデルを端的に表した名著です。(50歳 女性 自営業)

「感情化する社会」1票

「天皇」も

「文豪」も

「お気持ち」化する

天皇「お気持ち」、スクールカースト、多崎つくる、腐女子AIりんな、LINE文学…。

私たちはあらゆるものを「感情」として表出し、「感情」として消費して生きている。余りに感情的すぎる日本の現在を不愉快に「批評」する試み。

Amazon

読者の声

SNSへの投稿が労働力として搾取されているという件がおもしろかった。労働として差し出せる言葉や技術がない者が、炎上や犯罪自慢を投稿する、という新しい見方に出会えた。(18歳 男性 学生)

「ストーリーメーカー創作のための物語」1票

あなたが漠然と抱えているストーリーの種は、どうすれば作品として結実させることができるのか? 神話や民話の構造分析から導き出された物語論を概観し、30の質問に回答していくことで物語のプロットを作成する。

ベストセラー『キャラクター小説の作り方』『物語の体操』をさらに発展させた、超実用的創作入門。

「BOOK」データベース

読者の声

純粋な文学ではなく、TRPGや、即興物語のための技術、変に奇をてらわない「話すための物語」の格子として利用できそうだと感じました。(51歳 男性 会社員)

「「おたく」の精神史 一九八〇年代論」1票

「オタク」が「おたく」とひらがなで表記されていた一九八〇年代。『漫画ブリッコ』が創刊し、岡崎京子がデビューし、ニューアカがもてはやされた。

岡田有希子が自死を選び、オウムが設立され、手塚治虫と昭和天皇がこの世を去った。そして、あの宮崎勤が現れた―。

八〇年代「おたく」文化の内部を「おたく第一世代」の編集者として生きた大塚英志にしか語れない、“いま”立ち返るべき私的「おたく」論。序章「見えない文化大革命」、終章「二〇一五年の『おたく』論」を書き下ろし、待望の復刊。

「BOOK」データベース

読者の声

私も生きた時代なので1980年代に関わる事象に幅広く世相をめぐる評論集的でノスタルジーを感じつつ読めました。(48歳 女性 主婦・主夫)

まとめ

いかがでしたでしょうか。大塚 英志のおすすめ作品を紹介しました。ぜひ作品を手に取って読んでみてください。

タイトルとURLをコピーしました