戸川 昌子おすすめ小説+エッセイ8選

今回、読書好きの方々にアンケートをとり、戸川 昌子の作品から一番好きな1冊を選んで感想を書いてもらいました。その結果を人気高い順でお伝えします。

「猟人日記」4票

「絶えず我が腕の中でわななけり」美しい妻をもちながら、街で女を漁る男は〈征服〉の記録を残していた。ところが新しい獲物を射止めると、昔の相手が殺される事件が続発。

死体のある部屋に閉じ込められた挙げ句、逃げ帰ったアパートからは秘密の日記が消えていた。鮮やかな結末が衝撃的な本格ミステリーの傑作!

Amazon

読者の声

美しい妻を持ちながら街で女を漁る男は〈征服〉の記録を残していた。(50歳 男性 自営業)

登場人物達の孤独な心理について深く考えさせられ、その中でも哀しみの面で興味を惹かれるポイントが良いです。(44歳 男性 会社員)

死体のある部屋に閉じ込められた上に秘密の日記まで消えたのは、本当に恐ろしいと思いました。(54歳 男性 会社員)

この作品は、後に作者を代表する大変評価されたストーリーです。(42歳 女性 無職)

「夢魔」2票

読者の声

主人公が、見知らぬ美しい人妻を介抱したために不思議な事件に巻き込まれてしまいます。そのうち官能シーンが多くを占めますが、推理と官能部分の配分も良く出来ていると思いますし、両方を楽しめます。官能的な描写については、女性作家だからでしょうか、割合と気を使って書いてあるように思い、繊細さも感じました。(33歳 女性 会社員)

人妻官能小説にミステリーの要素をプラスした昭和感溢れる佳作だと思います。(50歳 女性 自営業)

「黄色い吸血鬼」2票

秘密裡に堕胎を請け負う医院で、手術後の患者が投身自殺を図った。書生の健次郎は、とっさに死体を庭に埋めてしまうが、やがてその秘密が掘り返される時がきた…。

凄まじい迫力で、人間の業と哀しみを描く名作「緋の堕胎」。寮に軟禁され、吸血鬼からのお召しがあるたびに自らの血を提供する無気力な若者たち。彼らを飼育する吸血鬼の恐るべき正体とは?

エラリィ・クイーンに絶賛され、世界各国で翻訳された表題作「黄色い吸血鬼」をはじめ、単行本未収録作品「砂糖菓子の鸚鵡」を含む恐怖ミステリの傑作・全12篇。

「BOOK」データベース

読者の声

オススメポイントは、吸血鬼に血を提供する血液提供者寮についてという世界観の設定そのものです。(32歳 女性 自営業)

サスペンス・スリラー小説の短編集。それぞれが、独特の世界観を描いていますので、読み応えのある作品です。(52歳 男性 会社員)

「昭和ミステリ秘宝 火の接吻 キス・オブ・ファイア」2票

洋画家宅から出火し、療養中だった画家が逃げ遅れて焼死した。出火の原因は三人の幼稚園児たちの火遊びによるものと思われた。

それから二十六年、きまって五のつく日に現れる放火魔、後を追う刑事、パトロールを続ける消防員、三人は意外な形で再会をとげることになる。やがて殺人事件が起こるが、その裏には―。

「Kiss of Fire」として翻訳され世界各国でベストセラーとなりながら、国内では入手困難となっていた幻の傑作、ついに文庫化。

「BOOK」データベース

読者の声

幼児の火遊びが原因とされた焼死事件を発端に進められる、二転三転する巧みなストーリー展開(56歳 男性 無職)

三人の目線で物語が描かれているので、時折シーンが混濁してしまうのはご愛嬌、最後のどんでん返しにも驚かされます。(46歳 男性 会社員)

「くらげ色の蜜月」1票

倫理もなく、理屈もない。奇妙な出来事が、ただそこにある―。初々しい新婚夫婦。しかしふたりは、たがいに秘密を抱えていた。男はなぜ新婚旅行先に忌まわしい思い出が残る旅館を選んだのか。旧い結婚観が招いた悲哀劇を描く表題作「くらげ色の蜜月」。

新発見の感染症の手がかりを追う保健所の職員が、歪んだ虹色の世界を覗き見る「蟻の塔」。アメリカで妊娠した修道女は、日本で病床にある教主とのあいだにできた御子だと主張するが…。果たして、彼女が語るのは奇蹟か幻想か。

現実が霞む「聖女」。女の生涯には、常に蟻が蠢く。虫と狂気の物語「蟻の声」。光に眩み、闇に溺れる。罪を犯して贖いて、果てに待つのはおぞましくも美しき混沌の世界。地獄極楽板一枚。ただひたすらに、酔え、惑え。初収録作品を含む、江戸川乱歩賞作家円熟期の短篇集。

「BOOK」データベース

読者の声

光と闇、天国と地獄、美しさと醜さといった混沌とした世界を、著者独特の優美な筆致で描いた昭和レトロ感たっぷりの名作です。(59歳 男性 自営業)

「大いなる幻影」1票

読者の声

一人暮らしの老女たちが暮らすアパートでの出来事が生々しく書かれています。他人をのぞき見したいという心理を利用した内容はいつの時代でも受け入れられる作品になっています。(62歳 男性 会社員)

「悪女の真実」1票

読者の声

書かれた時代は確かに古いのですが、それを古いと思わせないリズミカルな文章で、一気に読めてしまいます。(19歳 女性 学生)

「還暦離婚 いくつになっても再出発」1票

読者の声

今ほど還暦離婚が叫ばれていない中、未来を予測していたかのような素晴らしい先見性を持った作品だと思います。(47歳 男性 会社員)

まとめ

いかがでしたでしょうか。戸川 昌子のおすすめ作品を紹介しました。ぜひ作品を手に取って読んでみてください。

タイトルとURLをコピーしました