山本美紗は、京都に住みながら、京都を舞台にした殺人ミステリー小説を書き続けた作家です。多くの作品がテレビドラマ化されています。
今回は、読書好き73人におすすめ小説を1冊選んでもらい、その感想をまとめました。結果をランキング形式で紹介します。
1位「赤い霊柩車」10票
交通事故で亡くなった父の跡を継ぎ、京都の葬儀社をきりもりする女社長石原明子。ある日、テレビ出演も多い著名な大学教授から葬儀の依頼を受けた。夫人が急死したという。完璧な死亡診断書も添えられていた。でも…。
明子の抱いたかすかな不審が、やがて遺族の意外な舞台裏を照らしだしてゆく表題作ほか、華麗なアリバイ崩しで死者を葬う〈葬儀屋探偵〉明子、颯爽デビューの3篇。
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読者の声
葬儀屋探偵である主人公明子が魅力的で女性として共感できる面白さがあり、アリバイ崩しがとても見事でスッキリ。一気に読んでしまいました。(42歳 女性 主婦・主夫）
石原葬儀社の社長でありながら、探偵として活躍する明子さんの推理シーンが面白いです。(27歳 女性 パート・アルバイト）
シリーズになっていて、毎回どんな事件に巻き込まれていくのか楽しみでした。(34歳 女性 主婦・主夫）
葬儀の場で、手掛かりになる現場を目撃したり、登場人物の複雑な人間関係が見え隠れする点で、面白みを感じます。(28歳 男性 会社員）
主人公の明子が、仕事と恋の間で揺れ動きつつ、それが密室のトリックに近づくきっかけとなるところが面白い。(57歳 女性 パート・アルバイト）
テレビドラマにもなっており、葬儀屋シリーズの中で一番面白いと思います。(47歳 男性 自営業）
ミステリーを華麗にあばく主人公の鋭さと、トリックの巧妙さに感激します。(25歳 男性 学生）
主人公が葬儀社の女社長でアリバイを崩していくところが面白いミステリーです。テレビドラマ化もされています。(50歳 女性 会社員）
葬儀屋さんが主人公という突飛さに加えて、働く女性が推理をしていく姿に、自分を重ねてワクワクできる所が好きです。(20歳 女性 学生）
ドラマでも同じみでシリーズものであるところがオススメポイントです！ドラマと書籍内の違いに驚いたり、細かい設定が書籍には載っているので何度でも楽しめる作品です。(32歳 女性 自営業）
2位「花の棺」5票
華道・東流の小川麻衣子が毒殺された!京流の久条麗子とともに、華道界をになうホープだった彼女こそ、名探偵・キャサリンが華道を習うはずの人であった。真相を探るうち第2の殺人が…。巨大な女の帝国の、裏面に渦巻く、醜さ、欲望、そして殺意!舞台は京都。大胆なトリックが冴えわたる、傑作推理小説。
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読者の声
アメリカ副大統領令嬢という、キャサリンのキャラクターがとても意外性があるす。(45歳 女性 自営業）
キャサリンシリーズの第一作であり、日本の密室ミステリーの中でもかなり本格寄りの謎解きが楽しめる作品です。(42歳 男性 経営者・会社役員）
ミステリながら、京都に精通できる作品です。とある理由で生じる読者の盲点を探偵役がビシっと指摘する様に、なるほど、と感嘆しまし。(27歳 男性 会社員）
キャサリンが殺人事件を解明していくミステリーで、華道の世界でのドロドロ感とキャサリンの明朗快活さ際立つ面白いストーリーです。(50歳 女性 会社員）
長編小説として、山村美紗の作品の中でも非常にミステリー以外の部分で読みがいがある。(47歳 男性 会社員）
3位「エジプト女王の棺」3票
京都美術館で開催中のエジプト展から、遺宝を盗もうとした男が謎の薬物中毒死。二年後、修学旅行中の女子中学生が旅館の屋上から墜死。彼女は「エジプト、ミイラ」と言い遺した……。第二、第三の謎の変死事件。背後に中学生売春問題！？ エジプトと京都を舞台に、華麗に展開する国際的スケールの本格推理！
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読者の声
エジプト展から展開していくサスペンス中学生の死や密室でのトリックが面白い作品(40歳 女性 主婦・主夫）
古代エジプトにおける葬祭の風習、日本人には不気味に思える風習がさらなる謎を呼ぶ展開が良かったです(43歳 男性 自営業）
テンポが良く、複雑な事件をわかりやすく読み解くように展開していき、手の込んだミステリー作品でした。(29歳 男性 会社員）
4位「華やかな密室」2票
密室で毒死したリリイと6階から転落死した奈美。祇園のクラブ「花屋敷」のホステス二人の死は自殺か、それとも…。あでやかな花々、甘い化粧、そしてひそやかな死の勾いが漂う京都の夜の街。女子大生ホステスの麻子が、客の若手弁護士北川と4つの華麗な密室の謎に挑む。
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読者の声
女子大生ホステスが事件を解決していくミステリー小説。同僚ホステスが謎の死を遂げたことをきっかけに、事件の真相に迫っていくところがポイントです。(52歳 男性 会社員）
山村さんの色香を感じさせてくれる内容にはドキドキしてしまいます。(39歳 女性 無職）
4位「京都恋供養殺人事件」2票
京都有数の資産家である西沢家。その家人が次々と殺された。まず次女の秋子が千本えんま堂で、数日後、当主の四季が千本釈迦堂で絞殺死体で発見され、更に長女夏子と夫春彦にも殺人予告状が…。
夏子の養女麻美と親しくしていたキャサリンは事件の捜査に乗り出すが、やがて明らかになったのは、その複雑な家庭状況だった。一家を掌握する横暴な四季、秋子と春彦との不倫、加えて、自殺した養女冬子の存在…。キャサリンの華麗な推理が、次第に巧緻な犯人を追いつめてゆくが…。会心の長篇本格ミステリー。
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読者の声
お金持ちの家で起こる連続殺人において複雑な家庭事情から解決することが困難なところに、想像力をかき立てられ面白みがあります。(44歳 男性 会社員）
私の好きな京都が舞台で風景が浮かんできて楽しめた。主人公が外国人なところが面白い。(39歳 男性 パート・アルバイト）
5位「ブラックオパールの秘密」1票
キャサリンの家に、彼女が前日買い求めたブラックオパールを狙った泥棒が入った。恋人の浜口に預けていたため事なきを得たが、続けて、嵯峨野で同種の宝石を狙ったと思われる殺人事件が発生。誰が、何故にブラックオパールを狙うのか。キャサリンが読み解く、宝石の輝きが秘める恐るべき謎。傑作推理集。
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読者の声
宝石箱を狙ってキャサリンの家に泥棒が入る、ブラックオパールは恋人に預けています。続けて、京都で殺人事件がおきます。発見された代議士婦人の指輪からもブラックオパールが抜き取られる、ブラックオパールの秘密を推理していくのが楽しみです。(45歳 女性 パート・アルバイト）
5位「マラッカの海に消えた」1票
毎夜鳴る、間違い電話。孤独であった亜木子はふと電話の誘いに乗りクラブに向かった。そこに海外出張中の夫がいた。翌日、夫が向かったはずのホテルで死体が発見される。殺人者は夫なのか―。ペナン島と東京を結ぶ不可解な殺人の謎とは。
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読者の声
様々な要素を含んだ複雑な構成で綴られる、事件の真相とその背後にあるヒューマンストーリーの描写が大変魅力的です。(56歳 男性 無職）
5位「花嫁は容疑者」1票
秋野夕雨子は推理作家だが、TV「ナイト9」のニュースキャスターとしても活躍している。番組スタッフとバカンスに出かけたグアムのホテルで新婚旅行中の新郎の墜落死に出会う。事故か事件か。夕雨子の華麗な推理が真相を解きあかす表題作を始め、トリックと謎解きの醍醐味溢れる本格ミステリ連作集。
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読者の声
短編でありながら内容が濃く、読みごたえがあるのでおすすめです。(49歳 男性 自営業）
5位「華やかな誤算」1票
ある昼さがり、明子が受けた一本の電話。高校時代の級友、夕子からだ。ところが春のクラス会の予定を告げた後、彼女の「あーっ」という悲鳴をのこし、電話は一方的に切れてしまう。ほどなく自宅の電話機の前で、絞殺死体となった発見された夕子。事件の渦に、否も応もなく巻き込まれた形の明子だったが…。待ちかまえる四つの怪事件に、「葬儀屋探偵」明子の推理が光る、爽快活躍篇。
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読者の声
友人の死の真相を突き止める葬儀屋の明子が、推理物の探偵役としてはけっこう普通の女性というところが好きです。(43歳 女性 主婦・主夫）
5位「京都・山口殺人旅行」1票
一時帰国したニューヨーク在住の商社マンが失踪した!父の行方を追い京都から山口にむかう娘の山川理矢子に襲いかかる殺人事件。真相に迫るなか、互いに恋心を抱くようになった新聞記者・田村と理矢子を待ち受ける結末!?長篇旅情推理。
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読者の声
娘の理矢子が父の失踪で父が最後に送ってきたハガキに書かれていた京都、そして山口へと捜索の旅に出かける展開がポイントです。(53歳 女性 主婦・主夫）
5位「京都の祭に人が死ぬ」1票
都大路をねり歩く華麗な時代祭の行列。先頭の馬車に仕掛けられた爆弾によって市長が死亡、さらに再開した行列の中で静御前に扮した女性が青酸死した―。テレビ中継のゲストとして祭を見ていた推理作家矢村麻沙子は、馬車の入っていた倉庫の数字錠から事件の真相に迫ってゆく…。(時代祭に人が死ぬ)。歴史と伝統を誇る京都の祭を舞台に、トリック・メーカーの女王が贈る傑作推理短編集。
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読者の声
京都のお祭りについて色々知ることができる点がおすすめです。怖さもあり。(34歳 男性 会社員）
5位「京都葵祭殺人事件」1票
京都は歴史の町である。3百年の老舗というのも決して珍らしくない。その一つ、西陣の富川という繊維問題には、朝子、夕子の評判の美人姉妹がいた。その朝子が、葵祭の斎王代に決まった。葵祭の女王であるその年の斎王代に選ばれることは、京都の女性にとって、最高の名誉である。
だが、祭当日、朝子は謎の怪死を遂げた。しかも妊娠4ケ月で。怖ろしい連続殺人事件の幕開けである―。華やかな京都を舞台に、本格トリックの女王が描く、古都ロマン・ミステリーの傑作。
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読者の声
作者は『京都に女王と呼ばれた作家がいた』と言われるほどだが、私的にはシリーズ物の女王だと思っています。(43歳 男性 自営業）
5位「京都三船祭り殺人事件」1票
京都嵐山で、色艶やかな平安絵巻を繰り広げる三船祭り。呼び物の扇流しで祭りが頂点を迎えたとき、大観衆の目の前で人気女優・野上麗子が毒殺された。メイク係の中村由紀子は大部屋女優・田中朱美に不信を抱くが、朱美もまた何者かに毒殺される。二転三転する容疑者。真犯人はいったい誰か!?傑作長編推理。
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読者の声
この小説を読むことで、京都文化の奥深さや優雅さを知ることができます。(59歳 男性 自営業）
5位「京都西大路通り殺人事件」1票
北野天満宮で舞妓の豆千代が殺されて以来、京都西大路通りの由緒ある神社仏閣で次々と発生する殺人事件。容疑者はホテルオーナー、ゲーム機会社の社長、大学助教授、著名な人形師に服飾評論家など、古都を彩る名士ぞろい。果たして真犯人は?日本画家の沢木と舞妓の小菊が活躍する傑作長篇ミステリー。
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読者の声
京都を舞台にした作品が多い中でも、この作品はいろんな職業の人物が出てきて面白いです。(37歳 女性 会社員）
5位「京舞妓殺人事件」1票
京都の三大祭の一つ、時代祭の夜に祇園の芸妓が殺された。続いて舞妓・豆花、クラブホステス・マリが謎の変死をとげた。祇園一の美人舞妓小菊と日本画家沢木は、事件解明にのりだすが…。
ニセブランド製品にまつわる秘密。密室殺人の謎。舞妓達の華やかな世界。無関係な事件が一つの糸で結ばれた時、姿なき犯人の意外な素顔が現われた!本格トリックの名手山村美紗が、京舞妓の華麗な世界と密室殺人の謎に挑む、本格長編ミステリー。
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読者の声
ミステリーと華やかな舞妓という京都の名所も堪能でき謎解きも独創的でした。(48歳 女性 主婦・主夫）
5位「黒の環状線」1票
アメリカ留学中に奇妙な翳りを身につけて帰国した婚約者の日野夏彦を迎えて、千沙子は不安を覚えた。やがて恩師の教授が密室状態で殺され、助教授のポストを手に入れた夏彦に嫌疑がかかった。
一旦は容疑は晴れたものの、続いて第2、第3の殺人事件が発生、そこに夏彦が絡んでいる匂いを感じた時、千沙子の不安は怯えへと変わった。未来の夫は殺人者なのか?アリバイ崩しと密室トリックに挑む長篇本格推理。
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読者の声
中学生の頃に読んだ作品です。婚約者が殺人犯ではかいかと疑われ、主人公の葛藤と、アリバイ崩しが鮮やかで印象に残りました。(48歳 男性 会社員）
5位「在原業平殺人事件」1票
早川明子は、京都・大野原の十輪寺で京南大学文学部助教授の細川和也と知り合う。彼は平安文学を研究し、「在原業平の寺」で出会うに相応しい美青年であった。
後日、明子は和也から誘われ学者たちが集う新年会に出席するが、教授の次女との結婚が噂される助手が、毒入りワインで殺害される。数日後には、講師の一人が長岡京跡で毒物死した。
学長選を控えた派閥抗争の果てか、学説の対立なのか? それとも教授の美しい二人の娘をめぐる愛憎劇か? 恋人の和也に対し愛と疑念の狭間で揺れながら明子は、京都府警・狩矢警部と二人三脚で推理する…。
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読者の声
山村美紗の絶筆ミステリー。平安文学の専門家たちが続々と殺されてゆくというストーリーながらも、古典の事も深く描かれていてなかなか勉強になる作品。山村さんが執筆途中でお亡くなりになった後、西村京太郎が加筆して完成させたという点も興味深い作品。(52歳 女性 会社員）
5位「鳥獣の寺」1票
終戦直後の混乱期、韓国ソウルで父親が殺され、母親は引き揚げ船から入水自殺、兄とも生き別れに―忌わしい過去をもつ新進作家の湯川彩子は、テレビ出演の折り、当時の様子を知る人と兄に呼びかけた。
すると、父を殺した犯人を知っているという男が名乗り出てきた。が、彩子と待ち合わせをした京都・蟹満寺で死体で発見される。しかも、兄と名乗る男が二人も現われたのだ。そして、亀寺、竜源院、雀寺…鳥獣にちなんだ名を持つ寺で、奇怪な連続殺人が。トリックの女王・山村美紗の代表作、初ノベルズ化。
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読者の声
山村美紗の生い立ちが色濃く反映されているミステリーで、最後まで飽きさせない展開です。(45歳 女性 自営業）
5位「天の橋立殺人事件」1票
天の橋立に向う急行みやづの車中で、東京の会社員田辺義彦が殺された。田辺は不動産を処分して大金を手に入れ、再婚したばかりだった。容疑者として、新妻や昔の恋人たちが浮かぶが、続いて針供養で賑わう京都、法輪寺で第2の殺人が起きる。時刻表トリックと連鎖殺人の謎に挑むキャサリンの前に第3の惨劇が。
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読者の声
天の橋立へ向かう電車の中で殺人事件が起こります。 病院関係者が乗り合わせており、複雑な関係を解きほぐし最後に問題は解決へ向かいます。天の橋立でというところがポイントになる作品です。(43歳 男性 自営業）
5位「燃えた花嫁 名探偵キャサリン」1票
華やかなファッション・モデルばかりなぜ殺される?水路で発見された絞殺死体に、ステージ上で毒殺された金髪女性。美人デザイナーを擁する繊維メーカーは社運をかけ、首相令嬢の結婚式に“夢のウェディング・ドレス”を投入。だが披露宴の直前、花嫁が密室で火だるまに!キャサリンの美しき推理とは。
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読者の声
一見華やかに見えるファッション業界で起こった事件を、キャサリンと浜口の名コンビが鮮やかに解決します。(50歳 女性 自営業）
まとめ
いかがでしたでしょうか。山本美紗のおすすめ小説をランキング形式で紹介しました。ぜひ作品を手に取って読んでみてください。