「クロコーチ」緻密に練られたのストーリーのサスペンス漫画【あらすじ・感想】

「クロコーチ」がどのような作品なのか、読者によるマンガのあらすじと感想です。


出典:https://www.amazon.co.jp

「クロコーチ」はどんなマンガ?

クロコーチは原作リチャード・ウー、作画コウノコウジが週刊漫画ゴラクで2012年から2018年まで連載していたクライムサスペンス漫画です。

三億円事件や警察庁長官銃撃事件、M資金などところどころ実際に起きた事件やあると噂される事柄などとリンクしながら警察内部や政治家がかかわる漫画内の事件を県警最悪の警察官だと言われる黒河内警部補が清家管理官とともに解決していく物語です。

「クロコーチ」のあらすじ・ストーリー

県警察捜査第二課の警部補・黒河内圭太は政治家などの黒い部分を調べては、それを使ってお金やさらに他の政治家の黒い噂をもらう代わりに、政治家の黒い部分をもみ消す悪徳警官です。

黒河内警部補の上司たちも同じように弱みを握られてしまい、強く出ることが出来ずついたあだ名が「県警の闇 怪物」「県警最悪の警察官」。

そんな黒河内警部補の元にキャリア組の清家真吾管理官が配属されます。新しく配属された清家の前でも隠さず今まで通り悪事をする黒河内にあきれ告発しよう清家はします。

しかしそんな清家に黒河内は教えるのです。15年前に起きた一家三人皆殺し事件の黒幕は沢渡一成県知事であることを、清家が黒河内を告発しようとしている県警のトップはそれを協力しているほど汚れているのだと。

その話を詳しく話すため二人はセキュリティーが完ぺきな黒河内の別荘に行きます。一家三人皆殺し事件は、自宅いたウェブデザイナーの遠山宗司とその妻と10歳の娘が拳銃で頭部に2発ずつ撃たれて殺された事件です。

閑静な住宅街での犯行にもかかわらず目撃された不審者も銃声を聞いた住人も0でした。殺害時状況から殺しのプロであることが推測されることを説明した黒河内は言うのです、警官も殺しのプロだと。

その時別荘のショットガンを抱えた仮面の二人組が監視カメラに映ります。携帯していたリボルバーで返り討ちにした黒河内は仮面の二人組の正体を暴きます。それは清家の部下と同僚でした。清家に黒河内の推理を納得させるには十分すぎる事実でした。

そしてもう一つ黒河内の推理が正しいと思わせる証拠があったのです。それは被害者遠山の葬儀の写真です。県知事の沢渡ら有力政治家の花輪がずらりと並べられていたことです。実は遠山は沢渡などの政治家のホームページを作製に携わっていました。

その過程で遠山は沢渡の機密メールを覗いた疑いをかけられていました。それは一家三人皆殺し事件のさらに半年前に起きた沢渡が起こした女子高生殺人事件のもみ消しに関するメールだったのです。

「クロコーチ」を読んだ感想

主役の一人の黒河内警部補が汚職にまみれるという大胆な始まりからは想像もつかない、壮大かつ緻密に練りこまれたストーリーがクロコーチのすごいところです。

1話目では黒河内の汚職についての剛腕さや強請られた政治家の滑稽さをメインに読んでいくものだと思っていましたが、県警、県知事に始まり、公安や警察全体、宗教組織を経て国会、総理まで巻き込んでいくことになっていました。とにかくページをめくる手が止まらなかったです。

いろいろな伏線が張り巡らされ最終巻の最終話の最終コマで回収され明かされる事実。一番の大きな謎であり、触れられていなかった事実がその最終コマで明かされるのです。

読んでこれほどそう快感を得た漫画はありません。今後も無いと言い切れます。それぐらいすごい漫画でした。正直「このミステリーがすごい!」大賞のクロコーチが応募対象基準を満たしていれば大賞を取れるだろうと思っています。

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